Class of 2028 Case 1

留学形態(Sponsored or not): 社費
勤務先(Previous job): AGC株式会社
職歴(# of years at job): 14年
職種(Function): 調達・サプライチェーン
大学名(Graduated university): 一橋大学
大学時代専攻(Major): 経営学
GPA: 3.3/4.0
IELTS: OA7.0 (L7.0/R7.5/W7.0/S7.0)

EA: 158 (IR13/V12/Q13)

海外経験(International experience): ベルギー駐在3年半(2022年11月~Fuqua入学まで)

 

Why MBA?

新卒入社以降一貫して、調達・サプライチェーンの専門家としてやりがいを持って働いてきたのですが、ステップアップして難しい課題に取り組むようになるにつれ、専門外の領域に対する引き出しの少なさを感じるようになりました。一例として、過去とある案件で安定調達実現の手段として取引先の買収を考えたことがありましたが、材・サービスを買う経験は豊富な筈なのに、「会社を買う」にはどうすれば良いか皆目見当もつかず、結局何も出来なかったという苦い経験をしました。こうした挫折経験が自身のキャリアを見直す契機になり、コーポレート部門の専門人材から、幅広い経営知識を持ったGeneral Management人材へと転身したいと思うようになりました。

また、欧州駐在で自身のグローバル戦闘力の不足を痛感し、欧米人とでも対等に議論が出来るだけの英語力と国際感覚、リーダーシップを身に着けたいと思いました。

これらのゴールを全て達成するには海外MBA留学が最短距離だと考え、30代半ばと既にいい歳ではありましたが、一念発起して受験することにしました。

 

Why Fuqua?

  1. エッセイ・インタビューで伝えたWhy / Why Fuqua I shared in my essays or interview

Fuquaは非常に独特で潰しの利かないエッセイを書かせることからも想像がつく通り、Fuquaのことが大好きな人に合格を出すスクールだと考えたので、とにかく学校調査に時間を割き、校風にフィットを感じていることを伝えるようにしました。

Fuquaのビジネススクールとしての究極の使命はリーダーシップ開発にあり、ハンズオンでリーダーシップを鍛える場がプログラム中に多数散りばめられています。私も積極的にそのような機会を活かして自己成長したいと思う反面、マイノリティである留学生がアメリカ人のなかでリーダー役を自ら買って出るのは実際問題相当キツく、機会が沢山あるというだけではリーダーシップ開発のサイクルをうまく回すことは出来ません。しかし、FuquaにはTeam Fuquaという校風があります。私はTeam Fuquaをコミュニティ内のセーフティネットのようなものだと捉えています。「失敗しても周りが助けてくれる」と感じられることで、マイノリティでも内気な人でも一歩を踏み出す勇気が溢れてくる、Fuquaはそんな素敵な空気を纏ったスクールだと思いますし、自分もコミュニティのなかで人を助ける存在でありたいです。というようなことを、インタビューで熱弁したと思います。

 

  1. エッセイ・インタビューで伝えなかったWhy / Why Fuqua I didn’t share in my essays or interview

在校生・アラムナイが皆さん漏れなく人格者で、自分もこのコミュニティに入りたいと思いました。

温暖な気候、生活エリアの治安、MBAランキング、日本人が多すぎない、EA出願可、英語テスト提出不要、美しいキャンパス、家族(妻・娘(4歳)・息子(1歳))のCommunity Involvementなど、他にもFuquaを選ぶポジティブ材料は沢山ありました。

 

  1. 合格後に気が付いた魅力 / Anything about Fuqua you have found appealing after your enrollment

合格したら在校生のメンター(Fuqua Buddyといいます)が割り当てられ、困ったら何でも聞ける環境を学校側が作ってくれます。私の場合は韓国人女性がBuddyになってくれました。温かい祝福のメッセージをいただき、入学準備に関する質問にも答えてくれ、早くもTeam Fuquaの一員になれた気がして、とても嬉しかったのを覚えています。

 

受験プロセス / Application history

2024/02

社費MBA受験を意識し始め、試しにIELTS受験。結果はOA7.0 (L7.0/R8.0/W6.0/S6.5)と、何とか初回で応募要件を満たすことが出来た。

2024/07

社費選考合格前にG-Prepと契約し、早めのGMAT学習スタート。

2024/08

社費MBAの先輩に相談しながら社費選考用のエッセイを準備。並行してGMAT単語の詰め込みとMathの学習を進める。

2024/12

一時帰国中に東京の本社で社費選考面接実施。

2025/01

社費選考合格通知を受け取る。

2025/02

メインカウンセラーと契約し、キャリアゴールの壁打ち開始。

英語学習については、IELTSは既に最低限出願に使えるOA7.0を持っていたので、先にGMATのスコアメイクを終わらせ、その過程で高まる(はずの)英文読解力と、海外生活により向上する(はずの)スピーキング能力を以ってR1出願直前にIELTSに戻り、サクッとOA7.5を取得するという作戦を採ることに。但し、MBA受験でこうした希望的観測は大抵その通りにはならない…。

第二子誕生。ここから特に半年ほどは、家庭、仕事、MBA受験のバランスとタイムマネジメントに大変苦しむことになる。

2025/03

下旬にGMAT Focus初回受験。615 (D78/V79/Q85)=旧GMAT換算660とそれなりに奮闘。目標の645=旧GMAT換算700まであと少しだと勘違い。

2025/05

GMAT Focus 2回目受験。575 (D76/V73/Q86)=旧GMAT換算610とVで大コケ。正答数は初回とほぼ変わらなかったのに。どこで何を間違うかが如何に大切かを思い知る。

GMAT Focus 3回目受験。555 (D75/V77/Q81)=旧GMAT換算600と、回を重ねるごとに点数が下がるという目も当てられない結果に。自分の場合は生命線のQで躓くとノーチャンスなので、この回のDIとVでは完全に集中力を欠いていたと思う。

2025/06

目先を変えてEA初回受験。158(IR13/V12/Q13)=旧GMAT換算710と、目標の160には届かないものの、北米校出願を諦めずに済む点数は取得出来た。

間をあけずにEA 2回目受験。154(IR13/V9/Q12)=旧GMAT換算660と点数が下がる。SC対策ゼロなので、多少Vが触れるのはやむ無し。

下旬にGMAT Focus 4回目受験。605 (D78/V76/Q86)=旧GMAT換算650と初回スコア更新ならず。

ここで一旦GMAT/EAから離れて、IELTSとR1出願準備に移行することを決断。

2025/07

IELTS 2回目受験。OA7.0 (L7.0/R7.5/W7.0/S7.0)と初回よりもバランスの良いスコアを取ることが出来たが、Lでどうしようもないスペルミスを幾つかやってしまい、OA7.5を逃してしまったのが非常に悔やまれる。

2025/08

IELTS 3回目受験。OA7.0 (L7.5/R7.0/W7.0/S6.5)と伸び悩む。本来日本人が得意な筈のLやRで点数が全然出せておらず、今振り返るとOA7.5未達とGMAT苦戦の原因は根本的な英文読解力の問題だと思う。

2025/09

Fuqua含む北米EA受付校3校にR1で出願。

2025/10

R1出願3校にキャンパスビジット決行。但し、後述するR1の出願結果からも明らかな通り、ビジットによって選考が有利になるということは無いと思われる。寧ろ、自分のキャリアゴールやWhy MBAも上手に語れない段階でAdmissions Staffと面談しても、マイナスの印象を残す可能性すらあると感じた。

待てど暮らせど出願校からインタビュー招待が無い。急に不安に駆られ、出願済みのエッセイについて他カウンセラーから2nd Opinionを貰うことに。彼らからのFBは散々なもので、キャリアゴールエッセイの脆弱さに加え、パッとしないスコアと高年齢の懸念も同時に指摘され絶望。1stで第一志望群に出願した後に、自身のApplicantとしての弱さと向き合うことになってしまった。

落ち込んでばかりはいられないので、直ぐに2nd Opinionをくれたカウンセラーを追加起用しキャリアゴールの見直しを急ぐ傍ら、出願校ポートフォリオを北米フルタイムから欧州校にも拡大。2ndに向けて欧州校数校とEA出願可能なその他北米校の調査を開始する。

10月末にFuquaからインタビュー招待受領。R1は全落ちしたと思っていたのでインタビュー対策が全く出来ておらず、大急ぎで想定問答集を作りNishとアウトプットの訓練に取り組む。

2025/11

11/10にインド系アメリカ人女性の在校生とFuquaのインタビュー実施。それなりに質問に答えることは出来たうえ、キャンパスビジットのときに買ったDukeのTシャツをZoomの画面越しに見せるなど熱意を示すことには成功したが、何故かFuquaでは結構多い筈のBehavioral Questionがほぼ無かったので、手ごたえがあったような無かったような、不思議な感覚だった。

11/13にR1出願校Cからインタビュー無し不合格通知受領。

11/23に欧州校H出願。数日後にインタビュー招待通知受領。

2025/12

12/05にR1出願校Mからインタビュー無し不合格通知受領。

12/11にFuquaから電話で合格通知受領。

12/15に欧州校Hのインタビュー実施。12/19に合格通知受領。

2026/01

年始に正式にFuquaに進学することで社内承認を取り、長く苦しかったMBA受験が終了。

 

受験対策 / Your approaches and know-hows to each application item
1. IELTS
2024年当時のIELTS 7.0 = TOEFL 100の換算は、圧倒的にIELTS有利と聞いていたため、TOEFLは試しもせずに最初からIELTSに絞って取り組みました。

ReadingとListeningは公式問題集をベースにした独学でした。BBC 6 minutes EnglishはListening教材として優秀で、IELTS特有のBritish Englishに慣れることが出来、内容が面白く、かつスクリプトもあるので音読やシャドーイングなどがしやすいところが良かったです。

WritingとSpeakingは「IELTSスピーキング・ライティング完全攻略(植田一三監修)」にて対策しました。特にWritingはIELTSの難所なので苦労する方も多いと思うのですが、この本で紹介されている型を覚えて使いこなすだけで、7.0までは十分取ることが出来ました。

 

2.GMAT/EA

GMATは4回受験しましたが、前の問題に戻れない、問題の正誤により次の問題の難易度が決まるなど、受験生が強いプレッシャーを感じるような作りになっていて、それに屈して最後まで苦戦し好スコアを出すことが出来ませんでした。

全体感を学ぶ上で、G-Prep中山先生の講座は有意義でした。パッケージ契約すると、メールベースでの質問が何回でも出来たり、1on1での学習コンサルティングが3回分ついていたり等、通信教育なのにそれを感じさせない細やかなフォロー体制があり、満足度は高かったです。

単語は中山先生の「GMAT重要単熟語」を周回しました。OGを解くなかで単語の重要性を感じていたので、ピーク時は単語帳の9割くらいは暗記していたと思います。

Affinity英語学院のRC講座は、これまでの人生で受けてきた英語の授業のなかで一番面白かったです。高校時代にこれを受講していたら、英語が好きになっていたかもしれないです。これまで英語を「何となく」読んでは間違えてきた自分にとって、内宮先生の読解法は矯正器具をつけているような感覚がありましたが、英語が苦手なりに人並みのGMAT/EAの点数を出すことが出来たのは、間違いなくこの講座で紹介された解法のお陰です。

 

一方EAですが、GMATで煮詰まって、試しにEA受けてみたら一発で高得点取れた!という人が、MBA受験界隈にはかなり多い印象です。私もそうでした。時間が各科目30分と短いので集中力が持続しやすいですし、何よりも前の問題に戻れるのが非常に快適。そして、GMAT対策がほぼそのまま通用します。問題数が少なく、1問ミスすると結構がっつり点数を引かれてしまうので、単純ミスが命取りであるという怖さはありますが、総じてGMATよりは取り組みやすいと思います。

実は試験範囲がGMATよりも広く、SCという数々の受験生を苦しめてきた、GMATからは消えた文法問題が、EA Verbalで未だに現役である点には注意が必要です。私の場合はSCには全く時間を掛けずほぼランダムクリックし、その分RCとCRを丁寧に解くことで、初回のEA Verbalではまずまずの点数を獲得出来ました。

 

全体を通して、早く勉強を開始出来たのは良かったのですが、社費選考合格前はダラダラ勉強してしまったので、もう少し短期集中で対策すべきだったと反省しています。

 

3.エッセイ / Essay

上述した通り、私のキャリアゴールはR1出願時点ではとても脆弱だったので、Fuqua以外の2校がインタビュー無し不合格だった理由はそこにあると思っています。やはりキャリアゴールエッセイは大事です!一方Fuquaはキャリアゴールを記載する箇所が殆ど無く、代わりに個人のPersonalityと学校へのフィットを徹底的に深堀りするという他とは異なるスタイルだったので、そこが良い結果に繋がったのかもしれません。Fuqua特有の25RTと3 Contributionsは、とても面倒見の良いアラムナイに出会うことが出来、その方にコーチングしていただきながら以下要領で仕上げていきました。

 

25RT

  • ChatGPTにPersonal/Professionalの両面で自身のキャラクターを深堀りする質問を25個投げて貰い、それに答えるというサイクルを何度も繰り返し、25項目の内容を定めていきました。
  • ダイレクトに「私はこういう人間です」と書くのではなく、設問の要求に沿って、エピソードを紹介することで自分がこういう人間であることを婉曲的に示すことを意識しました。
  • 読み手がアメリカ人であることを意識し、彼らにダイレクトに伝わるエピソードになっているかをチェックしました。
  • 妻に作成したドラフトを読んでもらい、狙っている通りの人物像が浮かび上がるかを定期的にチェックしました。
  • 25RTで浮かび上がる人物像と他のエッセイの内容に一貫性があるかどうかに注意を払いました。

 

3 Contributions

  • 「何に貢献するか」よりも、「自分のどういう個性を活かして貢献するか」に焦点を当てて書くようにしました。また、その個性が25RTなど他のエッセイの要素と整合しているかを意識しました。
  • 校風やプログラムを深く理解していることを示すために、Fuqua-specificな言葉も交えて貢献の内容を出来るだけ具体的に記載しました。情報収集に際しては、Student BlogやFuqua Japanのサイト、在校生・アラムナイとのCoffee Chatなど、できるだけ一次情報に近いソースに頼るようにしていました。

 

4.インタビュー / Interview
インタビュー準備はNish Subasingheほぼ一本でした。人間性、Mock Interviewの実力、価格設定すべてが素晴らしかったです。インタビュー招待から本番まで10日ほどしかない中で、内容を固めてからほぼ毎日彼とMockをやっていました。スクリプトを丸暗記するのは私の性に合わなかったし、そんな時間も無かったので、エッセンスだけおさえて滑らかにアウトプットするための訓練に徹しました。

また、エッセイを見てくださったアラムナイとも1度Mockをしました。彼は在学中に面接官の経験があったので、校風とのフィットを確認する質問が多めの大変リアルな、そして本番よりも突っ込んだ練習が出来、大変有意義でした。

 

最後に / Message to applicants

受験を終えてみて一番に湧き上がってきたのは、自分を支えてくれた周囲の人への感謝の気持ちでした。今度は私が微力ながら受験生の皆様を支える番ですので、もし何かご質問などありましたらご遠慮なくコンタクトいただければと思います!

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