Yusuke Taima

Class of 2018(社費)

農林中央金庫
プロジェクトファイナンス部 調査役
Tokyo, Japan
(2018年9月時点)

Before Duke:農林中央金庫 札幌支店 副調査役

Undergraduate:東京大学 法学部

写真は左から2番目

卒業後は派遣元である農林中央金庫に戻り、プロジェクトファイナンス部にて主に新興国のインフラ・エネルギー関連案件に投資を行っています。私は、留学前は所謂“純ドメ”であり、業務においても英語を使うことは一切ありませんでしたが、今は日常的に英語を使いますし、案件に関わる様々なステークホルダーとの英語でのコミュニケーションが求められます。そういった意味では、留学前の業務経験(企業融資)とFuquaでの経験(英語+ソフトスキル)が直に業務に活かされていますし、恐らくFuquaに来ていなければ全く業務に対応出来ていなかったのではないかと感じています。

私は、留学前に事業再生業務に携わっていましたが、そこで自身のスキル不足を痛感したことから、経営にかかる知識を体系的に学び自身のスキルアップを図る、という目的で留学しました。留学前は、会計・ファイナンス分野に自身の知識・スキルが偏っていたように感じますが、general managementに強いFuquaのプログラムを経て自身のスキル・考え方の幅が広がったと感じています。現在携わっているプロジェクトファイナンスは、一般的なコーポレートファイナンスとは異なり、事業のために設置されたSPC(Special Purpose Vehicle)に対して融資を行うものです。事業からのCFのみが返済原資となるノンリコース・ローン(もしくはリミテッドリコース・ローン)であるため、融資にあたっては事業に関わる様々なリスクを把握・分析して対応可否を検討する必要があり、銀行員としてより一層高度な能力が求められます。私はFuquaでStrategyを専攻しましたが、事業を金融面からだけではなく戦略面から広く考えられるようになったことは、プロジェクトファイナンスのリスク分析・案件評価を行う上で非常に役立っています。

 

卒業してみて思うFuquaの良さ(今思うWhy Fuqua)

MBAで学ぶ意味・目的というのは人それぞれ違うと思いますが、定性面、ソフトスキルを重視する学校で2年間学べたというのが、Fuquaに来て一番良かったと感じていることです。MBAはともすれば知識を詰め込む所、机上の空論を学びに行く所、と思われがちですが、Fuquaではそのような雰囲気は一切ありません(当然勉強は大変ですが)。ほぼ全ての授業においてチーム課題が課されるという運用面だけではなく、Team Fuquaに表される協調的なカルチャーが学校全体に浸透しており、チームワークが発揮するパワーを身を持って体感できます。留学前は自身のパフォーマンスのみに集中しがちな人間だったように思いますが、留学生として異文化の中で学んだ経験、Fuquaという協調的なコミュニティの中で学んだ経験を通じて、前よりも周りに気を配ることが出来るようになったのではないかと感じています。ハードスキルも当然大事ですが、最後に大事になってくるのはソフトスキルだと思いますし、その重要性に改めて気付かせてくれたのはFuquaだと思っています。

 

Fuquaでのエピソード

一年生のspring breakに行ったJapan TrekがFuquaでの一番の想い出です(https://blog.goo.ne.jp/fuqua2007/e/a3c422ab441096c5999b69666a1225d2)。準備に半年超を費やしましたし、80人弱のクラスメートを日本に連れて行くのは本当に大変でしたが、日本という国を新たな視点で見つめ直すことができ、日本に生まれて良かった、と初めて感じることが出来ました。また、Japan Trekを経て友人のネットワークが爆発的に広がり、その後のFuqua生活をより一層楽しめるようにもなりました。Fuquaのオフィシャルイベントではなく完全なる自主企画イベントですが、これからFuquaに入学される方には、是非ともorganizerとして企画・運営されることを心よりお勧めします!

 

入学前と入学後のギャップ

Fuquaといえばgeneral management、health careに強い、というイメージが先行していますが、入学してみてfinanceの選択科目が非常に充実し、組織立っていると感じました。CFO surveyで有名なJohn Graham, Campbell Harvey等の著名教授も多く在籍しています。会計・ファイナンスにはそれなりの知識を持っているつもりでいましたが、Fuquaのfinance関連授業はレベルが高く沢山の学びを得ましたし、非常に満足しています。

 

ノースカロライナでの生活について

ノースカロライナは田舎である、やることがない、家族は退屈ではないか、との不安を持つ方も多いと思いますが、過ごし方次第では非常に充実した2年間が過ごせます。

治安:2年間のMBA生活の中で、危険を感じたことは一度もありません。私はChapel Hillに妻と二人で住みましたが、広々として綺麗で、安全に2年間を過ごすことが出来ました。

やること:学生の方はやることへの不安は要らないと思います(勉強、social等で忙しいです)。私の妻は、渡米前はどう過ごしてよいか不安がっていましたが、無料のESLクラスに通って沢山の友達を作り、非常に充実した時間を過ごしていました。Durham近辺は食のレベルが高く美味しいレストランが沢山ありますので、週末等に出掛ける場所には困りません。ゴルフ好きの方にとっては、この上ない環境であることも申し添えます。

今は東京のコンクリートジャングルの中に暮らしていますが、ノースカロライナの青く澄んだ広い空と豊かな緑が本当に懐かしいです。

 

今MBA受験をされている方へ

留学前に、アラムナイの方から「Fuquaは本当に素敵な学校だよ」と言って頂いたのが印象的でしたが、2年間の留学生活を経て、自分も全く同じ言葉を皆さんにお伝えしたいと思います。

受験生の方は、top 10、top 20といったランキングを気にされる方が多いと思いますが、MBA生活の充実度は巷の学校ランキング順に決まるものではなく、カリキュラムや校風へのfit感により人それぞれ異なるものです。MBA受験をされる際には、自身にfitした学校かどうかよく確認して欲しいと思いますし、協調的な校風がお好きな方、ソフトスキルを伸ばしたい方には自信を持ってFuquaをお勧めします。

Fuquaコミュニティの一員として皆さんとお会いすることを楽しみにしています!

 

今から進学(Fuquaに限らず)される方へ

選択科目については、今までの業務と関連した分野、今後の業務に直に役立つものを多く受講したくなる衝動に駆られますが、振り返ってみると、自身にとって全く感度のない分野、すぐに役に立つかどうか分からない科目を受講することで、自身の考え方の幅を広げることが出来たと感じています。MBAは恐らく特定の分野を極めにいく学位ではないので、短期的な視点に捉われ過ぎず、より長期的な視点から科目を選択してもいいのかもしれません。

また、社費の方であれば勉強、私費の方であれば就活を留学の主目的にされる方が多いと思いますが、振り返ると友人との関わり・そこから得られるものが一番の価値であるようにも感じます。広く浅く、狭く深くのどちらがよいかは人次第だと思いますが、是非自分なりの形で友人との交流を深め、最高のMBA生活を送ってください!