子供・教育

子供さんを海外に連れてこられることには、多少なりとも不安があって当然だと思います。「生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきて大丈夫だろうか」、「小学校では言葉の問題があるのではないか」など、心配ごとは尽きないでしょう。子供は、微妙な環境の変化にも敏感に反応します。一方で、我々大人が驚くほどの順応性も見せてくれます。最初の頃は戸惑いをみせていた子供が、しばらくすれば現地の子供と元気に遊び回っています。もちろん、両親の注意深い配慮は必要かと思いますが、過度に神経質になることもないというのが、子を持つ多くの留学生たちの感想です。当地の人たちは、概して子供に対して寛容で、また妊婦にも非常に親切にしてくれます。こちらでの生活は、親子にとって、日本では得がたい貴重な経験になるのではないでしょうか。

1.ベビーシッター、保育園、学校

(1)幼児

①ベビーシッター

子供の人数、年齢で料金は異なり、シッターと交渉して決めます。子供が小さい場合は経験の多い人を探したほうが良いと思います。知人に紹介してもらう場合はシッターがどういう人か分かっていて安心できます。また子供との相性もあるので長い時間預ける前に短時間何回か預けてみて、様子をみるのもよいでしょう。
②Care Provider

自宅で保育園のように数人の子供の面倒を見る人(Care Provider)に頼む手段もあります。この場合、保育園よりもさらに人による違いが大きいので、気に入った人に当たるまで根気よく捜す必要があるでしょう。新聞のClassified Ads, ミニコミ紙などがあるようです。

 

③保育園

下記の機関に問い合わせると年齢、時間、内容、空き状況などを一覧できる資料がもらえます。

 

Child Care Service Association

http://www.childcareservices.org

ノースカロライナ州では各保育園をStaff Education, Program Standard, Compliance Historyの3項目に基づいて☆〜☆☆☆☆☆の5段階に評価しており、上記機関に問い合わせれば、各保育園の評価データ、および先生一人に対する子供の数についてのデータ等を知ることができます。
保育園に見学に行く場合は、事前に電話連絡してから行く方がよいでしょう。(連絡なしでも、どこも快く歓迎してくれますが、Directorがいることを確認してから行ったほうがいいためです。)保育園を選ぶ際には実際に見学してDirectorと話をし、決めることをお勧めします。保育園によっては定員いっぱいでWaiting Listに載せてもらい半年から一年待たなければならないこともあります。人気の保育園は申し込みが遅いと、翌年9月の新学期まで入れないことがあるようです。過去の留学生の中には、子供の保育園を決める前に10件以上の保育園とコンタクトをとり、空き状況の確認、資料の取り寄せ、訪問等をした上で決定した方もいらっしゃいます
。なお、下記Web Siteからも保育園についての情報収集が可能です。

http://www.ncchildcare.net

過去の留学生が、実際の情報収集に活用したサイト

http://www.hr.duke.edu/childcare

Duke関係者のためのサイト。Duke大学が提携している保育園のリストも得ることができ、これら保育園ではDukeの学生であることを伝えると、優先的に枠を確保してもらいやすくなります

(2)児童

①現地小学校

パブリックスクール(無料)

区域別にどの小学校になるか決まります。下記教育委員会に問い合わせて下さい。入学のためには、在住証明(レンタル契約書など)、パスポート、予防接種記録書(米国現地の小児科医に記載してもらう事になります)、日本で通学していた学校に関して情報などを決められた書式に記載し提出、登録する必要があります。日本の幼稚園年長から5年生に相当する年齢までがキンダー及び小学校(キンダーは、パブリックスクールの最低学年です)、6年生からは中学校(Middle School)となります。学校それぞれに特長があり、外国人の受け入れがしっかりしていてESL(English as Second Language)のクラスがあるところもあります。

どの学校が良いか一般論で整理するのは難しいのですが、①ダーラムよりチャペルヒルの方が一般に教育水準が高い家庭が多い②ダーラムダウンタウンは標準テストの平均が一般に低い(パブリックスクールシステムのウエブサイトで各校の評価・特色が確認できる)といわれています。日本人の比較的多いダーラム西部にある学校(Forest View、Hope Valley等)は市内では比較的良い学校とされているようです。基本的にパブリックスクールの費用は無料ですが、時々寄付の依頼があります。また資金だけでなく、運動会のボランティア等の要請もありますが、地元の人と知り合う良い機会です。

Durham Public Office

http://www.dpsnc.net/

 

Chapel Hill-Carrboro City Schools Registration

http://www.chccs.k12.nc.us/
プライベートスクール(有料)

詳細については直接お問い合わせ下さい。有名なところは、

 

Durham Academy

http://www.da.org/

 

Duke School for Children(Duke大学付属)

当地では、3歳からPreschool、日本の小1に相当する年齢から小学校です。プライベートスクールの場合学費が年間$10,000程度掛かる覚悟が必要です。なお、小学校は、入学前に必要な予防接種が決まっています。教育委員会や学校に直接問い合わせてください。

 

②日本人学校

ローリー日本語補習校

900 Hillsborough St., Raleigh NC 27603-1689

919-787-1300

http://www.japanschoolraleigh.com

  • 入学金 $100
  • 授業料 $700/年
  • 対象年齢 幼稚園(年中に相当する年齢)〜高校
  • 時間 毎週土曜 8:30-12:20

主に保護者が中心となって運営しているところです。また教科書は文部省から支給されます。絵本や児童書などの日本語の本が少ないながらもあり、利用できます。

 

2.プレイグループ

DukeのInternational Houseが中心となり以下のような各種グループが主催されています。(最新の情報についてはこちらをご覧ください)

Babies & Todlers Group

主に3歳以下の子供を持ったお母さん(お父さん)と子供の集まり。子供を遊ばせつつ他のお母さん方と会話を楽しんだり、子育てについての情報交換をしたりできます。

Children’s Playgroup

基本的にはBabies & Todlers Groupと同様の集まりで、子供の対象年齢も9歳までと高めになっています。その時々によって違った公園で集まり遊んでいます。

また、Fuquaでは、Fuqua Partnersという配偶者クループの活動も盛んであり、Playgroupの集まりや、誕生日会やベビーシャワーなど、各種イベントを頻繁に開催しています。

3.当地における必需品の入手

(1)ミルク

日本のものと多少味は違うようですが、入手可能です。常温で保管し、専用乳首を付けて使うことのできる瓶タイプのミルクも売られています(粉ミルクに比べ、非常に楽という評判です)。哺乳瓶は価格も安く、種類も豊富です。

(2)ベビーフード

こちらでも入手可能ですが、特に離乳食については、味付けが日本のものとはずいぶん異なるものもあります。ドライフードになったものなどは旅行等の際にも活躍しますので、特にお子さんが日本の商品に慣れてしまっている場合などは、日本から余分に持ってきてもいいでしょう。

(3)衣類

値段は日本に比べてかなり安く手に入りますが、ウォルマートなどの量販店などでは、綿100%の商品は簡単には見つからず、品質も必ずしも良いとはいえません。ある程度の品質のものをと思うなら、Baby GAPなどの専門店で購入するのが良いでしょう。こうした専門店では、綿100%の商品も、簡単に見つけられます。

(4)下着・オムツ類など

綿100%の下着は大抵のお店で手に入ります。品質にこだわらなければ、低価格で入手可能です。トレーニングパンツも入手可能です。紙オムツは、50枚で$6~12程度です。質はまあまあですが、日本ほど種類が豊富ではありません。おしりふきは携帯用も含め入手可能です。紙オムツ専用のゴミ箱(蓋が工夫されており臭いが洩れないもの)や、おしりふきウォーマーなども、日本より低価格で購入できます。

(5)玩具

たいていのものは、日本と比べるとかなり低価格で入手可能です。ただし、日本語の絵本・ビデオ等は入手が非常に困難ですので、必要であれば持参したほうがいいと思います。特に日本語を覚えたて、覚えはじめのお子さんをお持ちの方は、日本語のメディアの入手が簡単ではありませんので、日本語のビデオを多くお持ちになられたほうがよいでしょう。ちなみに、こちらで日本から送ってもらった日本語・英語切り替えのビデオ(ディズニー)を見ようとしたところ、ビデオデッキに音声の切り替え機能がついておらず、日本語・英語が同時に流れるということがありました。日本で購入したDVDは、エリアコードが異なるため、現地で購入するDVDデッキでは、ほとんどが再生できません。

(6)薬

風邪薬、胃薬、常備薬は多めに持ってきたほうがいいと思います。もちろん、こちらでも購入可能ですが、やはり慣れたものを持って来る方が無難でしょう。また、処方でもらう薬などは、味に違いがあるようです。市販薬を購入する場合には、パッケージに、対象年齢や、医者への相談の要否などが記載されていますので、注意して読んでから購入するようにしましょう。

(7)お店

(1.ミルク 2.ベビーフード 3.衣類 4.下着・オムツ類など 5.玩具 6.薬)

Toys”R”Us

3330 Westgate Dr., Durham, NC 27707

(919) 493-4603

http://www.toysrus.com/

  • 日本でもおなじみ。子供用玩具のほか、赤ちゃん用品が揃います。Westgate Shopping Center内。
  • (1. ○ 2. ○ 3. × 4. ○ 5. ○ 6. △)

Babies”R”Us

7001 Fayetteville Rd., Durham, NC 27713

(919) 544-9024

http://www.toysrus.com/

  • Toysrusの赤ちゃん用品専門店。最近、日本にも進出しています。赤ちゃんに必要なものはほとんどここで揃える事が可能です。
  • (1. ○ 2. ○ 3. ○ 4. ○ 5. ○ 6.△)

Wal-mart

5450 New Hope Commons Dr., Durham, NC 27707

(919) 489-4420

http://www.walmart.com/

  • 品揃えは多くありませんが、ナショナルブランドを購入するなら、この付近で一番低価格です。New Hope Commons Shopping Center内。
  • (1. ○ 2. ○ 3. △ 4. ○ 5. ○ 6. △)

Super Target

4037 Durham Chapel Hill Blvd., Durham, NC 27707

(919) 765-0008

http://target.com/

  • 量販店ですが、玩具、赤ちゃん用品の品揃えも充実しています。Walmartよりも、若干高品質な印象です。South Square Shopping Center内。
  • (1. ○ 2. ○ 3. ○ 4. ○ 5.○ 6. △)

USA Baby

2845 Jones Franklin Rd., Raleigh, NC 27606

(919) 816-0110

http://www.usababy.com/

  • 比較的高級な子供用家具やベビーカーなどが豊富です。Combiのベビーカーなども売られています。Swift Creek Shopping Center内。
  • (1. × 2. × 3. ○ 4. × 5. ○ 6. ×)

GAP kids/Baby Gap

6910 Fayetteville Rd., Durham, NC 27713

(919) 544-5001

http://www.gap.com/products/durham-nc-store-6014.jsp

  • 日本でも人気のブランド。特にセール品はお買い得です。South Point Shopping Center内。
  • (1. × 2. × 3. ○ 4. × 5. × 6. ×)

Old Navy

5424 New Hope Commons, Durham, NC 27707

(919) 403-8729

http://secure.www.oldnavy.com/

  • GAP傘下のカジュアルウェアのブランド。GAPに比べても低価格です。New Hope Commons Shopping Center内。
  • (1. × 2. × 3. ○ 4. × 5. × 6. ×)

Gymboree

6910 Fayetteville Rd., Durham, NC 27713 South Point Shopping Center内。

(919) 806-5990

http://www.gymboree.com/

  • 鮮やかな色合いが特徴。どちらかというと女の子に人気です。
  • (1. × 2. × 3. ○ 4. × 5. × 6. ×)

Baby Bear

3409 University Dr., Durham, NC 27707

(919) 493-0854

  • チェーン店ではありませんが、子供・赤ちゃんの古着を中心に、中古の玩具等も取り扱っています。掘り出しものがあるかも。
  • (1. × 2. × 3. ○ 4. × 5. △ 6. ×)

4.予防接種

小学校やプレスクール入学には、予防接種証明が必要となります。 日本で既に接種済み予防接種の記録(母子手帳など)を、こちらの病院に持参し、不足している予防接種を実施していくこととなります。

小児科の病院で、種類など日本とほぼ同じシステムで行われます。(こちらでは1度に2〜3本ということが普通です。)日本と異なるものとして、HEP-B(肝炎)、HIB(髄膜炎)がありました。BCGはアメリカで接種しないので月齢的に可能なら済ませて来られたほうがいいと思います。また、MMRも接種しますが、希望すれば3種バラバラにしてくれる所もあるのでご確認ください。

多くのFuqua留学生の子供はDuke Children’s Primary Care Practice(詳しくは「医療」参照)にて接種しています。Duke Hospitalは施設も整っており、また担当のドクター、ナースも親切でお勧めできるところのひとつです。万が一の時のためにも、こちらに来て早いうちに一度病院に行き、係りつけのドクターを決められることをお勧めします。なお、ダーラムのHealth Departmentに行くと無料で接種することができるとのことです。

5.チャイルドシート

ノースカロライナ州では、15歳以下の子供に対してのシートベルト着用方法規定が定められています。8歳未満、もしくは年齢によらず80ポンド(36.3Kg)未満の子供はブースターシートの着用が義務付けられています。また、助手席側にエアバッグを装備している車両では、5歳未満、もしくは年齢によらず40ポンド(18.1Kg)未満の子供は後部座席利用が義務となります。詳しくはhttp://www.buckleupnc.org にて確認ください。チャイルドシートは乳児用、幼児用があり$50〜売られています。このあたりではトイザラス、Super TargetやBaby Super Storeが数多く置いています。