Class of 2024 Case 2

プロフィール / Profile

留学形態(Sponsored or not): 私費
勤務先(Previous job): 製造業(自動車)
職歴(# of years at job): 8 Years
職種(Function): R&D技術職
大学名(Graduated university): 東京大学大学院
大学時代専攻(Major): 複合科学
GPA: 3.34(学部)、3.8(大学院)
IELTS:8.0  (R8.5 / L8.5 / S7.0 / W7.0 ) 
GRE:320  (V156 / Q 164/ AWA3.0 )
海外経験(International experience):短期留学(米国半年)、駐在(米国1年)

Why MBA?

新卒以来メーカーの技術職として働いてきたものの、近年の国際社会での日本企業のプレゼンスの低下や、業界・企業に特化してしまった自分のプロフェッショナルスキルで今後戦っていくことが不安になり、もっと主体的に今後のキャリアを考えたいと思ったため。特に技術系はマネジメントや新しいものごとの捉え方に課題があると感じており、経営者の視点を持ったR&Dエンジニアとして、最終的には企業のイノベーション創造に貢献できる仕事がしたいと思ったため。

エッセイに書かなかったWhy MBAは、以前の短期留学でビジネスの導入部分を学んだことでビジネスに興味を持ち、経営側に立てるエンジニアでありたいと思ったため。また、過去の留学や駐在の経験から、米国の大学・生活が自分に合っていてまた戻ってしばらく住みたいと思っていたため。

Why Fuqua?
1. エッセイに書いたWhy / Why Fuqua you discussed in your essays

チームワーク重視の風土・カリキュラム

Fuquaでは多くの学生が卒業後企業で働くことを目指すため特にチームのポテンシャルを高めること・チームの中でどうリーダーシップを取っていくのかという点に力を入れています。自分も当初はいずれ大企業に戻りたいと思っていましたし、チームプレーヤーであることはこれまでの人生で自覚していたので、Fuquaの環境が合っていると感じた。

Center for Entrepreneurship and Innovation (CEI)

企業就職が多いとはいえ、Entrepreneurship & Innovationにも力を入れていて、将来自分が目指したいと思っていたCorporate Innovationに関する授業・カリキュラムが充実しているため。一方他の視点を養うという観点では、Research Triangle Parkに位置する土地柄、サイエンス系のスタートアップが多く、自分の興味のある分野のスタートアップも多かった。Fuquaでのコンサルプロジェクトもそれらの企業が多かったので興味を深める環境が整っていた。

米国内ではInternational や女性比率が高く、Diverseな環境

受験生活中に他校を含め多くの在校生の方とお話しをさせていただいた結果、Fuquaが最も学生それぞれが個人として大事にされ、またそれを組織に還元しようとする学生が多いと実感した。International向けのイベントも多く、自分達が尊重されていると感じることができ、自然と学校へもコミットしたいと思うようになった

2. エッセイに書かなかったWhy / Why Fuqua you didn’t discuss in your essays

  1. 比較的手頃な学費と生活費
  2. 超トップ校ではないものの不利にならないランキング
  3. 単なる卒業生の「多さ」ではなく実際にリーチアウトできお互いにサポートし合えるコミュニティがあること
  4. 入学・卒業後も学校・在校生・受験生に対して協力したいと思える環境であること
  5. チーム課題・ケース・レクチャー等バランスの良いカリキュラム
  6. 日本人の少なさ
  7. これまで住んだことのないエリアであること(既に米国留学・駐在経験があったため)
  8. 異なるバックグラウンドや興味を持っている人が多いこと

3. 合格後に気が付いた魅力 / Anything about Fuqua you have found appealing after your enrollment

  1. 自分ももっと貢献しなければ…!という焦燥感に駆られるほどのサポーティブなコミュニティ。2年生との距離が近く、学業・就活・クラブ活動等でもありとあらゆる手段でサポートしてくれる
  2. 人に興味のある学生が多く、人格者が多い
  3. 学生同士が近くに住んでいるため一緒に過ごす時間が長く、良い関係を築きやすい
  4. 大体の大都市に直行便のあるRDU(Raleigh-Durham) Airportが近く(20分程度)、夜遅くなっても安心して帰宅でき、就活や旅行等にも非常に便利
  5. Life Science系のスタートアップが多く、大学を始めRTPエリアでエコシステムをしっかり作ろうという気概を感じる。特性上ソフトウェア開発に比べて巨額の投資が必要で時間もかかるもののサポート体制がしっかりしている
  6. キャンパスがとにかく綺麗でDurham自体も治安が良い
  7. 年間を通して温暖で、冬場は晴れの日が多い。天気が良いことは健全なメンタル維持には重要

受験プロセス / Application history

2020/06 コロナで時間とお金に余裕ができ一念発起。予備校で受験対策を開始。TOEFLのコースを受講

2021/01 TOEFL 100点突破。しかしこの後点数が伸びず、特に対策せずに受験したIELTSで出願スコア達成

2021/02 同じ予備校でGMATの準備を始める

2021/04 こちらも同じ予備校でカウンセラーと契約しエッセイのネタ出しを開始

2021/07 業務が劇的に忙しくなり、治外法権のような部署だったためメンタル・フィジカル共に大変な夏を過ごした。出願までの時間のなさへの焦りから心身ともに不安定な状態で初回GMATを受験してしまい大後悔。紛れもなく受験生活最大の失敗。お金に糸目をつけずリスケすれば良かった。また地方からの受験だったため会場受験の場合は前泊が必要になり、その点でも最後までベストコンディションには持っていけなかった。

2021/08 EAを受験。期待値には満たないもののなんとか目の当てられるスコアを獲得し少し安心する。この頃から更なる激務で長時間勤務・夏季休暇無しが続き勉強が一切できなくなる。R1出願を断念する。

2021/09 GMAT2回目受験。悲惨すぎた初回よりは上がったものの受験にはとても使えないレベル。もう少し勉強してから受ければよかった。

2021/11 EA2回目受験。微妙に点があがり一部学校の出願スコアにすることを決意。GMAT3回目も受験。微妙に向上するもまだまだ目標スコアに足りないのでスコアキャンセル。

2021/12 GMATのスコアが取れないままR2の出願準備。本当はR2締切直前にGMAT4回目の受験を考えていたが、カウンセラーの英断で出願後のスコアアップデートを狙う方向に変更。それでもこれまでの点数でEA不可の学校に出願することに抵抗があり、年末の休暇初日に独学でGRE初回をお試し受験。いずれにせよ低いものの、GMATよりは良い点が出たのでEAとGREを出願スコアにしてR2で全校出願。

2022/1 正月休みを返上し8校に出願。休み明けから異動という悪夢に見舞われる。スコアアップデートが必要なのに思ったように勉強時間が取れない中インタビューにも呼ばれ始める。GMAT4回目を受験し自己ベストを更新。それでも納得のできる点数ではなかったのでインタビューにもイマイチ本腰が入らないまま準備とテスト勉強を並行。

2022/2 インタビュー最盛期。ほとんどのインタビューはテストスコアへの自信の無さを一瞬忘れ、合否を考えずに取り組めたので楽しかった。しかし、今思うともっと良い話し方、学校調査ができたと思う。インタビューがほぼ終わりかけたところで最後のGMATを受験。スコア更新ならず受験回数を使い切る。泣く泣くGREに転向するもスコアメイクが終わらない。

2022/3 タイミング的に最後のGRE2回目で最低限の及第点スコアを獲得。欲を言えばもっと取れたはずだが不完全燃焼のまま全受験プロセスが強制終了。合否結果を待つ。Duke含む2校合格、1校WL。一番最初に合格の電話がかかってきたのがDukeで、行き先ができたことに安堵した。あの嬉しさは忘れられない。

受験対策 / Your approaches and know-hows to each application item

1. TOEFL

予備校で基礎からAdvancedレベルまで一通りの講座を受講して対策。日本語で文章を書くのも苦手なので最後までWに苦手意識があり実際足を引っ張っていた。総合得点が100点を超えてからなかなか伸びず、途中でIELTSに切り替え。過去問を解いてオンライン英会話をしたくらいでIELTSの対策は特にしなかったものの、IELTSのWの方が自分には書きやすいと感じた。Dukeは英語スコアの提出は不要ですが、ほとんどの学校でIELTSも選択可能なので米国=TOEFLにとらわれずもっと事前に相性を検討すればよかった。 

2. GMAT

予備校で対策。素晴らしい先生に師事するも自分があまりにも出来なさすぎた。たぶん原因は単語力と速読力が足りなかった。今思うとCRは全問正解できたはず。Mathも詰めが甘く、理系だったものの50点以上が取れなかった。間違った問題やできなかった問題の復習には時間をかけていたものの、初見の問題に対しては実際の試験でも一瞬フリーズしてしまうこともあった。また、英語のせいか問題文の理解があっているか何度も読み直しをしてしまったのもロスの原因。

3. エッセイ / Essay

予備校のカウンセラーと対策。技術職でMBAの中では主流ではないバックグラウンド、かつ特殊な業務にも携わっており説明するのに苦労した…ということを考慮し日本語で実施することを選択。カウンセラーの優しさと適切なアドバイスで精神的にかなり救われた。

  • 25 Random Things: 過去・現在・将来の観点から自分がどういう人間であるか伝わるようなエピソードを選定し記載。カウンセラーも過去Dukeの合格者のサポート経験があり、信頼できたので特に不安はなかった。通常のエッセイやインタビューではまず聞かれなさそうなもので、自分として入学審査官に知ってもらいたい、これが自分である、ということが伝わるようなコンテンツを選定。時間は多少かかったものの個人的にはこのエッセイは全く苦にはならず、むしろ楽しんで書けた。
  • Cotributions to the Community: 自分がFuquaで所属するであろうコミュニティを3つ創造し、それぞれについての自分の強みを活かした貢献と自分のやりたいことを関連づけて記載。CLEAD / Academic or Center / Class of 2024という分類で記載。

4. インタビュー / Interview

予備校の外国人講師、その他単発でお願いしたカウンセラーと練習を継続。オンライン英会話も利用したり、その他の時間は自分の中で自然に表現できるようになるまで練習した。ロジカルに説明することを意識しすぎて冗長になってしまったり、あれもこれも…と織り込むうちに一番核となる志望動機や熱意が薄まってしまったのではないかと今になって思う。

最後に / Message to applicants
私は8校受験しましたが、「何がなんでもこの学校!」という強い思いが最初からあったわけではなく、「このコミュニティでMBA生活を送れたら嬉しいな」と思った学校に出願しました。最終的にFuquaに進学を決めましたが、プログラム開始前でさえ自分の決断は正しかったと思え、温かく迎え入れてくれた卒業生、在校生、Adimissionには感謝の気持ちでいっぱいです。Team Fuquaの名の通り、学生主体で運営されており、誰もが自然にコミュニティにコミットする風土を改めて感じています。中規模校ですが学年やビジネススクールを超えた繋がりもでき始め、卒業生の方の言葉を借りるとまさに”Life School”であると感じています。自分もたくさんの方に支えていただいて受験生活を終えることができました。今後は受験生のみなさんやFuquaの力になりたいと思います。ご相談などあればいつでもお声がけください!