Class of 2017 – Case3

留学形態:私費
勤務先:新日本有限責任監査法人
大学時代専攻:経済学(学部)
職歴:4年
職種:公認会計士(主に監査業務)
海外経験:旅行程度

Why MBA?

1.    キャリアチェンジ
会計監査をしている中で感じたことは、「クライアントのビジネスとの距離の遠さ」でした。会計を通じてクライアントと関わっていても、ビジネスそのものに対して何か影響を与えられるわけではないことが、キャリアチェンジをしたいと思うきっかけとなりました。

2.    米国におけるnon-profit cultureの理解、practiceの実践
本業と並行してNPOに関わる中で、ビジネスに比べた圧倒的なリソースの不足を感じました。他方、米国からは世界に大きな影響を与えるようなNPO、social enterpriseが多く輩出されており、その土壌の違いを肌身で感じたいと思いました。また、単なる理解に留まらず、実際に手を動かして何かを変える経験をしたいとも考えました。

3.    英語に対するコンプレックスの払拭
日本国内でも英語の必要性が叫ばれて久しいですが、本当に大切なのは英語ではなく実質的な部分のはずです。いつまで経っても英語に囚われたくありませんでした。

Why Fuqua?

1.    Top-tier school
私費留学である以上、必須の条件でした。在学中のネットワーク、その後の就職を考えても、後悔のない学校に行きたいと考えました。

2.    General Management, Socialの強さ
会計監査に従事する中で、専門家・スペシャリストではなく、ジェネラリストへの憧れが強くなりました。実際にビジネス、マネジメントを行う立場では「何か一つを知っていれば十分」ということはありあえないからです。そう言った意味でのgeneral managementのカリキュラムの強さ、加えて先述のsocial enterpriseへの関心も相まって、これらが学校選びの軸となりました。

3.    Teamで何かを達成する、リーダーシップを発揮するという経験
実際のビジネスにおいて、一人で完結するような案件は稀でしょう。個の強さはチームでの成功において必要かもしれませんが、少なくとも十分ではないと考えます。多様性に富んだチームの中でどうリーダーシップを発揮するかについて、自分なりのアプローチができるようになりたいと考えました。

受験プロセス

2011年9月 MBAを志す。とりあえずネットを中心に情報収集を行い、英語の勉強を少しずつ始める。
2012年3月 TOEFL初回(77点)。スピーキングのあまりの出来なさに逃げ帰るように会場を後にする。
2013年3月 R/Lは独学、S/WはAgosに通いつつ準備。TOEFL106。ただし、スピーキングは依然伸び悩む。
2013年6月ごろ AgosのGMATコースに通い始める(Vのみ)。Mはもともと理系であったため、数学用語のみ市販のテキストでインプット。
2013年8月 GMAT初回(700点)。以前在校生に頂いていたアドバイスから、自分の職歴でGMAT700は低いと判断し、勉強を継続。
2013年11月 土曜日TOEFL, 日曜日GMATを予約していた週末、TOEFLの受験中に食中毒を発症(生の鶏肉には気を付けましょう)、39度の熱と下痢に苦しみながら2日間を生き延びる。点数はもちろん伸びず。
2014年1月 R2各校に出願。TOEFLは106から上げるべく受験を継続していたが、106から上がらず。GMATは1月に5回目を受験し、750を獲得。1月末には希望者全員が現地でインタビューを受けられる学校に訪問するため渡米。
2014年2月 インタビュー準備をなめていた部分があり、危機感を感じ始めたため、R3での出願校を洗い直し、苦し紛れにDukeのアプリケーションを準備し始める。MIT以外はインビテーションを受領し、2月中にはインタビューをすべて受け終わる。
2014年3月 芳しい結果が得られず、2年目の受験継続を決意。自分の認識の甘さを反省。
2014年6月 フルブライト奨学金の準備のためDuke在校生にコンタクト、エッセイを手伝ってもらう。これを通じて仲良くなる。admissionが来日した際には、この在校生の方からの紹介でadmissionのいるホテルに早朝から訪問するアポをアレンジしてもらえた。
2014年9月 在校生に相談し、Early ActionでのDuke出願。
2014年10月 卒業生とのインタビューインビテーション受領。事前にinfo sessionで会ったことのあった方だったため、ある程度リラックスしてインタビューを受ける。月末に合格受領。

受験対策

TOEFL:108 (R30,L28,S23,W27)
 純ドメのため非常に苦労しました(少なくとも25回は受験)。詳細な勉強法は他のblogなどに譲りますが、振り返ってもっと効率的にできたと思う、唯一にして最大の点は、「SpeakingはE4TGに通う」ことです(ある程度RとLができるようになるという前提ですが)。これ以外に私がお薦めできることはありません。

GMAT:750 (Q51, V40)
 これも予備校の積極活用(私の場合はAgos)しかないと思います。私の場合は職歴が短かったこともあり、スコアで他の受験生と差をつけることを意識したため、計5回受験しました。
 TOEFLもそうですが、スコアは実は出願後にupdateが可能ですので、スコアだけがネックで出願roundを延ばすことは得策ではない場合があります。どのラウンドで出すかは難しい問題だと思いますので、ぜひ在校生・卒業生を積極活用してみてください。

エッセイ
 これも具体的な方法論は他の体験記等に譲りますが、強調したい点は以下です。
・    ネットワーキングは非常に重要。特にカルチャーとのフィット感を見るような学校では、「少し話を聞いて、その内容をざっとエッセイに盛り込む」程度のネットワーキングでは足りない場合が多いと思います。そのため、積極的に公式のinfo sessionに参加したり、各種在校生サイトから在校生・卒業生にコンタクトしたりすることは必須です。
・    “Why MBA?”や”Why this school?”といった根幹の部分で、何か違和感を感じているような場合には、見直しをかけるべきだと思います。私は1年目の受験でかすかにそれを感じており、2年目では異なるカウンセラー(Future Education Centerの田山氏)と見直しをして、納得のいくものが書けました。後のインタビュー対策にも通じてくる点ですので、妥協することなく準備することをお薦めします。

インタビュー
 これも具体的な方法論は他の体験記等に譲りますが、強調したい点は以下です。
・    インタビューも非常に重要です。ついapplicationを提出した後で気が抜けてしまいそうになりますが、admission側としては(interviewerが卒業生であったとしても)オフィシャルに、対面で話ができる貴重な機会ですので、インタビューの成否は大きく結果を左右します。私はE4TGで知り合ったJohnにインタビュー練習を依頼し、客観的なフィードバックをもらった上で練習を繰り返しました。地味なプロセスですが、練習しないことには本番でもできませんので、ぜひ力を入れて頑張ってください。

最後に

 

 MBAの留学準備は一生に一度しかありません。最中は非常に苦しいことも多くあると思いますが、後悔のないよう、ぜひ全力を尽くしていただきたいと思います。