Yutaka Sakashita

Class of 2015

長島・大野・常松法律事務所シンガポール・オフィス
弁護士
シンガポール
(2018年9月時点)

Before Duke: 長島・大野・常松法律事務所

Undergraduate:慶應義塾大学 法学部 法律学科

私は現在、日本の法律事務所のシンガポールオフィスで弁護士(シンガポールでは外国弁護士)の仕事をしており、主に日系企業をクライアントとして、東南アジア各国におけるM&A・ジョイントベンチャー、不祥事・危機管理対応、その他種々の法律問題に関するアドバイスをしています。東南アジアでクロスボーダーの仕事をしていると、必然的に多種多様なバックグラウンド、文化、慣習をもつメンバーにより構成されるチームでプロジェクトを進めることになり、また、法域によって差はありますが、法令の整備や先例の蓄積が発展途上である等の事情で、「100%正しい答えは分からない(あるいは、そもそも存在しない)が、どうすべきかを決めなくてはならない」といったことが法律の世界でも多くあります。まさにFuquaでの2年間で鍛えたソフトスキルを活かして、毎日エキサイティングに過ごしています。(もちろん、ファイナンスや会計を始めとするハードスキルも結構役に立っています。)

 

卒業してみて思うFuquaの良さ(今思うWhy Fuqua)

Fuquaを卒業して3年、Fuquaに行ってよかったなあと思うことは多々ありますが、その理由の1つは、Fuquaが重視するcollaborative leadership(私の解釈では「チームとしての力を最大限に引き上げるリーダーシップのスタイル」といった感じの概念です。)の素養が、留学前の自分と比べて格段に伸びたと実感するからです。Fuquaでは、毎回の授業で課されるアサインメントはほぼ全てチーム単位で提出、また学生の成績評価の一定部分は所属チームの成績が反映されるという仕組みに顕れているように、常にcollaborativeであることが求められ、また実際に同級生をみても、このカルチャーを体現している人たちが多く集まっているように感じました。こうした環境に2年間身を置き、「どうやったらチームとしてよい結果が出せるだろうか」という試行錯誤を繰り返すことで、プロジェクトの進め方やコミュニケーションのスタイルにおける自分なりの型が洗練されていったように思います。

 

Fuquaでのエピソード

Fuquaでは定期的に各チームメンバーのパフォーマンスについてフィードバックし合う機会があるのですが、日頃から自分を近くで見ている同級生からのフィードバックは、自分では無意識であったポイントに気が付き、また、要改善点に早く気付いて次の試行ができるという点で、非常に貴重なものでした。一番印象に残っているのは、あるチームメイトにもらった「ownershipをもて」というコメントです。チームワークにおける私の振舞いをみて、「目の前の問題に対して、評論家的なスタンスで終わるのではなく、当事者として、こうすべきだ、というところまで考え抜くべきだし、そのために必要なアクションを自発的に起こすべきだ」という文脈でのフィードバックだったのですが、我ながら「何かが足りないんだよなぁ。。」と当時漠と感じていたものが的確に言語化されていて、すっと腹落ちしました。今でも「自分は今ownershipをもって目の前のことに取り組んでいるか」ということは意識するようにしています。また、上記のような定期的なフィードバックのほかにも、互いの良い点、要改善点は、軽い感じのものも含めて、事ある毎に学生間でコメントし合っていたように思います。他人にフィードバックをするということは、特にネガティブな点の指摘をするときはそうですが、その人の成長を真剣に考えるということでもあり、チームスピリット溢れるFuquaではよくワークしていたと思います。

 

ノースカロライナでの生活について

私は妻と当時生後2か月の子供と3人で渡米しました。そもそも生後間もない子供を連れての海外生活という点で苦労はありましたが、ダーラムにいて生活に必要なモノや情報が手に入らずに困るということはありませんし(すみません。。正直にいうと、日本食だけは恋しかったです。。)、また、精神的な充実度でいっても、確かに都会ほど人工的な娯楽にあふれているわけではありませんが、あのノースカロライナの青い空と、ダーラムの自然豊かで落ち着いた雰囲気の下での家族生活には、何ともいえない贅沢さがありました。

家族でのダーラム生活という観点でいうと、同級生とのパーティーやBBQ、教授やアドミスタッフが招いてくれるホームパーティー、Fuqua Fridayを始めとする学校主催のイベント等は、その趣旨にもよりますが家族での参加を歓迎してくれるものが多かったので、よく家族で参加していました。また、2年とも参加したキャンプアウト(Dukeバスケのシーズンチケットをかけたクレイジーな36時間耐久キャンプ)では、妻を含め学生のパートナー達が各国の色を出した本格的な差入れを各所で振る舞いちょっとした人気を集めたり、家族でDukeのTシャツに身を包み、キャメロンスタジアムでDukeバスケに熱狂したりしたのもいい思い出です。まさに「家族で」Dukeに留学しているという感じでした。

なお、我が家は生後2か月の子供を連れて渡米し、2人目の子供も妻の妊娠は留学中(出産は卒業後)だったのですが、子供の定期検診や予防接種、妻の検診等々、いずれもDuke病院でレベルの高いサービスを受けることができました。医療環境という点では全く心配なく、むしろ充実していると思います。

 

今MBA受験をされている方へ

こうして書いてみると当たり前なのですが、学校のカルチャーとのfit(エッセイでいうwhy XX school?の問い)の掘下げは、入学後の学びを最大限のものにするという意味でも、またその手前にある合格可能性を高めるという意味でも、極めて重要です。そのために、在校生、卒業生、学校関係者など、実際の体験を有している人や生の価値観を語ってくれる人にコンタクトし、情報を集めたり自分の考えをぶつけて意見を聞いたりするプロセスは非常に有用ですので、ぜひ面倒くさがらずにやってみて下さい。Fuquaに関しては、皆喜んで力になろうとするはずです。Fuquaにfitを感じTeam Fuquaにジョインされる皆さんと一緒にFuquaコミュニティを盛り上げていけることを楽しみにしています!