Fuquaの学生の大半が学校から車で10分圏内に住んでいます。居住人数や生活スタイルに応じて複数のタイプの住居・エリアが存在しますので、以下でそれぞれ紹介します。Fuquaの入学前後のタイミングではどのアパートでも入居希望者のWailing Listが作られるほどですが、入居できないことはまずありません。Blue Devil Weekendに合わせて主要なアパートは見学可能となっておりますので、BDWに参加される場合は住宅を巡って事前に予約をすることもできます。コロナ禍以降はほとんどの在校生が日本からオンラインのみで手続きを行なっています。情報収集は在校生からの口コミ、オンラインでアパートを案内してくれるところなどもあり様々です。
渡航してからの住居探しは余程資金と時間に余裕がない限りはおすすめしません。最初は慣れるまで学校もかなり忙しくなりますし、学校の時間割とアパートのLeasing Officeの営業時間内での対応は極めて難しいと思います。ほとんどの学生が事前に決めたアパートに2年間住み続けていることを考えても、事前に決めてしまっても全く問題ないと思います。
情報収集をする上でのポイント
インターネットを使って問い合わせをする場合は、アパートのLeasing Officeや担当者ごとに対応が異なる場合があるため、希望の物件で空きが無いという回答であった場合や、メールに返答が無い場合、またオンラインからの申し込みで1年までしか契約できない場合も、電話で問い合わせるとニーズにあったものが確保できる場合もあります。
また、隣町のChapel Hillも住環境は充実しており、最も近い物件なら大学まで車で15分程度です。Durhamよりも公教育が充実していると言われていることから、小学生や幼稚園生のお子様をお持ちの方にはChapel Hillも人気です。
物件めぐりをする上でのポイント
Durhamは大都市に比べ安全だと言われていますが、場所によっては治安の悪いところもあります。住居選びに際しては可能であればその地域の住民や周囲の雰囲気を自分の目で確かめましょう。以下で紹介しているエリアについては日本人在校生の居住実績もあり、安全性については問題ありません。他のエリアで検討する場合、夜の様子を確認することをお勧めします。また、こちらの人は日当たりよりも眺望を重視するため、方位を尋ねてもわからない場合が多く、サイトマップに記載している方位はいい加減なこともあるので、自分の目で確かめましょう。逆に、眺望を重視しなければ家賃も多少安くなる傾向にありますので色々検討してみるのが良いでしょう。
Apartment
7割のFuqua生が住んでいるタイプです。5回建て程度の低層マンション、もしくは2-3階建ての集合住宅がまとまった敷地内に南東もあるもの(Apartment Complex)が主です。一般に1-3 Bedroomのタイプがあり、居住人数やライフスタイルに応じて選ぶことになります。広さについては日本よりもかなり広いので心配の必要はありません。
ほとんどのアパートが木造です。大抵の人が土足で歩くことと、ペットを飼っている人が多いこともあり、階上の音が気になる場合もあります。また、物件によってフローリングの部屋とカーペット敷きの部屋が混在しているため、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。一般にカーペット敷きの部屋の方が音が気にならない傾向にあります。
Durham近郊には多くのアパートがありますが、Fuqua生や日本人に人気のアパートをエリア毎に紹介します。
9th Street Area
DurhamにおけるFuqua最大の居住エリアで、6割近くの学生がこのエリアに居住しています。学校までは車で10分以内、自転車で約25分、徒歩40分程度。学校に近いことから、Duke Shuttleの利用も可能。
メリット
- 友人との交流が容易
- Car Pooling、Duke Shuttle等が利用可能なため必ずしも車を所有する必要はない
- 徒歩圏内にスーパーや飲食店多数
デメリット
- 常に誰かに会ってしまうウェットなコミュニティ
- 家賃はDurhamの中でもトップクラスに高め
- 線路に近いので一部アパートでは警笛や走行音が気になる場合も
① Station Nine
2211 Hillsborough Road, Durham, NC 27705
学校近くの9th Streetにある大規模マンション。9th Streetエリアでは常に最大のFuqua生居住者を持つ。そのためFuqua関連のイベントもこのアパート内で開催されることが多く、他にも何かにつけて居住者以外のFuqua生もしょっちゅう出入りする。構造は非常に複雑で最初は目的の部屋に辿り着けない。
② Berkshire Ninth Street
749 Ninth Street, Durham, NC 27705
Station Nineに隣接するアパートでこちらにも多くのFuqua生が居住。Station Nineよりは新しく、イベント等もStation Nine程には行われないためSocializingを重視しつつも多少落ち着いた環境を好む場合に最適。Dog Runが充実しており、犬を飼っている住人が多い。
③ 810 Ninth
810 Ninth Street, Durham, NC 27705
上記2件よりも更に新しく綺麗な物件。その分家賃は高め。壁や床が薄いため、上や横の居住者の声や音が聞こえることあり。1階部分に飲食店が入っており、このアパートの目の前は9th Streetの中でも特に車通りが多くBusyなエリア。南米系のInternational生が多く居住する物件。
④ Berkshire Main Street
704 Fifteenth Street, Durham, NC 27705
810同様比較的新しく綺麗な物件。9th Streetのアパート群からは多少離れるので住んでいるFuqua生も少なめで落ち着いた雰囲気。Station Nine以上に複雑怪奇な構造をしており、非居住者が一人で目的の部屋に辿り着くことはほぼ不可能。ドア、エレベーターなどありとあらゆるものが住人用の鍵でロックされている。中国人留学生が多め。
Downtown Area
9th Streetに比べると住んでいるFuqua生は少ないものの、近年物件が増えており家賃も9th Streetに比べて多少安いことから注目が高まっている居住エリアです。
メリット
- ダウンタウン・飲食店に近い
- 新しく綺麗な物件が多い
デメリット
- Socializingのため9th Streetまで出かける必要がある
- 車を所有しないと生活が難しい
- 近隣にスーパー等はない
⑤ Liberty Warehouse
530 Foster Street, Durham, 27701
再開発が進むダウンタウン西端に位置する綺麗なアパート。Farmers’ Market等が行われるDurham Central ParkやFuqua生御用達の飲食店エリアに至近。子供なしのカップルに人気で、2年目に晴れて移り住むカップルも多い。
⑥ Van Alen Apartments
511 South Mangum Street, Durham, NC 27701
ダウンタウンの中心、American Tobacco CampusやDurham Bulls Athletic Parkに至近の綺麗なアパート。Liberty同様子供なしのカップルや独身Fuqua生に人気。
Suburb Area
Chapel Hill方面に少し行くと郊外型の物件が多数あります。9th Streetやダウンタウンに比べて子供用の公園があったり緑が多かったりと、どちらかというと家族向けの物件が多いです。
メリット
- 家賃は9th Street、ダウンタウンに比べて安め
- 車で5分程度の距離に多くのスーパーがあり選択肢が豊富
- Kids Friendly
デメリット
- 9th StreetでのSocializing頻度は落ちる
- 車所有必須
- 空港からは遠くなる
⑦ Garrett West
4130 Garrett Road, Durham, 27707
ダーラムの端にある自然に囲まれたApartment Complex。プール、ジム、ビリヤードテーブルも完備。上述のアパートメントと比べると学校からの距離がやや遠いものの、Fuquaへの車での通学時間はあまり変わらない。家族連れ日本人MBA生に歴代かなり選ばれてきており、年にも拠りますがLLMやポスドクなどDuke関連の日本人家庭も多め。落ち着いた雰囲気で子連れの家族が多い印象。501 Estatesというアパートと隣接し、そちらには南米系のMBA留学生家族が多く住んでおり、交流もしやすい。
⑧ 501 Estates
240 Ivy Meadow Lane, Durham, NC 27707
Garrett Westのすぐ横に位置するApartment Complexで通称Chilean Farm。その名の通りチリ出身の学生ほぼ全員と南米の人が多く居住。子供がいる人・子供の数が多いのでパートナーたちの繋がりも強い。こちらはアパートタイプの他、平屋の一軒家タイプも選択可能。
Medical Center / Duke Area
メリット
- 学校に近い
- Duke Shuttleのサービスが利用でき通学には便利
デメリット
- 9th StreetのSocializingに距離あり
- 近くにスーパーがない
⑨ Lofts at Lakeview
2616 Erwin Road, Durham, NC 27705
Fuquaから徒歩圏内(15-20分)にあるアパートで医学部の学生が多く居住し、MD/MBAの学生も多い。家賃は9th Streetに比べると多少安め。比較的新しくて綺麗。単身から家族連れまで住人は様々。
⑩ Lancaster Common
2709 Western Bypass, Durham, NC 27705
数少ないDukeが提供している大学院生向けの物件。Internationalの1年生が優先される。Fuquaからは多くのアフリカ出身留学生がここに居住。大学提供のため家賃は格安。Duke Shuttleのサービスもあるため完全に留学生向け。注意点はApplicationの期間が限られているため申し込みはHPをチェックし速やかに行う必要あり。
アパートの契約
各種書類に記入をし、サインします。この時、入居するところによっては、英文の財政証明書の提出を求められる事があるので、コピーを1部持っておかれることをお勧めします。なお、契約時には1か月分の家賃の他に、デポジットやフィーとして$200~$250くらいが必要になります。(デポジットはよほど汚くしない限り、退居時に返金されます。)契約は普通6ヶ月から15ヶ月を単位として結ばれ、以後更新手続きが必要となります。Blue Devil Weekendの期間に契約すると、夏のインターンシップで不在になる期間の家賃が割引になるケースも過去にはありました。
通学手段
多くの学生が自動車で通学しています。学校の近くに巨大な立体駐車場 (Science Drive Garage) があり、平日はそちらを使用するのが通常です。9th Streetやアパート毎にCar PoolingのSlack ChannelやWhatsApp Groupも活発に動いており、必ずしも車を持つことは必須ではありません。Uber/Lyftで相乗りする学生も多く見かけます。もちろん、アパートによっては徒歩、自転車や大学内のシャトルバスで通うことも可能です。また、夜間は”Duke Vans”という無料の移動手段がDuke生向けに提供されており(曜日・時間・運行エリアに制限あり)、キャンパス内であればアプリや電話で迎えを依頼することができ、自宅アパートまで送ってもらえます。
一方、郊外のアパートやChapel Hillに住む場合は自身で車を所有し、運転できることがほぼ必須となります。郊外に住まれる予定の方は免許の取得や車の購入についてあらかじめ検討しておくことをおすすめします。