Class of 2017 – Case6

留学形態:社費
勤務先:日系銀行
大学時代専攻:理学部生物(学部)、Health Administration(大学院)
職歴:7年
職種:投資(日米欧クレジット&株式)
海外経験:2年(米国大学院)

Why MBA?

 

銀行での投資業務を通じて、多くの企業に接してきました。その中には「強い企業」である条件を兼ね備えていても、経営戦略のあり方によって企業価値を毀損してしまった企業が数多くありました。企業と密接に関わることの出来る銀行業に身を置きながら、そうした企業を救うことができなかったことは非常に歯がゆい経験でした。
今の私には投資先企業を選択することは出来ても、「強い企業」を作るための経営プロセスが十分と言える程にイメージできません。銀行員として投融資先企業等の経営をサポートしたい、MBAにて「経営的視点と考え方」を養いたいと思い、留学を希望しました。
投資業務の一環としてグローバルな産業・企業分析を行う中で、日本企業の潜在的な力は大きく、世界で活躍できる場はもっとあるはずだと感じています。MBAで学ぶことにより、日本企業の経営やグローバルな企業活動をより高いレベルでサポートできるようになりたいと考えています。

Why Fuqua?

 

1.    Team Fuqua
チームワークを強調するMBAは数多くありますが、Fuquaはその中でも際立っていると感じています。全ての授業でチーム課題が与えられ、特にコア授業は同じメンバーで半年間取り組みます。また、チームメンバーに対して面と向かって良い点や改善すべき点などをフィードバックする機会が多く設けられており(なかなか慣れないですが…)、このような環境はソフトスキルを伸ばすにあたって最適だと感じていますし、何より深い人間関係を構築し一生涯の友人を得るチャンスだとも考えています。

2.    カリキュラム
Healthcareに興味があるのですが、FuquaはHealthcareに特化したコース(Health Sector Management)を提供していることから、Fuquaであれば同じような興味を持った人に多数会えると考えました。
またFuquaはThe Center for the Advancement of Social Entrepreneurship (CASE)という専門センターを設置しSocial Entrepreneurship(ビジネスの力を用いて社会問題を解決しようとする分野)にも力を入れている学校であり、その点でも惹かれました。

3.    グローバル
Fuquaは留学生比率が40%と高いことに加え、GATE(海外の文化、制度、企業等にかかる実査)やFCCP(海外企業のコンサル)、交換留学など、米国外での学習機会も多数用意されています。私は既に一度米国に留学経験があったことから、米国外の経験も増やしたいと考えていました。そのような意味において、米国トップ校としてのメリットも享受しながら、米国外での経験も多く得られるFuquaは理想的な学校の一つでした。

受験プロセス

 

2013年12月 社費留学決定
2014年9月 GMAT680点獲得
2014年10月 Duke出願 (1st round)
2014年12月 Duke Interview、合格

私は米大学院修了であることからTOEFLについては免除となりスコア提出していません。社費留学の決定後にGMATの勉強を開始しましたが、業務の関係もあり受験準備のウェイトを増やせたのは春以降でした。特に夏場から年末にかけてはエッセイやインタビューの準備もあり負荷が高まりましたが、同僚や家族など多くの方のサポートもあり、何とか1st roundでの出願をすることが出来ました。

受験対策

 

GMAT 680(V:33、Q:49、AWA:5.0、IR:7)
9月に2回目の受験で680点を出した後、年末まで挑戦し続けましたが目標としていた700点には到達出来ませんでした。夏以降はエッセイやインタビューの準備などと並行であったことから、GMATの勉強に思うように時間が割けなくなったことがスコア伸び悩みの原因だと思います。このような反省点を踏まえると、如何に早い段階でGMATだけに集中的に取り組む時間を作るかが鍵であると考えています。私は8月に初受験しましたが、遅くとも5~6月に初回の受験をするくらいのスピードで準備をしておけばよかったと思っています。
Verbal対策として様々な予備校に通いました。アゴスの授業はGMATというテストの全体像を理解する上で有用でした。YESの文法コース、SCコースでは、今後の人生においても大いに役に立つと思われる英文法を習うことができました。YESでの学習を経て、これまで自分の使っていた英語が如何に間違っていたものであるか気付くことができました。

エッセイ
Fuquaへの志望度がとても高まっておりエッセイはWhy MBA?やWhy Fuqua?で書いたような気持ちをストレートに伝えるだけであったので、受験準備の中でも楽しみながら行えたものの一つでした。
エッセイには、卒業生との対話、在校生とのSkypeでのコミュニケーション、キャンパスビジット(在校生との対話、クラスビジット、市内散策、Fuqua Friday(毎週金曜に行われる全校的なパーティー)参加)などを得て感じた様々なことを盛り込みました。その結果、後から読み直しても一文一文からFuquaへの想いが感じられるようなエッセイに仕上げることができたと思います。
エッセイを書くのは楽しかったですが、仕上げるのは簡単ではありませんでした。エッセイは夏から準備を始め、出願締切日の直前まで少しずつ推敲を重ねました。当たり前のことですが、内容的に、また表現的に、誰が読んでも面白いと感じる文章を書くには、日本語であれ英語であれ、相応の時間をかけて準備することが大切であると感じました。

インタビュー
インタビューは12月に日本人卒業生と東京で行いました。MBAホルダーの先輩から、「インタビューは対話だから会話を楽しむ気持ちが大切」というアドバイスを受けたことから過度に前のめりにならないように気を付けつつも、後悔のないように自分の伝えたいことを、熱意を持って伝えることを心掛けました。
Q&AではMBA在学中に体験すべきことや、卒業後にMBAの経験を活用するための具体的な手法などを丁寧に教えて頂きました。相手の立場に立って親身に物事を考えるTeam Fuquaの精神をインタビューの場面でも経験したことは嬉しい驚きであり、インタビューを通して一層Fuquaへの志望度が増したことを今でも鮮明に覚えています。

最後に

 

私は家族帯同(妻、子3歳)でのMBAですが、Dukeは自然が多いですし、地域の人も子連れにとても優しく、学業面のみならず家族生活の面でもDukeに来ることが出来て良かったなと感じています。
留学準備の中では、精神的または体力的に辛い時期もあろうかと思います。留学準備は長いプロセスですので、そんな時は無理をせず健康第一で臨んでください。微力ではありますが、何か出来ることがあれば喜んで協力したいと思いますので、その際にはご一報頂ければ幸いです。

以上