留学形態:私費
勤務先:外資系投資銀行
大学時代専攻:Business Economics and Political International with emphasis in International Relations
職歴:5.5年
職種:セールス/カスタマーディーラー
海外経験:10歳〜22歳まで米国
Why MBA?
大学在学中から漠然とマスターは取得したいと考えていました。ただ、仕事が楽しく忙しい毎日だったので社会人最初の数年間は仕事と遊びに没頭していました。社会人3、4年目頃に自分を見つめ直す機会があり、金融業界のフローセールスでのキャリアビジョンが描けなくなったため今まで頭の片隅に合ったMBAを目指す事に決めました。
Why Fuqua?
1. Team Fuqua
セールスという職業柄、個人プレーが多くチームワークを苦手としていた。”Team Fuqua”とある通り、チームでの取り組みなどを半ば強制的に行う学校の方針に惹かれた。
2. Diversity
インターナショナルが40%と米国MBAの中では外人比率が高い。そして、前職も様々な分野の人が多い。
3. 生活環境
私費のため生活費が高いと生活レベルを相当落とさなくてはいけない。また、都市部に住むと学校の友達よりも外部の友達との交流を優先する学生もいると考え、クラスメイトとの仲を深められる田舎の学校を優先的に選んだ。12年間カリフォルニアに住んでいたため、カリフォルニア以外のMBA。東の学校を受けたのはいいものの、どの学校も冬が相当寒いとの事でダーラムは比較的冬も過ごしやすく、快適な環境で勉強もはかどると考えた。
受験プロセス
2014年3月: 失恋をしたのをキッカケに勉強開始: 週末受講可能なA塾に通う。日本語で英語を習う事に対して体が拒否反応を起こす。
2014年4月:だらだらと勉強続行。 平日は仕事帰りのジムを辞めて、六本木ヒルズライブラリーにて勉強。ただ、睡魔に勝てず居眠りしているだけ。 恥ずかしながら、今までの人生勉強をしてこなかったため勉強のやり方がこの頃はまだ分かっていなかった。
2014年6月: 友達に勧められて、F塾に通う。 N先生の教え方が私にはフィットする。アメリカでも日本でも今まで一度も英文法をきちんと勉強した事がなかったため一番苦労したのがSCだった。 “this sounds good” のヒッカケ回答に引っかかり続けていた。N先生は帰国子女に教えるのを得意としているため、難しい(?)文法用語を使わずの授業だった。 この頃から個人カウンセラーの方と自分史など、今までの自身の経験を見つめ直す作業を始める。
2014年8月: 第一回GMAT 590点。 手応えがなかったので納得。焦りで受けてしまったが、受講可能回数に限りがあるため自信をつけてから受けるべきだった。数学が44と低い点数だったので、マスアカを徹底的にやる事にした。 仕事で出張が重なり、一旦勉強は中断。
2014年9月: 復習が足りないとやっと気づき、間違えた問題の分析を細かくするように。EXCEL で管理。
2014年10月: 第2回目GMAT 650点。 手応えがあたため、ガッカリ。 実力的には700点以上出せると確信したので、一旦勉強から身を置いた。 集中力が切れたり緊張から頭が回わらなかったりしたため、1週間ほど精神を鍛える練習をした。
2014年11月: 第3回 GMAT 720点。 受験中は手応えがなかったため、点数が出たとたん呆然とした。 リラックスして受験をするために、部屋着+スッピンで 周りの人に驚かれる様な格好で受けたのが幸い吉とでた。
2014年12月: 猛スピードでエッセーを書く。 最初は数校のみを受けるつもりだったが、MBAに今年行きたいとの気持ちが高まったため、急遽受験校を増やす。
2015年1月: 年明けはトルコで過ごしたため、全てトルコから応募する事に。インターネットの整備がされていなくて、途中回線が途切れるなど色々とトラブル。
結果: Fuqua を含む5校合格、1校辞退、1校WL、2校不合格
受験対策
TOEFL
米大学のため免除
GMAT
GMAT (T720 V37, Q50, IR 6, AWA5.5)
Qはマスアカ、アフィアンス
Vは塾(Affinity, Affiance) でSC,CR中心、E-gmat(英語) というオンラインのSCコース
RCは Manhattan Reading Comprehension のテキスト
SCを中心に日本の塾に通った。周りの帰国子女/外人はKAPLANやManhattan のオンライン塾を使っている人もいる。日本またはアメリカの塾を使うかは帰国子女と言っても様々なレベルの人達がいるので、見極めが重要。 私は文法が非常に苦手でオンライン塾では足りないと感じたため、対面で授業を受けられる日本の塾を選択。ただ、他の受講生がよく通っているY塾などは文法用語が多く使われているため、帰国子女にとっては二度手間になるので塾選びは慎重に。
RCはスクールを使うのではなくて、日々英語を読む事が近道だと感じる。幸い、仕事で英語を読む機会が多いので記事を読んだらサマライズするなどして練習。理科系のトピックに苦手意識があったのでScientific Americanをオンライン購読。
CRはF塾でベースを習う。CRは一度やったことのある問題は頭の片隅で覚えていて2度目に解くと理解した気持ちになってしまうので、オフィシャルではない教材にも手を広げた。
Quant に関しては、マスアカが一番。海外の教材も手に取ってみたが、あまり役に立たず。
最初はただひたすら問題数をこなす事に満足していたが、途中でまったく身になっていない事に気づき復習に時間を割く事にした。 何故引っかかるのかを徹底的に分析。 基本的に英語圏の人たちをターゲットにしたテストなので、帰国子女だから当たり前に700オーバーが取れる試験ではない。
エッセイ
(総論)
A塾紹介の日本人個人カウンセラーにお願いした。一年を通して心のサポートもしてくれて非常に助かった。もちろんエッセーの内容も重要だが、辛い受験生活の心の支えになってくれるカンセラーの存在は私にとっては大変貴重だった。 自分がカウンセラーに対して何を求めているのかを考えて探すといいと思います。 GMATの点数が出ていないと、なかなかエッセーに集中できなかったが気分転換と捉えて少しずつやった。 筆無精なので、締め切り間際は時間との戦いになってしまった事は反省。
(Fuquaエッセイ課題)
“Team Fuqua Principles”
“Team Fuqua”が掲げるPrincipleの中で自分が表彰されるとしたら、どれになるか。 自分がFuquaに通っている姿が想像できたため正直のそれを述べた。
“25 Random thing”
自分のパーソナリティーが分かる様な事をブレット形式で25個並べる。「7歳下の弟と自撮りビデオを取り合って送っている。この間は、弟がコスプレをしてクリスマスソングを熱唱してくれた」「目標は世界の野外フェス制覇!」など。ある程度色々な側面をみせるために工夫はしたが、心から楽しく書けたエッセイ。
インタビュー
エッセイカウンセラーではない複数のカウンセラーを活用。理由は、ブラインドのインタビュー(エッセイなどを読んでいない面接)の時に、私のバックグラウンドを知らない人に言いたい事が伝わるか確認したかったため。
最後に
MBA受験は本当に大変なプロセスだと思います。 色々な物を諦めなくてはいけず、一年間様々な他の機会を断念して悔しい思いをしました。 ただ、最終的にプロセスが終わると本当にやって良かったと思います。まだスタートラインに立ったばかりですが自分を見つめ直す良い機会になりましたし、受験を通して他の業界の友達も多く出来ました。 Fuqua のプログラムが始まりもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、学生の視野の広さや振る舞いなどに毎日関心しています。一人一人が Team Fuqua にどのように貢献出来るかを考えていて、 それが刺激になり自分自身の行いも自然と改善していると感じます。特に帰国子女の方は是非ご相談ください。