~Class of 2014

Class of 2014受験体験(Case1)

職歴 総合電機メーカ 宇宙部門
海外経験 インド(2-4歳)、フィリピン(12-15歳)、米国(4-7歳、15-18歳)
出身学部 経済学部
社費/私費 私費

Why MBA?

私 は前職が好きで退職することは考えていなかったが、結局、社費での留学を獲得できず、結果として私費での留学となった。当初は、前職での自身のキャリア アップや新規事業の海外展開等を視野に入れて、MBA留学を志した。しかし、私費留学となったことで、最終的には将来的に、大企業で働くにしても、スター トアップで働くにしても、自分で起業をするにしても、どのような形態であっても、社会に貢献できるグローバルビジネスリーダーになりたいという想いから、 MBAへの進学を決断した。 具体的には、以下の3つスキルを取得したい考え、2011年秋から本格的にMBAを目指した。
①インターナショナルビジネススキル:  当初は、総合電機メーカにて、第一線の営業として人工衛星の拡販活動に従事しており、今後は国内のみならず、海外へも積極的に進出する必要があると考え、 グローバルビジネスについて学びたいと考えた。後に、大企業で働くにしても、スタートアップで働くにしても、自分で起業をするにしても、グローバルビジネ スに携わっていきたいと思い、インターナショナルビジネススキルを取得したいと考えた。
②インターナショナル環境におけるリーダーシップスキル:  事業を成功へと導くためには、いろいろな関係者の協力が必要となる。特に、グローバルビジネスを展開する上では、文化の異なるいろいろな国の方々とチーム を組み、仕事をしていく必要がある。これまでは日本人のコニュニティで日本語を使った仕事をしてきたが、今後は多国籍多文化の世界で英語を使う環境に自分 の身を置いて仕事をしたいと思っていたため、そのような状況においてもリーダーシップを発揮できるスキルを磨きたいと考えた。
③アントレプレナーシップスキル: 今後、大企業でもスタートアップでも、どのような環境においても、起業家精神というのは非常に重要だと思っていた。そのため、MBAではアントレプレナーシップのスキルを強化したいと考えた。

Why Fuqua?

Fuquaは、トップビジネススクールの中でも歴史が浅いものの、プログラムや教授陣の評判が高く、ランキングも常にトップ10に入っており、Fuquaの勢いに大きな魅力を感じていたが、主に以下の3つの理由により、Fuquaに進学したいと考えた。
①Team Fuquaの文化:  Fuquaの在校生や卒業生は本当に協力的で、多忙であるにもかかわらず、メールのやり取りだけで会ったこともない私に対して、熱心にFuquaの特徴に ついて細かく説明していただいたり、エッセイの内容までアドバイスをいただいたり、非常に感銘を受けた。自分もTeam Fuquaの一員になりたいと心より感じた。
②グローバルフォーカス: 私はMBAを通じて、インターナ ショナルビジネスについて学んだり、インターナショナルな環境においてリーダーシップスキルを身に着けたりしたいと思っていた。Fuquaは、グローバル 戦略に力を入れており、非常にインターナショナルであるため、大変魅力的であった。具体的には、学生の約40%がインターナショナルの学生であること、授 業で海外のケースをたくさん扱うこと、そして、Hands-on Experienceでもあるが、実際に現地に出向いて、海外企業のコンサル体験(FCCPプログラム)や海外の地域研究(GATEプログラム)等、海外 を舞台にした授業が豊富であること。
③アントレプレナーシッププログラムの充実: Fuquaは、 Center for the Advancement of Social Entrepreneurship(CASE)等に代表されるように、アントレプレナーシップに力を入れているため、私にとって理想的であった。 Mentored Study in Entrepreneurshipというプログラムは、授業の一環でFuqua界隈のスタートアップ企業で12週間仕事をさせてもらうことが可能であった り、Program for Entrepreneurs(P4E)というプルグラムは、学生でチームを組み、ビジネスアイディアを教授陣や学生に対してピッチをして、フィードバック をもらうことができたり。更に、Entrepreneurship and Venture Capital Club(EVCC)というクラブは、実際にスタートアップに成功したFuquaの卒業生とコネクションがあり、学校に招いて話を聞いたり、自分のアイ ディアについてコメントをもらったり、卒業生も在校生も非常に活動的であること。

受験対策・受験プロセス

全般
2008年にAGOSに通い、MBA受験に向けて始動。しかし、仕事で連日深夜帰宅や休日出勤が続く中、受験対策を始めたため、体に負荷がかかり途中で体 調を崩し通院。MBA対策があまりできない中、3校だけギリギリ出願まで行き着いたものの、思うような結果はでなかった。
2009年には、気持ちを新たにAffianceとY.E.S.に通い、MBA受験に向けて再始動。しかし、本社から工場へと人事異動となり、これまで やってきた仕事と大きく異なることから、仕事の負荷が大きく、MBA対策がほとんどできず、途中で断念・・・。MBAに向けて準備をすると何かが起こり、 ご縁がないものと考えた。
2011年の夏、MBAに行きたいという気持ちが残っており、モヤモヤしていたため、2009年にお世話になったカウンセラーに相談。今年で最後という気 持ちで、再々始動。10月に慌てて、GMATとTOEFLを受験。結局のところ、あまり試験対策はできなかったものの、運よく2008年の時より、少しだ けスコアを伸ばすことができ、年末年始にエッセイを一気に書きあげ出願。2012年2月に面接があり、3月にご縁があり、Fuquaから合格をいただい た。
2011年10月 GMAT 680点(2011年1回目)、TOEFL 108点(2011年1回目)
2011年11-12月 GMAT 2回受験(スコアを伸ばせず)、TOEFL 2回受験 112点(2011年3回目)
2012年 1月 10校に出願
2012年 2月 3校と面接
2012年 3月 Fuquaより合格通知

TOEFL
出願時のスコアは、112点(R:28、L:27、S:29、W:28)。
帰国子女であったため、海外生活の経験がない方々に比べたら、アドバンテージがあった。しかし、いわゆる受験戦争を経験したことがないため、試験が大の苦 手。帰国子女の方々は、たいてい予備校等に通わずして、高いスコアを取られるが、私は年齢もある程度いっている上に仕事で英語を使うことがなかったため、 決して楽ではなく、AGOSでTOEFLの対策講座を受講。
RとLに関しては、とにかく慣れる必要があると考えて、AGOSの教材に加え、市販の教材を購入して、できるだけ量をこなすようにした。SとWは、AGOSからもらったテンプレートを覚えて、本番で落ち着いて臨むことができるよう、反復練習を行った。
自分にとっては、Sが最も簡単で安定して28-29点を取れる自信があった。一方で、RとLとWは分量が多く、集中力が必要であるため、20点後半の時も あれば、20点前半の場合もあり、大きくぶれることが多々あった。そのため、スロットの目(各セクションの点数)はなかなか揃うことがなく、帰国子女にし てはたくさん受験をした。 あらゆる試験でも同じであると思うが、試験中に集中力を保つためには、体調を万全にすることが重要。そのため、試験前日は、テンプレートだけ確認をして、 あまり勉強はせず、できるだけ早めに寝るようにして、疲れを持ちこさないように心がけた。

GMAT
出願時のスコアは、680点(Q:49、V33、AWA:4.5)。
試験が不得手な自分としては、勉強も苦であり、試験も苦であり、二度と受けたくない試験の一つである。しかし、しっかりと対策をすれば、スコアが伸びる試 験であるとも感じる。私は、GMAT対策全般として、AGOSとAffiance、Y.E.S.を受講し、予備校でもらった教材を中心に学習をした。逆 に、市販のものはあまり使わなくても大丈夫だと思う。
①Math: GMAT Official Guide 12th Editionを全て解けるように準備。それ以上のことはしなかったが、試験前には忘れかけている公式等を確認して、試験直前になって不安を感じたり、慌てないように心がけた。
②Verbal: 基本的に、GMAT Official Guide 12th EditionとY.E.S.教材を繰り返し解いた。SCとCRは、問題量をある程度こなし、問題のパターンを頭に入れるように心がけた。RCに関して は、特に対策をしなかったが、読むスピードを上げるために英字新聞や雑誌を購入して、隙間時間を利用して読むようにした。
③AWA: AGOSでもらったテンプレートを使用。GMATの点数とは関係がないということと、ある程度点数が取れていたため、特に対策はしなかった。
目標としていた700点に到達することができず、自分のスコアに満足はしていないものの、勉強をしていた気が付いたことある。GMATのVerbalは結 局のところ、英語試験に近いということ。つまり、英語力がある程度あれば、試験内容の理解度が上がり、より正確にそしてより自信を持って回答することがで きるのである。
試験対策として、問題をたくさんこなし、パターンを学ぶことは当然ながら重要であるが、まずは筋肉を付けること(英語力のベースアップ)が肝要。そのため には、できる限り、多くの英文を読み、読むスピードを上げると同時に理解力も上げることが効果的であると思う。例えば、もしGMATの問題が全て日本語で あったらどうであろうか。MBAを目指される方々はみな優秀であるため、700点は一回でクリアすることだろう。

エッセイ
Affianceに紹介してもらったカウンセラーと二人三脚でエッセイの準備をした。エッセイにおいて、だいたいどこのビジネススクールも重要なのは、次の3つであると感じた。
①Why MBA?: どのようなキャリアゴールがあり、MBAで何を学びたいのか
Why MBAは、一番始めに時間をかけてカウンセラーと一緒に考えた。自分で考えることは到底できず、その点ではカウンセラーを活用することがお勧めである。私 のカウンセラーは、たくさんの受験生を見ており、質問を私に投げかけることでいろいろと考えさせてくれ、自分が胸の内に秘めていることをたくさん引き出し てくれた。
②Why School X?: なぜこのビジネススクールに行きたいのか
Why School Xは、一番時間がかかる部分である。これは、カウンセラーが教えてくれることもがあるが、たいていは自分で調査をしないといけない。まず始めに、ビジネス スクールの公式ホームページと在校生が自主的に運営している日本人アプリカント向けホームページより、大半の情報を収集した。その上で、本当かどうかを確 かめる上で、学校説明会に参加して情報収集をしたり、日本にいる卒業生に会って話を聞いたりした。ホームページに記載されていないことや、MBAの実体験 を教えていただけるため、そのビジネススクールを深く知るためには非常に有意義である。
③Why you?: なぜあなたがこのビジネススクールにふさわしいと思うのか
自分のことをビジネススクール側に売り込んでいかないといけないため、自己分析をしっかりとして、それぞれ特徴のあるビジネススクールに対して、フィット があることをある程度説明する必要がある。ビジネススクールに合わせて自分の特徴を変えることは難しいため、Why MBA?Why School X?Why you?を考えていくうちに、本当に自分に合ったビジネススクールを絞って行くことになるだろう。
私も、ビジネススクールを調べていて、Fuquaが一番フィットいる気がした。Team Fuquaに代表されるチームスピリットや助け合いの文化、グローバル戦略を積極展開している学校の方針等。並べ始めると枚挙にいとまがないが、願書の出 願ボタンを押した時には、間違いなくFuquaが一番進学したいビジネススクールであった。

面接
10校出願して、面接に呼んでいただけたのは3校。そのうち、1校は出願すれば、誰でも面接を受けるため、実質は2校。面接を経て、Fuquaからは合格をいただき、2校目はWaitlist、3校目は不合格であった。
面接の対策としては、3つのことを行った。
①メッセージの整理: Why MBA?Why School X?Why you?というコアな質問に加え、自己紹介(WMTYR)、Leadership/Teamwork Experiences、Strengths/Weaknesses等いろいろな質問が待ち構えているため、どれに対しても答えられるように、メッセージ のポイントを整理し、頭に入れた。
②カウンセラーとの練習: エッセイ対策を一緒にしたカウンセラーとの練習に加え、他のカウンセラーとも数人、面接の練習を行った。他のカウンセラーと練 習するのは、非常に重要である。エッセイ対策を一緒にしたカウンセラーは中身を知っているため、説明が不十分であっても理解してしまうのである。自分のこ とを全く知らないカウンセラーや友人と練習するのは、面接の状況に近い設定であり、また別の視点でもコメントをしてくれるため、非常に有意義である。
③一人で練習: メッセージを整理して、ある程度カウンセラーと練習をしてフィードバックをもらったら、ひたすら反復練習をした。また、一人で練習する際には、時間を図ったり、レコーダーに録音して聞いたり、いろいろと工夫をした。
面接では、自信を持って臨むことが重要である。あまり自信がなかったり、言葉に詰まったりすると、面接官側には自信がなさそうに映ってしまったり、この人 はうちのビジネススクールでやっていけるかなと不安を与えてしまうことになる。逆に、ある程度練習をこなし、当日は細かいことを気にしないで、自信を持っ て楽しむようにして臨めばきっと、面接官にも印象良く映るのではないかと感じる。私も、Fuquaの面接は、「これだけ頑張ってきたのだから、これでだめ だったらしょうがない」と何か吹っ切れたように感じで臨んでいた。

最後に

私の受験体験は、多くのアプリカントの方々には、参考にならないかもしれません。私のMBA受験体験。本来であれば、シンプルであったはずが、あまり計画をしっかりと立てなかったがために、すごく複雑になってしまい、良かった点よりも反省点の方が上回っている感じです。
最後は、2011年の後半半年の短期集中勝負でしたが、結果としてFuqua合格までに4年もの歳月が経ってしまいました。この4年間を振り返って、私がアプリカントのみなさんにお伝えしたことは、大きくは2つです。
一つ目は、特に私費の方々に対して当てはまると思いますが、しっかりとMBA受験対策の計画を立てることをお勧めします。ビジネスでも同じですが、MBA に合格するという大きな目標を立てたら、ダラダラと時間をかけずに短期集中で達成することが重要です。時間もかかれば、お金もかかります。人それぞれです が、社費の方々の場合、相場はおそらく1年間前後。中には、社費留学が決まってから半年程度しかなかったという話も聞いたことがあります。大きなプレッ シャーの中、本当にみなさん頑張っています。一方で、私費の方々は、会社に言えないため理解を得られないという大変さはありますが、社費の方々のように会 社側の都合にとらわれないため、しっかりと計画を立てなければ、時間だけがズルズルと過ぎてしまうものです。
そのため、事情はそれぞれあると思いますが、基本的には1-2年で合格するという気持ちで臨んでほしいと考えております。長くても3年くらいで。社費の 方々が1-2年で勝負をされているので、私費の方々もきっとできるはずです。MBA受験対策をスタートするタイミングもよく考えてから決めてください。 GMATのスコアメイクを試みながらエッセイを書くのは非常に困難であるため、TOEFL⇒GMAT⇒エッセイ⇒面接という順番で一つ一つクリアしてい き、できる限りオーバーラップしないように心がけるのも、結果として効率的に進めていくためには効果的です。私には、これができませんでした。
二つ目は、最後まで諦めないことです。一生懸命頑張れば、きっと結果がついてくるものです。私はMBA受験対策を途中で中断しましたが、最終的には私も Fuquaに合格することができました。受験の過程には満足できませんが、受験の結果には非常に満足です。私は既にFuquaに入学してMBA体験をして いますが、連日、出会いがたくさんあり、学ぶことがたくさんあり、本当に楽しいです。諦めないで本当に良かったと心の底から感じます。
MBA受験は、社費の方々や私費の方々関係なく、みんなそれぞれ事情をかかえているため、大変だと思います。本当に大変なプロセスのため、一度目指したら 諦めないで根気強く頑張ってください。そして、Fuquaの在校生や卒業生でご協力できることがあれば、是非ご連絡ください。Team Fuquaは、いろいろと協力してくれると思います。

Class of 2013 受験体験記

職歴 会計事務所(Big4)7年、個人会計事務所経営1年
海外経験 会社の研修で1ヶ月アメリカ
出身学部 商学部
社費/私費 私費

Why MBA?

会計事務所(Big4)でマネジャーを2年勤めた後、自身の成長カーブが寝てきたこともあり、その突破口として、海外のオフィスへの異動か、Big4でのキャリアを捨てMBAへ行くか選択を迫られた。以下の3つ理由から、MBAを間に噛ませることが、自身が目指すインターナショナルなProfessionalに近づくための最短距離だと思い、留学を決意した。

(1) インプットとアウトプットのバランス:大学時代に会計士試験の勉強で培った知識は、社会人生活8年で使い果たしてしまった感があり、残り30年のキャリアを飛躍させるだけのインプット(ソフトスキルとハードスキル両方)をどこかで蓄積しておく必要を感じた。

(2)  グローバル環境下でのリーダーシップ・コミュニケーション能力の向上:「あなたは、アメリカ人2名、ブラジル人1名、中国人1名、インド人1名からなる取締役会のメンバーに選ばれました。あなたは、この取締役会をリーードしていくことができますか?」という問いに、「Yes」と答えたい。

(3) 戦略・マーケティングの知識を強化したい:アカウンティングについては実務を通じて完成型のレベルにあるが、それ以外の分野の知識が乏しすぎるため、総合力を高めたいと感じた。

Why Fuqua?

(1) チームワークを重視するカルチャー:Fuquaのチーム環境は、自身のLeadership styleやcollaboration styleの実験場のようなもの。つまり、Trial and errorを繰り返して、チームメンバーからfeedbackを得て、人間的に成長できる環境が用意されている。宿題のほぼ9割が、チームアサインメントから成る。なんでもチーム。合言葉は、Team Fuqua。

(2) 充実したヘルスケアのプログラム:たとえば、「Medical Device Commercialization」「Economics and Management of the Pharmaceutical Industry」といった授業がある。他校ではなかなかお目にかかれない。

(3) General Managementに強み: 「ハードスキル」を高めるCore+Electiveの充実度に加え、「Leadership communication」、「Negotiation」、「Power and Politics」、「Managing Human Assets and Organizational Change」といった「ソフトスキル」を高める授業が充実しており、「ハードスキル」×「ソフトスキル」の総合力を効率よく高めていくことができる。

(4) Diversity:International studentの割合の高さ(30%-40%)に加え、BRICS地域を中心にキャンパスを設立し、戦略的にグローバル化を図っている学校として魅力的である。

(5) 総合大学としての教授陣の充実ぶり:Wall street Journal誌では、Intellectual capital部門で栄えあるNo.1.  Duke U. 医学、環境、法律などの学部との交流も盛んで、コラボレイティブなプログラムも充実。

(6) 生活環境の良さ:生活拠点は、全米屈指の治安の良さを誇るChapel HillとDurhamの中間地点。また、最寄の空港であるRDUに降り立ったときの安心感は、アメリカのなかでも格別。ゴルフもやり放題。

受験プロセス

純ドメ+私費ということもあり、英語のスコアメイクで相当苦労し、かなり時間を費やしてしまいました。TOEFL30回以上、GMAT5回、受験費用もおそらく400万は超えていると思います。リアプリということもあり、準備をはじめてから、Fuquaに合格するまで、3年半ほどかかった計算になります。

TOEFL
2007年6月 KaplanのTOEFLコースに通う
2008年9月 80点(初回)
2009年9月 96点(10回目くらい)
その後、受け続けるも、GMAT/TOEFL/Essayの3重苦+仕事も忙しく、1年目は、96点で出願
2010年6月 再度、TOEFL受験再開
2010年9月 103点(R27, L29, S23, W24) (30回目くらい)
その後、106点まで伸びるものの、FuquaからEAで合格通知がきたため、TOEFLは終了。

GMAT
2009年1月 GMAT勉強開始(AGOSに通う)
2009年5月 580点(V20, M49)(1回目)
2009年6月 650点(V29, M49) (2回目)
2009年8月 MEISTERのSummer intensiveに通う
2009年8月 530点(V21, M42) (3回目)
2009年10月 630点(V29, M48) (4回目)
2009年12月 700点(V34, M50) (5回目)
1年目及び2年目ともに、GMATは700点で出願。

Application
1年目:Fuquaを含む5校に出願。(すべて2nd round)
2年目:Fuquaを含む5校に出願。(すべて1st もしくはEarly action round)
2010年11月 上旬 On Campusで2年生とInterview(Interview offerは10月下旬にきました)
2010年12月3日 Fuquaより合格通知

受験対策

全般

仕事の忙しさ的には、年の半分は、平日終電帰り+土曜日出勤という状況であったため、激務の裏で、誰にも悟られないように、時間をみつけて、勉強するのが一番苦労した点でした。私費受験生にとって、仕事と勉強を両立する上での試練は、仕事のクオリティ、人間関係、健全な生活などとのトレードオフをいかにマネージしていくかという点かと思います。仕事のクオリティを一定水準に維持しつつ、「集中して勉強できる時間」と「記憶につかえる隙間時間」を捻出するように、仕事のやり方を工夫していました。具体的には、①仕事は絶対に休日に持ち越さないようにするために平日は仕事に全力投入(月-木は睡眠時間を削る)、②プライベートの付き合いは極力控える(2009年は飲みも含め友人と遊んだ休日は3日間のみ)、③金曜日は遅くとも8時には仕事を終え、10時に寝て、土曜日は朝6時に起きて勉強を開始する(金曜日は8時間寝る)、④土日は集中力をマックスにして、20時間勉強できるようにする(会社の会議室で勉強することもありました)、⑤通勤時間は暗記物(単語)にフォーカスする(通勤時間のなんとなくのリスニングは効果が低いため)

TOEFL

TOEFLは、各セクションごとの力を地道につけていく必要がありますので、非常に時間がかかる上に、テクニックでどうにかなるものでもありませんので、戦略的な対応が必要となります。早い段階で、各セクションの最高点数の合計が100点を超えていたので、楽観視していましたが、各セクションの点数を安定せず、100点を超えるまでに相当時間を要してしまいました。純ドメとしては、時間を注ぎ込み、何度も受験すれば、リーディングで、28-29を比較的達成することは難しくないとは思いますが、リスニングの点数が安定しないという悩みを持つ方が多いと思います。そのため、スピーキングを23-24、ライティングを27-28、取れるような安定した基盤をつくることによって、105点の壁を越えやすくなると思います。そのためには、スピーキングとライティングについて、高得点を獲得することにフォーカスしている専門の塾に通うことをお勧めします。我流でやっても、投下時間効率は悪いだけで、無駄な労力を使うことになるというのが、私自身の受験プロセスを通じた反省となります。

リーディング:「TOEFLテスト英単語3800 」のレベル4まで最初の段階でマスターしておく。覚え方は、「新TOEIC®テスト900点 新TOEFL®テスト100点への王道」が参考になる。総合力を高めるためには、Economistを定期購読し、時間を区切って文脈を拾えるか訓練する(i-phoneのアプリを使えば無料で購読も可能)。

リスニング:オンラインNewsやpod-cast(scriptのあるもの)を反復して聞いて、「拾えていない音」を聞き取る訓練をする。地道な訓練で、眠くなるし、モチベーションは沸きませんが、忍耐強くこれを続けると本物の力がついてくると思います。参考教材は、以下のとおりです。

  • Scientific American: 60-Second Science(Scriptをwordに落として印刷し、反復練習するための教材を作ると、電車のなかでも使えます)
  • PBS NewsHour (3-10分程度のnewsやdebateが、full scriptで提供されている。本物の英語を聞きとるためのよい訓練になる)

スピーキング:京橋にあるTOEFLスピーキング専門個人指導塾に通うことが効率的と思います。安定して、23-24をとれる戦略を学べます。同時に、Rarejobでspeaking力の底上げを図ることも有効かと思います。

ライティング:インデペンデントのセクションは、自分にフィットしたテンプレイトを見つけ、TOEFLライティングに詳しいネイティブに定期的に添削してもらうことがよいと思います(受験生の間では、Jackというオンライン添削のテンプレートがよいと評判でした)。インテグレイトのセクションは、リスニングで聞き取ったポイントを漏らさずに書くとパーフェクトスコアが取れるようになります(3段落構成ですが、リスニングで聞いた4つもしくは5つのポイントを盛り込むとパーフェクトスコアをとることができます)。

GMAT

運にかなり左右される試験ですので、あきらめずに挑戦し続けることで必ず突破口を見つけられるはずです。精神的な負荷が大きい試験ではありますが、GMATスコアは高ければ高いほど、その後の受験プロセスで優位に立てることは間違いありません。私は、TOEFLより、先にGMATのスコアメイクができたことから、受験プロセスの後半戦は、GMATでのハンデを気にすることなく精神的に楽なポジションにいることができました。私の行ったGMAT対策は、以下の通りです。

Verbal: AGOSの授業・問題集→OG10th、GMAT Kingで反復練習→AGOSの過去問集を反復→マスアカの→MEISTERのSummer intensive course→ペーパー時代の過去問を反復練習

Math: AGOSの授業→OG→マスアカ→マンハッタンGMAT

AWA: AGOSの授業→AGOSの問題集で演習→MEISTERのテンプレートで演習

エッセイ

エッセイは、個人カウンセラーであるJeff Roah氏にアドバイスをもらいました。リアプリカントとして、エッセイの書き方には悩みましたが、自分しか書けないであろうユニークな「Why Fuqua?」 「Contribution」のストーリを論理的にデリバリーできたことが合格につながった点だと思います。当初、エッセイを書くにあたっては、立派なエッセイを書くだけの英作文力を持ち合わせていなかったことから、アメリカのAmazonのサイトから、MBA Essayと名のある本を片っ端から、購入し、自分のバックグラウンドに近いものを探し、どのようなエッセイが魅力的であるかをひたすら研究しました。普通のバックグラウンドしかない自身を魅力的に見せるためには、「新しい趣味をはじめてみる」とか「幼少期の経験と仕事での知見を組み合わせてみる」とか「大学との運命的な接点をつくってみる」など、戦略的なネタづくりも欠かせないと思います。Fuquaクラスメートには、元ジャンボジェットのパイロットやフェンシングメキシコチャンピオンという非常にユニークなバックグラウンドの生徒もいるため、ユニークさで勝負するためには、相当知恵を絞っていかなければならないのも事実です。 一方、在校生やAlumniにコンタクトをとって、情報を仕入れ、自分ならではのWhy FuquaやContributionを考え込むことで、Fuquaに対する熱意をAdmissionに伝えることは可能であると思います。日本人という枠にとらわれず、積極的に、Fuquaの在校生等にコンタクトをとることをお勧めします。

面接

Jeff Roah氏とJames Lappin氏に面接のトレーニングをお願いしました。カウンセラーとしてのRoah氏は、エッセイを踏まえたアドバイスで、インタビューのセッションは全て録音し、彼がmodel answerとして示してくれたものをwordに起こして、想定問答集を作りました。また、Lappin氏のトレーニングは、非常にストラテジックで、デリバリーにフォーカスした有益なものでした。その他、面接練習のためだけに、GABAの20回コースを申し込み、 初対面の人に、いかに魅力的に伝えるかという点を強化するために、直前に徹底的に練習しました。

最後に

純ドメ+私費というMBAを受験するまでのハードルが非常に高いポジションにいたものの、苦節3年、あきらめずチャレンジし続けた結果、Fuquaに合格でき、次のゴールに向かいスタートが切れたことは、何事にも変えがたい喜びでした。そして、渡米し、数ヶ月たちましたが、Fuquaでの生活は、素晴らしいクラスメイト・チームメイトに恵まれ、想像以上に日々学びの連続です。

日本の英語教育制度の不満をいっても仕方がありませんが、純粋培養の日本人が、仕事をしながら、TOEIC800点レベルからTOEFL105へ上げ、GMATのスコアメイクをするためには、想像以上の努力と身を削る犠牲が必要となってきます。あらゆる欲望を自制し、睡眠時間を削りながら、絶対的な時間を確保し、仕事との折り合いをつけて、ひたすら机に向かう。このプロセスを1年以上続けていくことは、精神的にもやられますし、スコアがでないときの苦しみは、食事がのどを通らないほどでした。そんな中、MBAは”自分の何かを変えてくれる”と信じ続け、自身を鼓舞し、前のめりで乗り切ったというのが実感です。

MBAは、”Make a difference”するための勇気と希望を与えてくれます。不思議なもので、MBA受験のときに書いた非現実的と思えたGoal essayも現実のものにしたいと思うようになってきましたし、日本再生のためにも、”日本発グローバル”の一端を担えるように、Fuquaでの2年間を最大限活用し、日々チャレンジしていきたいと考えています。

最後になりますが、多くのApplicantの皆様が、受験プロセスを乗り切り、Global Leaderの第一歩を踏み出されることをお祈りしております!


Class of 2012 受験体験記

職歴 日系自動車メーカーにて設備調達業務に従事(4年半)
海外経験 大学3年時に交換留学で1年
出身学部 法学部
社費/私費 私費

Why MBA?

  • 戦略論を中心にビジネス全体を体系的に学び、いずれグローバル企業の戦略立案に貢献したいという思いがあった(自動車メーカーの産業や地域に与える影響の大きさを垣間見て、その社会的責任と、社会貢献の為の戦略の重要性を感じていた事がそもそもの理由)。
  • フラット化する世界の中で自分のプレゼンスを高めて行く為には、今後グローバルでの経験、ビジネス全般の知識、問題解決フレームワーク、分析スキルの習得が欠かせないと感じていた。
  • 慣れた環境から離れ、何か一つチャレンジをしてみたかった。

MBAは以上の三つの目標を達成する為の成長プロセスの一過程だと考えた。

Why Fuqua?

  • チームワークフォーカス&ダイバーシティ(前職を通じてチームワークの重要性を感じながらも、グローバルビジネス経験が無かったため、多様性をマネジメントする力を磨ける環境を選びたかった)
  • 自分の受験した他校と比較してCost of Livingがリーズナブルだった。
  • Aluminiの方と話した際にFit感があった
  • General Managementに高い定評があった

受験プロセス

2007年1月 TOEFL 勉強開始
2008年8月 TOEFL 100点越え
2008年12月 GMAT勉強開始
2008年3月 GMAT受験 690点
2009年7月 Essay開始
2009年10月-1月 最終的に7校にApply

本気で進学を考え始めてから合格まで1年半ぐらいの期間があったと思います。地方勤務であったこともあり、予備校や受験仲間の存在といったものも無く独学に徹しましたが、試験対策における情報不足は否めなかったと思います。モチベーションの維持やスケジューリング感の把握など、一人で管理するには大変な事が多いかと思います。そういった意味で地方受験の方には、MBA受験仲間を予備請校主催のイベントや、高校、大学の友達を通じて見つける事をお勧めします。

受験対策

全般

仕事では英語を使う事があまりなかったので、勤務時間や就寝前後の時間を利用して一日最低3時間勉強するようにしていました。通勤時間を利用してのリスニング、リーディング(Economist)など自分にあまり余計な負担にならない形でいかに英語に触れるかをいつも考えていた気がします。

TOEFL

何度か受験しましたが、初回からの伸び率は結局のところあまり良くありませんでした。3度ぐらい受験するとリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングのどのセクションのどういった問題で今後伸びしろが期待できる予想がついた為、そこを集中的に練習する形で準備を進めていました。

使用していた教材は以下の通りです。

ボキャブラリ強化  :TOEFLテスト英単語3800 (TOEFLテスト大戦略シリーズ) [単行本]

試験慣れ    :The Official Guide to the New TOEFL iBT, Delta’s Key to the Next Generation TOEFL Test

GMAT

3月に大阪で受験しました。テスト受験だけでもかなりの出費(交通費+受験代で○万円)になるので、当日はウィダーインゼリーを片手に一球入魂で気合を入れました。準備期間は3ヶ月でManhattan GMATとマスアカの教材でベーシックな解法を勉強した後、集中的にGMAT Official Guideをひたすら解きました。GMATは試験時間も長くかなり集中する為、準備も然る事ながら、当日の体調管理を万全にする事も大事だと思いました。

エッセイ

エッセイについては、MBA受験を本格的に考え始めた段階で想定される質問に対して自分がどう答えられるかを日々考えていました。自分がどうなりたいか、自分がどうユニークか、今まで深堀してこなかった人生に対する質問を考える事は、自分を客観的に分析する良い機会でもあり、多くの発見を通じて自分の変化を楽しめる刺激的な準備プロセスだったと思います。エッセイ作成段階では大学の交換留学時に出会ったMBAホルダーの先輩や、彼から紹介して頂いた日本人カウンセラーからも作成する際の目つきについて色々とアドバイスを頂きました。Essayは時間をかければかけるほど良いものに仕上がると思うので、早期段階で準備を開始される事をお勧めします。

面接

エッセイを全て提出した後に準備を開始、バイリンガルの日本人とSkypeを使って練習しました。Why MBA?やWhat is your long term goal?といったスタンダードな質問に対する回答をまず準備し、練習を通じてよりNaturalでFormalな表現になる様、色々と細かく指導して頂きました。面接直前はひたすら一人で練習といった感じです。当然の事かもしれませんが、回数を重ねるについて少し慣れてきます。

結びにかえて

受験プロセスはMBAに入る為だけの過程ではなく、自分の今までの人生を振り返り、今後の人生を見据える良い機会になったと思います。一人でやっていると孤独を感じる事もありましたが、「したい事をさせて頂いてる」という恵まれた環境に置かれた自分に良く気付かされる事もありました。また、その気付きと重なってNoble Obligationという言葉をMBAホルダーの先輩から学びました。その言葉に表される価値観は、自分の今後の行動指針のコアになりつつあると感じています。受験を終えて現在MBA留学中ですが、高い志を持った仲間と毎日刺激的で充実した生活送っています。一つの事に力を入れて、考え抜くことで自分が共感できる価値観や気の合う仲間に出会える確率はぐんっと上がるのではないかと信じて疑わない今日この頃です。その意味でも受験中に投資したお金と時間については十分質的なリターンを既に得始めていると確信しています。


 

Class of 2011 受験体験記

職歴 スイス系製薬メーカーの日本法人にて営業4年、マーケティング2.5年。
海外経験 幼少時(1~10歳)にロサンゼルス、14~15歳にバンコク
出身学部 経済学部
社費/私費 私費

Why MBA?

・身の回りにMBAホルダーが何人かいたこともあり、以前から漠然と「いつか私も行くかも」って思っていた。
・近い将来、海外市場に関わる仕事をしたい(けど当時の仕事の単純な延長線上にはそれが見えなかった)。
・グローバルな仕事をするうえでの“広義の共通言語”を身につけるには海外のトップMBAを取得するのが効率的だと考えた。
・日本にいては出会えない人たちと接点を持ったり、友情を築いたりしたいと思った。

Why Fuqua?

・中くらいの規模の学生数(大学がマンモス校だったので、もう少し小さい学校に惹かれました)。
・Team spiritやCollaborative leadershipを重視する校風が自分の価値観とマッチした。
・キャンパスビジットをした際にfitを感じ、fall in loveしました(他校も訪問しましたが、Fuquaでは在校生との相性や学校の雰囲気などが自分にピッタリきた)。
・Health Sector Managementの存在(私はヘルスケア業界で働き続ける予定)。
・Duke U. 医学部とのproximity 。
・Duke Global Health Instituteの存在(私は発展途上国の医療に関心が強いので)。
・インターナショナル比率(交換留学生も多い。高比率)。
・Social Entrepreneurshipのカリキュラムがリッチ(prof. Deesの存在)。
・Global Consulting Practicumの存在。
・温暖な気候。

受験対策・プロセス

・6月 TOEFL1回目(110点 )
・8月 TOEFL2回目(117点)、GMAT 1回目(700点)
・9月 Interfaceでエッセイカウンセリング開始
・12月末~1月上旬 8校にapply
・1月下旬 4校にビジット

TOEFLもGMATも独学で受験しました。私の場合は海外経験が長い上に、英語力はずっと維持・伸長するために独学を続けていたこともありこれらのテストで苦労することは比較的少なかったと思います。

どちらの試験対策も、まずは問題集を入手し、必要な勉強量をなんとなく理解することから始めました。

TOEFL

渋谷の予備校で模試を受けたところ、よい成績(110点)が得られたので、問題集をさらっとレビューして受験しました。1回目は110点だったので、スコアの比較的低かったスピーキングの対策を行い、2回目の受験をしました。

具体的なアクションとしては、インターネット上で模試を入手し、(スピーキング部分では模範解答はありませんでしたが)独学で練習しました。試験のパターンに慣れることと、本番では大きな声でなるべくクリアに話すことを心がけました。

本番では、回答の起承転結の「転」で時間切れとなってしまった設問もあったものの、高得点を得られました。勝因としては、≪初めに回答のアウトライン(結論)を述べたこと(回答の論理的構成)≫と≪はっきりと話したこと(大きな声、自信のある口調)≫が利いたと思っています。

GMAT

KAPLANのオレンジ色と紫色の2冊の問題集を使用して独学しました。一通りの問題を解き、間違えたところは解説を読み込んで理解を深め、再度解きました。また、インターネットで模試を入手して何度か練習しました。

実際の受験前の数日間、1日10時間くらい集中して勉強したのが功を奏したと思います。問題のパターンと、試験のスタイル(長時間集中を要する)に慣れるよう努めたのがよかったと思っています。

学校選び/エッセイ

予備校主催のイベントへの参加、学校ウェブサイトやパンフレット経由での情報収集、カウンセラーへの相談、各学校のオフィシャルな説明会(←これが最も役立った)などを経て志望校を絞り、多めの8校に出願しました。

私の主なクライテリアは小~中規模な生徒数でcollaborativeな校風、general managementとhealth care関連コースとsocial entrepreneurship関連のリソースに強いことで、これらを全て満たしたFuquaがなんとなく第一志望でしたが、1月末のキャンパスビジットを機に完全にFuquaにfall in loveしました。

エッセイはインターフェイスのデバリエさんにお世話になりました。受験を決めてからエッセイを作成し始めるまでしばらくは「自力で書けるのでは」とか「金額が嵩む」と思い、なかなか踏み切れずにいて、結局9月末にやっと通い始めました。

はじめの「Why MBA?」を作成するのに多くの時間と労力がかかり、最初の1校はかなりしょぼい出来となりましたが、その後、大満足のいくエッセイが書けるようになりました。私の場合は、将来やりたいことを漠然としかイメージできていなかったので、これを現実的にそして具体的に描く作業で苦労しました。

私にとってエッセイ作成は受験のために提出物を作成するというより、自分のことをじっくり考えられるとてもよい経験でした。エッセイ作成は≪たくさん内省して、考えて、それを他人に伝えて、フィードバックを受けて、さらに洗練させる≫というプロセスだと思います。

面接

カウンセラーと1対1で計4時間のトレーニングを行い、臨みました。

MBA受験のインタビューという、他人が自分のことに興味を持って聞いてくれる機会はとても嬉しく、ありがたいと思え、楽しんで行えました。

Fuquaではビジットした際に2年生にインタビューして頂いたのですが、≪多く&具体的な理由で本当にFuquaに行きたいと思っていること≫、≪(ビジットを通して更に)Fuquaと自分のフィットを感じているということ≫をenthusiastic & specificに伝えられたのがよかったのだと思います。

最後に

自分にあった進学先を選ぶことや、受験エッセイを書く上では自分の過去&現在&未来についてじっくり考えることが必須で、私はこのためだけでもMBA受験をして本当によかったと思っています。

結果的に、自分が将来やりたいことをクリアに描けるようになり、そのために必要な勉強ができる先に進学できました。

Fuquaに留学して約3カ月が経過しましたが、人生設計の観点からも、ただ単に毎日の充実度からも、「ここに来れて本当によかった」と実感しています。

おまけ

(お役にたてれば…)

私が「もっとこうすればよかった」と思うこと: エッセイのネタを早期から在庫する

各校の説明会に参加したり、在学生からお話を聞いたりするたびにやる気や「行きたい!」という気持ちが盛り上がったり、「行ったらこういう授業や課外活動に参加しよう!」と思ったりしましたが、これを毎回文章にして記録すれば後でもっと楽だったと思います。エッセイを書く上では、その学校に入学後どんなことをしたいか具体的に描くことが必須ですが、私はこれでけっこう苦労しました。

エッセイ作成の際の手間を省くためにも、一番行きたい学校がどのようなところかという自分の気持ちを整理するためにも、早い段階で留学後の具体的なイメージを描くことはとても重要だと思います。これから受験する方には、機会があるごとに具体的なイメージを膨らませてこれを文章で記録することを強くお勧めします。


職歴 野村證券で5年。最初の1年半は東京で機関投資家向けに日本株の営業。後半3年半はオランダの機関投資家向けに、同じく株の営業を担当。
海外経験 大学3年終了時にアメリカへ10ヶ月の留学、及びオランダで3年半の勤務経験
出身学部 経済学部(経営専攻)
社費/私費 社費

Why MBA?

・将来、セールスからインベストメントバンカーへキャリアを変更する上で、ファイナンスの体系的な理解を深めたかった。
・自身の将来像を描く上で、明らかにマネージメント経験が不足しており、現在のキャリアを続けていても、数年内にその経験を積む機会があるようには思えなかった。ビジネススクールという実ビジネスと異なる環境であるが、チームアクティビティやケーススタディ、講義を通して、マネージメントに対する理解を深めたかった。
・様々なバックグランド・ビジネス経験を持つ他生徒とのネットワーキングを築き、将来グローバルなフィールドで活躍するのに役立てたかった。

Why Fuqua?

学校選びでは ‘International Student’の割合が高いことを重視しました。特に、アメリカ経済が傾き、アメリカを中心に回っていた経済システムが崩れていく中で、‘American School’には行きたくないという思いが強くありました。また、将来アジアで働きたいという思いから、アジア人の割合が大きい(=International)学校を中心に受験しました。Fuquaは‘トップスクール’の中では最もその比率の高い学校で、実際に訪問してみて、高いインターナショナル生徒比率が、数字上のものだけではなく、学校・生徒の雰囲気に出ていると感じました。他にも比較的小規模な学校に行きたい・チームワーク重視のカルチャーなど様々な要因がありましたが、高いインターナショナル比率こそが私にとってFuquaを選んだ最大の理由でした。

受験対策・プロセス

TOEFL

海外経験がある程度あるにも関わらず、かなり苦しみました。特にGMATやエッセイに取り掛かり始めた8月・9月・10月に点数がでず、相当なプレッシャーを感じました。

・1月 会社の指示で、初めて受験。それほど勉強せずに3月までの受験で90点強になる
・6月 留学派遣の社内内定、TOEFLの勉強に真剣に取り組みだす
・7月 11日受験のテストで始めての100点超え(102点)、目標を105点に設定
・8月 日程が合わず一度のみ受験(92点)
・9月 伸び悩む(92点)
・10月 31日受験のテストで目標達成、終了(105点)

【各論】

Readingは慣れることが重要だと思います。選択肢は4つ、文章に沿って問題が順番に並んでいるので、それ程難しくありません。

Listeningではスタートが20点(海外にいたのに凄い低い)でしたが、29点まで上がりました。点を上げるには、聞くこと以上に正しい解答を選ぶことが大事と感じました。6割聞ければ点数は8割、8割聞ければ点数10割獲るというのが感触でしょうか。参考書には「メモの取り方」なる説明もありましたが、私の場合は、兎に角聞こえたこと全部を紙に書きました。

Speakingで点数を上げるための準備としては①テンプレートを暗記する②ひたすら練習する、の2点が重要だと思います。「テンプレートの暗記」は、自分の言葉として臨機応変に使えるまで、頭に叩き込むという意味です。テスト本番では、アナウンスが流れている時間などを使い、穴あきの状態にしたテンプレートをすべて紙に書いて、解答に臨みました。

Writingは私が最も苦手としたパートで、普段PCの自動修正に頼りきっていた自分のライティング能力の低さを痛感することとなりました。一番練習が必要であったにも関わらず、反復練習を避け、点数が下がると小手先のテクニック改善に走り、結果最後まで点数を上げることが出来ませんでした。

GMAT

・8月 GMATとは何かを調べだす(日本語のGMAT教科書を読み、模試を受験)
・9月 GMATの勉強に集中、650点を目標に受験し、570点という結果にショックを受ける
・10月 TOEFL:GMAT=2:8程度で勉強
・11月 GMATに全力集中、14日のテストでまたしても失敗
・12月 志望校出願前の最後の受験、目標点数(680点)に届かなかったものの、670点を獲得したので、エッセイの進行状況を考慮して終了

【Math】

私は文系でしたが大学受験で数学の勉強をしていたため、オフィシャルガイドの演習のみで準備を終えました。Prepの段階ではいつも40点程度でしたが、初めての本番では50点でした。ある程度数学力があるなら、ひっかけ問題にどれだけひっかからないかが点を取るポイントになると思います。

【Verbal】

RCでは時間を無駄にしないように’ということを心がけ、分からない問題はランダムクリックで飛ばしました。G選択肢が5つと多く、内容を理解しても間違えてしまうような問題もあると感じました。時間をかければ正解にたどり着く確率が上がる問題(私にとってCR/SC)に時間をかけるようにしました。CR/SCのパターンを覚えてからは、単語力の強化で点数アップを狙いました。

エッセイ

・9月 日本語でのネタだしを開始(カウンセラーをアサイン)
・10月 元ネタの作成
・11月 元ネタの作成
・12月 あまりにレスポンスの悪いカウンセラーに愛想を尽かし、GMAT受験後新しいカウンセラーを 指名する
・1月 12月後半、及び1月前半で4校分のエッセイをすべて書き上げる

Fuquaには2nd Round(締め切りが1月6日でした)に申し込みましたが、12月17日の時点でFuquaはも ちろん、他の学校のエッセイも全く書けていない状況であったため、第一志望であり、一番締め切りの早い Fuquaのエッセイから書き始めました。妥協せずに納得するまで何度も何度も修正しました。結果として、自 分をよく表した、良いエッセイが書けたと自負しております。

面接

私が思うにインタビューは受検プロセスで最も重要であると思います。しっかりとしたアピール ができれば合格の可能性をぐっと高めることができます。私が受験したときには、Fuquaはキャンパスビジットを行えば、必ず面接を行ってくれたため、1月6日に出願後、他校のエッセイが書き終わる2月頭に面接をアレンジしました。

【私の考えるポイント】

・インタビュートレーニングは合格には欠かせません。内容は簡潔、具体的、そしてポジティブに、ゆっくりと強くしっかりと話しをすることが重要だと思います。
・具体的な例を使う必要がありますが、同じ具体例は繰り返し使わない方が良いと思います。Leadershipの体験を聞かれた時に使った話を、Accomplishmentの質問に対しても使わない方が良いと思います。ただ面接官の多くはエッセイを読んでいないので、エッセイの話を使うのは問題ないと思います(昨年のFuquaでは、面接官はエッセイを読んでいませんでした:ブラインドインタビューと言われ、このことは事前に通知されていたと思います)。
・使い回しの効く具体的な話を合計8本ほど用意しました。この話を使いまわすことで、色々な質問に具体的に、端的に答えることができました。
・頭の中にあることを読んでいると思われては良い印象は与えられないので、自分の言葉にできるように何度も練習しました。
・面接はプレゼンテーションではありません。相手と、Communicationをすることを心がけました
・カウンセラーが使う格好いい言い回しを積極的に使いました。

Fuquaは私にとって、初めてのインタビューでした。面接の2日前、木曜日の夜にキャンパスを訪問し、金曜日にクラスやFuqua Friday(学校主催による在校生・家族のためのパーティー)に参加し、十分に学校についての調査をして気持ちを高ぶらせながら、インタビューに臨みました。Fuquaでは在校生がインタビューアーで、よく言われる通り非常に和やかな雰囲気で進み、自分のいいたいことを十分にアピールできたと感じました。なお私は土日を含む7日間のスケジュールを組み4校を訪問して内3校と面接を行いました。

最後に

実際にこの学校で数カ月学び、自分が期待していたもの以上のことを学び、経験できていると感じます。受験中は思うようにことが進まず、大変なストレス・プレッシャーを感じましたが、今はその決断をして本当に良かったと思っています。妥協をせずに納得するまでやり切ることで、希望の学校に合格するはずです。


Class of 2010 受験体験記

職歴 三菱化学 購買部で7年間。最初の3年半は事業所にて包装材料等の購買、その後本社にて燃料(重油・石炭・天然ガスなど)の購買担当。
海外経験 幼少時(8才~13才)に米国
出身学部 比較文化学部(経済/経営専攻)
社費/私費 社費

Why MBA?

・仕事が国内取引中心であり、今後は海外事業関連の仕事をしたいと考えたため。
・その為にビジネススキルならびに海外で通用するソフトスキルの習得が必要と考えました。
・また購買関係の米国資格(Certified Purchasing Manager)を取得した際に、この勉強をより発展させたいと感じたため。(資格取得の際に勉強する内容の中で、strategic allianceやsupply chainの最適化の重要性について学び、自分の経験からその重要性は感じたが、資格勉強のみでは表層的なためより突っ込んだ内容を勉強したいと考えた)

Why Fuqua?

・Collaborative Leadershipの概念に共感した為。
・キャンパスビジット時にfitを感じた。(teamworkカルチャー、collaborationなど)
・インターナショナル比率の高さ、diversityへのcommitmentが自分の目標とマッチ
・フレキシブル且つ網羅的なカリキュラム
・生活環境の良さ(特に子育て環境)
・essayの質問が(結果的に)自分に合っていたと思う。(一番良く書けた)

受験対策・プロセス

・4~8月 TOEFL及びGMAT(GW、Agosの集中講座受講)
・8月よりessay開始
・11月上旬 Fuquaを1stラウンド出願(1stはFuquaのみ)
・1月上旬 他4校を2ndラウンド出願

GMAT

自分の場合TOEFLは過去に受けた事があったのでそれほど時間をかけず、比較的早い段階からGMATに専念出来ました。
短期集中の姿勢で臨んだのがよかったと思います。(2回目で目標点クリア)。
個人的にはmathが苦手だったので後半はmathばっかりやってました。Verbalは電車の中でやってましたね。(毎日鞄が重かった、、)とにかく反復練習あるのみかと思います。

学校選び/エッセイ

MBAfair、夏祭り、個別説明会など各種イベントで情報収集していましたがいまいちピンと来なかったので、足を運んで実際に感じてみるのが一番かと思い11月上旬にビジットツアーを敢行しました。(Fuquaは早い段階から志望校だったのですでに出願済)。1週間で5校を回ったので結構ハードでしたが、各校の特徴もよくわかったし、自分がMBAに何を求めているかの整理も一段と進んだのでよかったと思います。

カウンセラーはAGOSのTOMという先生でした。(その後辞めてしまいましたが) 感性や趣味が合う人だったので 自分の経験をessayに結びつける作業にいろいろとアドバイスをしてもらい、良い環境でessayに取り組めました。

面接

Fuquaのみ、前述のビジット時にon campusで実施しました。SYの方と30分程度でしたが、非常にフレンドリーな雰囲気でした。こちらの緊張をほぐしつつ会話を盛り上げてもらったので(時差ボケで物凄く眠かったですが)良い経験でした。
※実はこの時点ではあまりインタビューの練習が出来てなかったので殆どぶっつけだったのですが、、今から考えると無茶したなという感じです。Fuquaだったから良かったのかも? またこのとき他のアプリカント(主にアメリカ人)と接することも出来たので、future classmatesがどんな感じの人達なのか掴めたのも大きな収穫でした。Fuquaのビジット時、インタビュー前日にFY(当時)の方々より夕食に誘って頂きいろいろとお話を伺えたのも大きかったと思います。

最後に

振り返ってみれば、会社の人達、家族に色々と迷惑をかけた1年でした。周りのサポート無しには成し遂げられなかったと思います。早い段階で、周りの理解と協力を得ることが大事だと思います。

反省点として、他のアプリカントとあまり交流せず孤独な受験生活を送っていたので(特に前半戦)、色々な機会で交流は大事にされた方が良いかと思います。

繰り返しになりますが、自分にとってビジットした事がturning pointだったように思いますので、スケジュールとお金が許せばぜひビジットしてみてください。我々も時間の許す限り対応します!

Fuquaに来て早2か月が経ちますが、想像した以上に楽しく刺激的な毎日です。受験は大変だと思いますが、合格後の楽しい日々を思い描いて、頑張ってください!


職歴 金融 7年
海外経験 無し(旅行のみ)
出身学部 法学部
社費/私費 社費

Why MBA?

私が海外MBA留学を志した理由は、①広範なネットワーク作り、②リーダーシップスキルの習得、③英語能力の向上、でした。投資銀行業務に今後長年携わっていくことを考えた場合、これら三つの要素が自身の成長に不可欠であると考えました。

Why Fuqua?

①ネットワークに定評があり、社交性に富む校風があること、②学生がチームを組んで取り組む授業が多いこと、③小規模・かつ田舎にあり、他の生徒(特に米国人)と密接に交流できる環境にあること、等を考え、Fuquaを選択しました。

受験対策・プロセス

TOEFL

私にとって鬼門はTOEFLでした。2006年の12月ころから勉強を開始、翌年の5月くらいまでにはある程度の点を確保することを目指していました。しかしながら、iBTの壁にぶつかり、結局翌年の12月までスコアが出ず、大変苦しみました。純ドメなのでスピーキングが出ない、ということはもとより、4つのセクションのスコアのブレが大きく、中々うまくいきませんでした。これからMBA受験を考える方には、とにかく一日でも早く準備を進めることをお勧めします。

GMAT

TOEFLとはうって変わり、こちらはスムースにスコアを出すことが出来ました。何が良かったか今改めて思い出すと、予備校の講師をプロとして信じてとことん指示通りに予習・復習をしたこと、時間管理をきっちりと考えたこと、比較的数学が得意であったので、Qで安定的なスコアをたたきだせるようにきっちりとPrep等を利用して勉強したこと、といったところだと思います。

エッセイ

TOEFL、GMATはいわばセンター試験のようなもので、一定程度の資質を示すものだと捉え、エッセイ・インタビューは他の受験者と如何に差別化するかを考え取り組みました。私は信頼できるエッセイカウンセラーを探し、入念に受験校の特徴にあわせたエッセイ作りを心がけました。忘れがちですが、Application Sheetはエッセイ以外にも色々と記載する項目があるので、細かいところまでかなりきっちり内容を詰めて準備しました。

面接

学校ごとに性質が異なるので、きっちりと情報収集をして、準備をすることをお勧めします。私自身は英語で話す経験がほとんどなかったので、インタビューで何かものすごい工夫をする、というよりは、きっちりと最低限伝えたいことをまっすぐに伝えることを意識して準備しました。ここは各人の英語のコミュニケーション能力によって大きく異なるとは思います。

最後に

MBAプロセスは非常に長く、孤独な戦いです。そして行かない、という選択を取ることもできるため、自分を律することが大変ではないかと思います。MBA取得の有無について迷っている方も多いかと思いますが、人生において最良の2年間であった、と豪語するMBAホルダーの先輩方の声に押され、進学を決断しました。私はまだ来てほんの数ヶ月しか経っていませんが、この経験は既に自分の意識を変化させてきていますし、今後の変化幅は尚一層大きくなるだろう、と確信しています。
是非、Team Fuquaの一員となることをご検討下さい。新たな仲間達と過ごす、エキサイティングな日々が待っています。


Class of 2009 受験体験記

職歴 通信業界 営業2年→人事企画6年
海外経験 無し(旅行のみ)
出身学部 法学部
社費/私費 社費

Why MBA?

入社間もない頃から経営戦略の策定・実行をしたいと思っていたのですが、気がつけば人事企画に6年。人事部における自分の成長の限界を感じたので、本来の目標に向けて前向きに社内転職をし、かつその後も成長・活躍するためのレバレッジを欲しいと思いました。

良くも悪くも自社流の仕事のやり方を身につけ、気がつけば視野が狭くなっている自分がいて、いろんなビジネスバックグラウンドを持った多様な人材と交流し自分の視野を再度広げたかいと強く思いました。

今まで、営業・人事・自己研鑽を通じて断片的にビジネスに関する知識・経験を身に着けてきましたが、体系的にビジネススキルを学ぶことで、自分なりの軸を確立し将来につなげたいと感じました。

Why Fuqua?

仕事では個々のパフォーマンスで勝負していた部分が多かったのですが、自分の将来を考えると、チームとして・組織として、いかにアウトプットを高めるかが重要であることは明らかでした。ビジネススクールの中でも、「チーム」が特徴の一つであるFuquaにおいて2年間切磋琢磨する中で、その手がかりを得たいと思いました。それとともに、合格した中で一番ランクが高かったというのも大きな理由です。

受験対策・プロセス

2005年9月 留学派遣の社内内定(TOEFL223)
TOEFL学習に本気で取り組む
2006年5月 MEISTERのゴールデンウィークGMAT集中講座に参加
2006年8月 GMAT学習を本格的に開始&学校研究開始
2006年9月 TOEFL 270点
2006年10月下旬 GMAT 720点
2006年11月 出願校決定・エッセィ開始
2006年12月下旬 出願ラッシュ(2ndラウンド)
2006年1月~2月 インタビュー・合格通知

TOEFL

海外経験・英語での業務経験がゼロでありかなり苦しむ。(特にListening)
社内で内定をもらった2005年10月(230点)以降は毎月受験しましたが、継続して勉強できる時間がなかったため全然スコアが伸びませんでした。IBTに切り替わる直前の2006年にTotal270が出て滑り込みセーフ。
<Listening>
いろいろ試したので何がよかったか正直わかりませんが、TOEFLのスコアを上げるためではなく、留学後に必要なリスニング力を向上させることを目標に勉強すべきと取り組みました。当初はTOEFL教材に絞ってリスニング対策をしていましたが、限界を感じ、ネィティブがナチュラルスピードで話している教材(スクリプト付)に切り替えリスニング・シャドーイングを繰り返しました。このころから、スコアがあがり始めました。
<Reading>
GMATの学習に伴い、満点に近いスコアが出せるようになりました。
<Writing>
テンプレートを固めてそれにあてはめることでハイスコアを安定して出せるようになりました。

GMAT

2006年ゴールデンウィークにMEISTERの集中コースに参加し、GMATに対する抵抗感が払拭できましたが、TOEFLのスコアが出てなかったことと激務のためGMATに時間を割くことができず、まともに勉強しだしたのは8月。時間が取れるようになった10月に集中的に勉強して720点(V38・Q49)。

<Verbal>
① RC及びCRはテクニックではなく読解力・速読力
巷でもてはやされているCRのテクニックに疑問を感じ、予備校関係者に「アメリカ人もテクニックを使ってCRを解くのか?」と質問した結果「ノー」。結局は、大学受験の国語のテストと同様で、ハイスコアのためには読解力・速読力が重要だと認識。 この時点でCRの勉強は中止し、過去問・LSATのRCをひたすらやりこむ。読解力・速読力の向上を実感した後CRを解くと正答率・所要時間が大幅に向上。当然RCのスコアも上がりました。 ② SCはテクニック(正確には文法知識(当たり前だが))
こちらは読解力・速読力では対処しきれません。MEISTERで習ったテクニックを軸に、その他教材に掲載されているテクニックを補強し、さらに間違えた問題については理由を一覧にし常時見直し。
③ PCの画面上で問題を解く
明らかに、PCでの正答率が紙ベースでの正答率より低かったことから、GMATKINGを購入し可能な限りPCで問題を解く。もしくは、問題をスキャナで読み込み画面を見ながら問題を解くようにすることで対処。
④ タイムマネジメント
Verbalは時間との勝負。最初は時間よりもキチンと解けるようになることが重要だが、一定のレベルに達すると時間との戦い。Webで発見したGMAT時間管理ツール(どの問題に何秒要したかがわかるツール)を駆使してスピードアップを図るとともに、時間に対する感覚を実につける。
⑤ 過去問を徹底的に
市販のGMAT問題集は、「本物に比べレベルが異なる・問題の質が違う」と感じることが多かったので、いろいろなところから過去問をかき集めて徹底的にやりこみました。
<Math>
大学受験時代にやりこんだおかげか、マスアカをこなした後はコンスタントに50点近いスコアがとれました。

エッセイ

正直あまり出来のいいものが書けたとは思っていないので簡潔に。 GMATで納得いくスコアがでたのが2006年10月下旬。それ以前は、全くエッセィに時間を割けませんでした。アメリカ人カウンセラーか日本人カウンセラーか悩みましたが、時間が無いこと・英語でカウンセラーとやりとりしても、自分の英語力の低さを考慮すると貴重な時間を無駄にするだけと思い、コンテンツについては日本人カウンセラーと練ることにしました。

面接

業務都合でキャンパスビジットは不可能だったこと、自分の英語力を考慮すると、比較対照が英語ペラペラのアメリカ人と一緒に受けるオンキャンパスではなく、日本人と一緒に受けるオフキャンパスの方が勝算が高いと考え全て日本にて。 英会話力を急激に伸ばすことは不可能なので、想定Q&Aを作り英会話学校&アメリカ人MBA受験友達と練習。ただ準備不足(というか英会話力不足)はあきらかで、英語力が原因で不合格となった大学は多いと思いました。電話インタビューに関してはあっさり撃沈でした。

最後に

MBA受験における最大のチャレンジの一つはタイム・マネジメントだと思います。働きながら、TOEFL・GMAT・エッセィ・出願・インタビューという受験プロセスを乗り切るのは簡単ではありません。MBA取得を思い立ったそのときからマクロなスケジューリングをするとともに定期的に見直されることをおすすめします。
また、時には、いかにマネジメントしても時間が足りないという状況も発生するかと思います。そんな時は、最後の切り札「気合と根性」で乗り切ってください。MBAが自分に与える人生の影響を考慮すると自然と「気合と根性」が出てくると思います。
それでは皆様のご検討をお祈りしております。


職歴 三菱商事株式会社 1998年入社
海外経験 無し
出身学部
社費/私費 社費

Why MBA?

これまで10年間、気合と根性を頼りに仕事をしてきましたが、今後の自分の可能性を広げるためにファイナンスやアカウンティングをはじめとするアカデミックな知識が必要だと認識したためMBAを目指しました。また幼い頃から、 一度はアメリカに住んでみたいという気持ちがあり、受験はアメリカのMBAに絞りました。

Why Fuqua?

ヘルスケア分野が強いからです。

受験対策・プロセス

私は2004年8月にMBA留学を決意して以来、志望校合格まで2年半の月日がかかりました。私の場合、海外経験も無く、GMATに必要と言われる理数系バックグラウンドも無く、 初めて受験したTOEFLは147点(300点満点のCBTベース)と、MBAにはほど遠いスタート地点からの挑戦でしたが、絶対にあきらめないという強い意志を貫いて最終的に志望校に合格することが出来ました。 MBA受験には、相当なお金・時間・情熱が必要です。私は合格までに数百万円を投じ、2年半の時間を費やし、仕事以外の情熱は全て勉強に費やしました。スタート時点の自分を振り返るとMBA受験生の中でも 「無謀な受験生」の部類に入っていたと思います。私の失敗や成功の経験を踏まえ、現在受験をされている方々、また、今後受験をされる方々には、出来る限り効率的に合格を勝ち取って欲しいと思います。

TOEFL

前述の通り、TOEFLを最初に受験した時は147点でした。その後、ほぼ毎月受け続け、全部で25回受験しました。私の学習状況と点数を振り返ると概ね以下の通りです。
2004年8月 初めてのTOEFLで147点。呆然。
2004年9月 市販の教材で自習を開始。
2004年12月 点数は173点までしか伸びず。
2005年1月 イフ外語学院で受講開始(2ヶ月のTOEFLコースと4ヶ月のGMATコースの組み合わせ)。
2005年7月 Yoshii English School (YES)でGMAT SC受講開始。
2005年12月 247点。
2006年1月 253点。
2006年6月 GMAT予備校アフィアンスで受講開始
2006年8月 TOEFL267点に到達。

2006年10月からTOEFLはCBTからiBTに変わりましたので、私の体験がそのまま活かせるかは分かりませんが、TOEFLスコアアップのポイントを挙げます。

① 予備校を活用
しょっぱなから行くべきです。予備校費用をケチったり、「まずは自分でベースを作ってから」などと悠長なことは言わない方がいいと思います。予備校はスコアアップのコツを教えてくれ、ゴールまでの線路を示してくれますので。また予備校は同じくMBAを目指す仲間がたくさんいて切磋琢磨できます。お勧めの予備校はYES。
上記スケジュールの中にGMAT予備校のことも書きましたが、GMATの勉強もTOEFLにはプラスになると思います。
② 息を止めてリスニング
日本人が不得意なのがリスニング。私は予備校の教材や、市販の教材のCDをICリコーダーに録音して1.5倍速から2倍速で聞きました。静かな部屋の中で息を止めて、何度も何度も繰り返し聞いては発音するシャドーイングを行いました。野球選手が冬に重いバットで素振りを繰り返すのと同じように、普段から速いスピードで聞いていれば本番の音がゆっくり感じられます。
③ パワープレップ
パワープレップを何度も反復するのは有効だと思います。特にリスニングはICレコーダーに録音して1.5倍速で聞きました。またリーディングではパワープレップと同じ問題が本番でも出たような記憶があります。
④ 重要なのは単語力
MBA受験生の間でバイブル化している英単語3800を片っ端から暗記して下さい。私は分からない単語を単語カードに記入し、常にポケットに入れて持ち歩いてました。単語は全ての基本です。

GMAT

これはTOEFL以上に厄介でした。この試験は、私にとっては「息を止めて100m泳ぎなさい」と言われているような気が重くなる試験でした。年間5回しか受験できない制約がありますが、私は2年半で合計9回受験しました。中々思ったような点数が出ず、悔しくて仕方がなかった想い出が多いですが、振り返ってみればこのテストにもコツがあります。

① 予備校を活用
GMAT対策では、イフ外語学院、YES、アフィアンス、マスアカデミー(マスアカ)と、複数の予備校に通いました(マスアカは夏季特訓のみでしたが)。その中でも特に効果的だったのが、YESとアフィアンス。YESは元イフ外語学院でカリスマ講師だった吉井先生の個人塾。ここで徹底的に文法の基礎を叩き込まれ、GMATのSCには強い自信を持つことが出来ました。半年間通ったYESで解いた問題はその後4回から5回反復して復習しました。そしてYESである程度基礎を作った上で、アフィアンスに入門。ここの予備校の良さは、土佐先生の指導力もそうですが、受験仲間達との絆が深くなり、2ヶ月の受講期間後もその受験仲間達との勉強会が続いたことです。GMATは一人で勉強するには限界があります。私は特にMathでは理系出身者の受験仲間に大変お世話になりました。
② 基本は単語力
TOEFLと同じく単語力が重要です。GMATは時間との勝負ですから、単語の意味が分からず思考が停止してしまうことは大きなマイナスです。よって日頃から地道に単語を覚える努力が必要です。私はTOEFLと同じく英単語3800を使い、これに加え、International Herald Tribuneを読んで分からない単語を片っ端からチェックしました。
③ 試験当日のコンディショニング
GMATは約4時間に及ぶ試験ですから、試験当日は心身ともに充実しているべきです。試験前夜は十分な睡眠を取り、万全の体調で臨んで下さい。また多少のドーピングも必要でしょう。私の場合、試験会場近くのスターバックスでエスプレッソのダブルを2杯一気飲みし(店員に変な顔をされますが気にしない)、コンビニで試験の休憩時間用に「一発起き太郎」なる滋養強壮剤とチョコレートを購入し、α波120%の状態で試験に臨みました。ちなみに試験場の待合室には、携帯酸素ボンベで酸素吸入をしている人、お守りを握り締めて1点を見つめる人等様々なあぶない人が出現しますが、自分もあぶない人の一人になって、あとは自分を信じて試験に臨みましょう。

エッセイ

これもMBA受験の中では大きな鬼門です。過去にGMATで700点以上を取っていた人でもトップ校のどこにも合格できなかった人がいます。私の場合、アフィアンスの土佐先生に紹介してもらったブライアン氏にエッセイを見てもらいました。彼はアイデアを引き出すのがうまく、エッセイの構成を考えていく上で大変力になってくれました。ちなみにブライアン氏に出会う前にインターフェイスにも通いましたが、今考えれば残念ながら無駄な投資になってしまったと思っています。エッセイカウンセラーとの相性が合わなかったものと思いますが、そのカウンセラーは在米だったためメールでのやり取りのみとなり、言いたいことが100%伝わらなかったことも要因だったと思います。

最後に

MBA受験では受験仲間との切磋琢磨が重要だと書きましたが、これに加えて日々の勉強のルーティンを確立することも重要です。私の場合、テレビ・新聞等何でも揃っている実家の近くに、机と布団しかないワンルームを借りて勉強に集中しました(周りの人には余分な投資とも言われてますが・・・)。毎日仕事が終わると六本木ヒルズの図書館で23時まで勉強しワンルームに帰宅。そこから受験仲間とSkypeを使って勉強会を3時頃まで続けました。試験の直前は、あれもやらないと、これもやらないと、と不安になり布団に入ってからも起き出して勉強を続けたのを覚えています。ここまで来ると完全に中毒患者です。そして週末は受験仲間と朝から夕方まで勉強会。それが終わると六本木ヒルズの図書館に向かい、また23時まで勉強。そしてワンルームに帰宅して復習。今振り返れば異常に見えますが、MBA受験は何かを犠牲にして一心不乱に勉強に打ち込むという熱い情熱が必要だと思います。


Class of 2008 受験体験記

職歴 ファイナンス関連
海外経験
出身学部 ビジネス関連
社費/私費

Why MBA?

相応の社会経験を積んだ今、改めて経営を勉強したいと強く思っていた。

Why Fuqua?

 

  • 全米屈指の名門校・・・学生の頃から憧れていた
  • チーム中心の学習スタイル・・・学生同士の付合いが深くて濃い
  • 温暖な気候と大自然・・・暮らしやすいし子供を育てるにも最適

 

受験対策・プロセス

TOEFL

2005年6月からゆるゆると学習を開始し、CBTを都合5回受験しました。
ご多分に漏れず、リスニングが苦手でした。受験スケジュールは以下のとおりです。

7月 233(L17、S25、R28、W4.0)
8月 263(L25、S26、R28、W4.5)
9月 250(L25、S24、R26、W4.0)
10月 263(L23、S26、R30、W5.0)
11月 273(L25、S27、R30、W5.0)

TOEFL受験の1年ほど前にTOEICで満点近くマークしていたこともあり、「TOEICもTOEFLもさして変わらん。楽勝だろう」などという甘い認識で臨んだ初回はズタボロにやられました。特に音質の悪いリスニングがほとんど聞き取れず、茫然自失状態で帰宅したのを思い出します。

その後、ETSの問題集や、巷で良いと言われているTOEFL TESTリスニング完全攻略(語研)やTOEFL TEST対策徹底リスニング(テイエス企画)などのリスニング教材を使って、とにかく聞きまくるようにしました。ReadingやStructureについては、対策というほどのことはしていませんが、TOEFL英単語3800(旺文社)は全て暗記しました。Writingは、TOEFLテスト・ライティング・ゼミ(プリンストン・レビュー)やTOEFL Essay(Barron’s)などを使いました。エッセイに取り掛かってからかなり楽に書けるようになったように思います。

がんばった甲斐あってか2回目でListeningが25に届き、263をマークしたのですが、何とか270を超えたいという思いから、受験を続けることにしました。9月、10月ともスコアが振るわず、もう最後にしようと思った11月にようやく目標を超えることができました。

GMAT

勉強を始めたのが8月頃で、2回受験しました。

9月 640(V28、Q49、AWA3.5)
10月 700(V31、Q51、AWA3.5)

運よく2回目で700まで届いたものの、AWAのスコアが振るわず、再度受験することも考えましたが、この試験がどうしても好きになれなかったことと、エッセイに本腰を入れたかったことから10月のスコアで出願することにしました。

使用教材は、Official Guideとマスアカです。これらの問題集を繰り返し解くようにしました。Verbalを飛躍的に伸ばすのは難しいと感じたため、Quantに力を入れるようにしました。多分に運がスコアを左右する試験ですので、仮にスコアが振るわずともがっかりせず、地道に努力すればいずれ報われるように思います。

エッセイ

当初は、MBA受験者の間で有名なエッセイ・カウンセリングにお願いしていましたが、その後、米系のオンライン・カウンセリングに切り替えました。とりわけオンライン・カウンセリングで初めてお願いした際に非常によいeditorに当たったのがラッキーでした。

最初の頃は、自分が如何に凄い奴なのか、とか、貴校以外は考えられない、といった点ばかり強調していたのですが、前述のeditorから「admissionは、お前の凄さや志望度よりも、お前を取ることで学校にどのようなメリットがあるのかに興味がある」との指摘を受け、目から鱗が落ちました。その後は、学校の特徴をよく研究したうえで、「XXXの実績に基づいてXXXの形で貢献したい」といった内容をアピールするようにしました。

Fuquaについては、上述したWhy Fuquaのほか、実践的なプログラムに惹かれていることや、ヘルスセクターに強い興味があることを、自分の実績やキャリアゴールと絡めて書きました。

面接

面接対策は前述の某有名エッセイ・カウンセリングと大手会話学校にお願いしましたが、会話学校で数多く模擬面接をこなしたのが非常に良かったと思います。一応、想定問答集は用意しましたが、回答を丸暗記すると、想定内の質問だとペラペラなのに想定外の質問が出てくると突然会話がスローになる、といった不自然さが浮き彫りになってしまうため、アドリブを利かせて喋るように努めました。

Fuquaは、日本人アラムナイと都内でのインタビューでした(ちなみに全部英語です)。Fuquaの在校生・アラムナイに共通していえることですが、非常に気さくで親身な方だったため、経験したインタビューの中で最も楽しむことができたセッションでした。

最後に

いろいろ書きましたが、何かわからないことや迷うことがあれば、遠慮なくFuqua在校生まで相談してください。Good luck!


 

職歴 メーカー10年
海外経験 なし
出身学部 生物系大学院修士
社費/私費 社費

Why MBA?

ここ数年は戦略企画部門で仕事をしていました。担当プロジェクトの位置づけを見つつ将来収益を予測し、 他の投資案件との兼ね合いを考えて・・・という仕事はそれなりに楽しいものでしたが、 そろそろ「現場」に戻っても良いかな?という気持ちがムクムクと沸いてきていました。 まず、元々が「職人」タイプなので、ここは現場かな、一つには国内の開発や営業などの仕事も(もし入れてもらえれば)良いかもしれない、 などと悶々と考えておりました。元々英語も嫌いだし、中途半端は嫌いだから国内に特化させてもらって ガンガン仕事!というプランがまず頭に浮かびました。 もう一つは海外の仕事です。アメリカで製品を販売して、最終的には当社の経常利益の1/2を(技術収入以外で) そこから得る事が出来たらなという夢も持っていました。海外でもバリバリ活躍できるようになって、尊敬する上司と一緒に仕事をし、 新しいマーケットで利益をひねり出して会社の成長に貢献したいと考えたのです。しかしながら、はて、 自分はアメリカを何にも知らないぞという焦りもありました。英語も出来ないし。 アメリカのビジネスやマーケット、業界の仕組みを学ぶにはどうしたらいいか?当社にはMBA派遣制度があるではないか! とかなり単純に発想は展開し、運があればアメリカに行けるだろう→そしたらバリバリ勉強して、 将来アメリカで商品を発売出来るように頑張る→派遣がダメだったら国内ドメの業務でガンガンいく!・・・と、 このように目標を定め、まずは思い切って社内選考に応募することにしたわけです。 その結果、なんとかMBAに派遣されることが決まりました。 自力作善(?)とはほど遠い感じですが、こうして結局後者(海外)の夢を追い求めることになった次第です。

Why Fuqua?

1)とにかくアメリカしかなかった。
当社の主力ビジネス領域で世界最大のマーケットはアメリカです。 将来EUが盛り返し、中国経済が強大化しても、この順位が入れ変わることは絶対にありません。 「ベネフィットに対してカネを払うのは当たり前。カネを払わない人はベネフィットが受けられなくて当たり前(例外はありますが)。」 というこのシンプルな考え方がここまで浸透している国は他にないからです。 ここが一番大きなマーケット(=niche含む)であるなら、他にどこに学びに行くというのか!ということで、 数あるMBAスクールの中でも迷わず米国MBAを選択しました。単純。

2)自分の仕事と強い関連を持つプログラムを持っているMBAが良かった。
MBAコースを持つアメリカの大学は星の数ほど有り、いったいどこに出願して良いやら?と言う悩みがありました。 まずはB-WEEKで検索し、幾つか自分たちのビジネスと関係したMBAコースをピックアップしてみました。 そんな中にFuquaも含まれていたのです。 さらなる調査の結果、Fuquaは有名校で、HSM(Healthcare Sector Management)なるコースを持っているらしいと言うことがわかりました。 良い学校には良い先生や生徒が集まり、良い授業が受けられるに違いないと思い、まずはFuquaをターゲットに定めた訳です。 実は会社の3年上の先輩がFuquaのalumnusで、その先輩から得られた様々な情報(学校の雰囲気、カリキュラムetc.) が魅力的だったと言うのも大きなポイントの一つでした。 ただ、2005年の夏に行われたプリンストンレビュー主催のMBA祭りで先輩を含むDukeのalumni数名とお会いしたところ、 どうやらGMATやTOEFLは相当高くないと駄目らしいという厳しい現実を知ることになり、 その時点では多分駄目(入れない)だろうと思い始めていました。

3)青が好き。
実は青が好きでして、アレもコレもソレも大抵の所有物は青い色だったりします。 Fuqua(Duke)のパンフレットを初めて見たときに「青いな~」と感じて何かこう、 「ピン」とくるものがありました。決め手の一つは間違いなく「青」でした・・。

受験対策・プロセス

TOEFL

当社の社内選考ではTOEFL/CBTの必須スコアをさほど高く設定していません。とりあえず、まずはこれを越えなくてはならん!と2005年の2月末から勉強を開始しました。英語の勉強は実に久しぶりで、労働給付金を使って何年か前にほんのちょっと通ったベルリッツや、結局最後までたどり着かなかったアルクの通信添削(TOEIC680点コース)などの(教材の)屍が累々と家に転がっているというレベルでした。さらに仕事で英語を使うことも無い(たまに読む程度)という、恐ろしい純ドメ状態だったわけです。とりあえず教材は市販の物を使い、また飯田橋にある小さな英語塾にも通いました。こうしてほぼ2ヶ月勉強を続け、MBAの最低必要点からはほど遠いが社内選考の必要点は越えているというレベルで社内選考に応募しました。 ここから社内選考の発表があるまでダラダラと現実逃避してしまい、すっかり英語もご無沙汰になった頃、6月の末に人事から選考合格の通知をもらいました。正直この時点でようやく自分の状況を正確に認識し、「受かったは良いが、自分の力ではTOEFLのMBA基準点さえ越えないのでは・・?」と真っ青になりました。早くも自分の選択を軽く後悔し始めながら、昼休み・終業後・土日の全てを使って本当に必死に1ヶ月英語を勉強しました。その結果、社内選考合格時からは1ヶ月で約40点、生まれて初めて受けたTOEFL(3月末)からは総計約2ヶ月の勉強で約60点近くスコアをあげて、7月末にTOEFLの必要最低点をぎりぎりで何とか揃えました。しかし、このような付け焼き刃の英語知識はドーピングと一緒で、真の英語力には結びつきません。入学後(つまり今)はそれで苦しむことになりますが、この時期は、これはこれで必死だった訳です。 短期間の点数アップには何が必要だったか?と言いますと、ポイントは以下の3点につきます。
1) 文法で稼ぐ。やはり文法問題は点が取りやすいものです。新しいTOEFLでは使えませんが・・。 私は英語の文法が非常に苦手で、高校時代はグラマーで落第寸前まで行ったというトラウマを抱えていますが、 YESという御徒町の小さな英語塾(元イフのカリスマ講師吉井先生がいます)に行って、 いきなりTOEFLの文法問題が満点になってしまいました。
2) リスニングスコアをあげる。とりあえず市販教材、プリンストンのリスニング講座、DELTAで修行を開始しました。もっとも効果があった勉強方法は「速聴(1.5倍)」と「音読/CDと同じ速度・同じイントネーションでテキストが読めるようになるまで繰り返す」の2つです。速聴にはSONYのICレコーダーとそのソフトを使用しました。この2つを1ヶ月繰り返したところ、びっくりするくらい聞けるようになり(最初のレベルが低かったので、「びっくり」も推して知るべしですが・・)一気に5点ほど上がりました。
3) TWEも頑張る。それまで2行以上の英作文をしたことはありませんでしたが、とりあえず毎日プリンストンの市販参考書を読みながら良い表現をPCで写経して、すらすら出てくるように訓練を繰り返しました。

GMAT

普通のアプリカントなら10月はもう既にエッセイを練り上げなくては・・と考えている時期ですが、私はまだGMATさえ受けていませんでした。TOEFLが気になり、ダラダラまとまりのない戦略を取ったためGMATの勉強を本格的に始めたのが9月を過ぎてからだったのです。GMATではTOEFLに続いて吉井先生のYESに通い、せっせとSCを学ぶ日々が続きました。最終的にはそれなりのスコアがでて何とかFuquaに出願することが出来ましたが、厳しい試験でした。私の点数アップ要因は以下の2つです。
1) YESでSC(文法)をちゃんと勉強したこと。文法は基本。基本は重要です。
2) 英字新聞を読む等で修行し、「英語を早く読めるようにする」という正攻法に気付いたこと。当社MBA派遣同期に指摘されたのですが、結局早くしっかり読めないとCRもRCも解けません。特に理系・研究系は仕事柄CRは簡単に感じると思いますが、それでもそもそも英語が(時間内に)読めないと時間内に解けない訳です。GMATのCRやRCはテクニックでは太刀打ち出来ないなと感じました。

エッセイ

GMATのスコアがなかなか出なかったため、対応が遅れに遅れ、最初のエッセイを書き始めたのは12月の頭でした。 本当に時間がなく、記憶の中でもこのころが一番辛い時期でした。 TOEFLのスコアが今一つ&社費で後がない故に大量出願作戦を選択したこともあって、時間を最大限に節約するため、 いくつかのエッセイ予備校に同時に通いました。ネタ出しについてのアドバイスは基本的に求めず(自分で決めたいから)、 文法やエッセイの書き方についてアドバイスをもらいながら仕上げました。エッセイ作成中は複数のカウンセラーに会いましたが、 彼等からは「あなたのWhy MBA?は非常に具体的で一貫性がある」とのコメントをもらうことが出来ました。 なお個人的な意見ですが、もし自分が日本語と同じレベルで最初から英文を書きまくることが出来るとしたら、 エッセイカウンセラーは特に必要ないな・・というのが終わってみての感想です。

面接

正直、最大にして攻略不可能な鬼門でした・・。 純ドメが2,3ヶ月くらい英会話を勉強しても、流暢に話せるようになるはずがありません。 日頃からの鍛錬は本当に重要です。私の場合、もうそんなことを言って過去を悔やんでも始まらないくらいせっぱ詰まっていたので、 とにかく一般的なQ&Aを書き出し、答えのスクリプトを作って、上手く言えるように毎日練習しました。 しかし、Dukeのalumni面接ではbehavioral interviewが含まれており、 (準備してきたスクリプトでは答えられませんので)正直「やられた~!」と思ったのですが、 身振り手振り(!?)も加えながら必死に乗り切りました。

最後に

スケジュールが非常に厳しかったというのが終わってみての感想です。そもそも、社内選考に応募する前からしっかりと人生を設計(?)し、英語の勉強もしておくべきでした。結果的にはスコアをあげ、エッセイを書き上げてこうして第一志望のFuquaに合格していますが、詰め込みで切り抜けたこの受験課程ではしっかりとした英語力を身につけるにはまでには至っていません。 このような付け焼き刃な英語力では、やはり入学後(つまり今)に非常に苦労します。今も授業の予習復習とは別に、英語力をあげるための勉強を必死に続けているところです。 MBAの2年間は本当に様々な機会に恵まれます。それを生かすためにも、英語力は重要です。TOEFLやGMATという短期目標ではなく、入学後を見据えて準備を進められるとよいのではないかと思います。自戒を込めてのアドバイスですが・・。


Class of 2007 受験体験記

S.T.

職歴
証券会社(ディーラー2.5年→企画2.5年)

海外経験の有無
学生時代に休学してNYで10ヶ月生活

why MBA?
(1) 5年間の社会人生活を振り返った時に、自分の考え方や目標が、現時点での環境(働いている会社)の枠内に留まってしまっているように感じ、それを無理矢理にでも打ち破りたかったため。
(2) 大学時代からファイナンス中心にキャリアを積んできたが、仕事をする中で、マーケティングやマネジメントに強く興味を持つようになり、MBAでは、それを体系的に学ぶことができるため。

why Fuqua?
(1) 学校説明会でのQ&Aや卒業生からの情報から、「Team Fuqua」が、言葉だけでなく実践されていることが分かり、強く共感したため。
(2) 他の学校と比べて歴史が浅く、色々な事を試しながら成長しているこれからの学校だと感じ、また、その中で、自分が貢献できる余地が相対的に大きいと考えたため。
(3) 北部の都会には住んだことがあり、南部の田舎に住んでみたいと思ったため。

エッセイ/インタビュー
MBA受験全体を通して、エッセイは、その学校の特徴とリンクするように書いたため、ほとんど”コピペ”することはありませんでした。Fuquaの場合は、やはり、「Team Fuqua」を意識しました。自分の経歴の中で、チームリーダーとして、もしくはチームメンバーとして、具体的にどんな貢献をして、どんな結果を得たのかを強調しました。特に、これは当然のことですが、チームに関するトピックを書く時にも、「We」ではなく、「I」を主語にして書くことに気をつけ、字数制限が厳しい中で、「チームが」ではなく、「自分が」何をしたのかをしっかりとアピールするようにしました。
インタビューは、東京でAlumniの方から受けました。当初の予定では、40分程度だったのですが、私からの質問が長くなったため、結局1時間半くらいかかって、ご迷惑をおかけしました(笑)。しかし、全ての質問に丁寧に答えてくださり、そういった点も、印象としては良かったと記憶しています。また、他の学校には無かった特徴として、インタビューの数日後に、学校側から面接官に対する受験生側からの評価に関するアンケート用紙がメールで送られてきました。「面接予約までの流れはスムーズだったか」「面接官は話しやすい環境を整えたか」など、細かな項目に分かれており、こういった試みも、Fuquaがこれからもっと成長するのでは、と感じた理由の一つです。

その他なんでも
既に、皆さんも「Team Fuqua」という言葉は、色々なところで耳にされたことがあると思います。先述しましたが、Fuquaを受験する際にエッセイやインタビューで、その校風を意識されることは重要だと思います。しかし、「Team Fuqua」という言葉を「みんなが仲良しで、同じ考えを持った人間が集まったチーム」とは捉えないで下さい。むしろ、その逆で、学校側は、できるだけ千差万別の経験や知識や考え方を持った人間に来てもらいたいと思っています。そして、そういった人達が、お互いの「違い」を尊重する意識を持ち、結果として一つのチームとしてまとまることで、個人だけでは生まれない結果をもたらすと考えています。ですので、受験の際には、「チーム」を意識しながらも、自分は他の受験生と何が違うのか、他の受験生にできないどんなことを貢献できるのかをしっかりアピールするようにしてください。


Y.U.

職歴
電器メーカー勤務15年

海外経験の有無
赴任 アメリカ:5年、イギリス:5年

why MBA?
全く違う業界へキャリアチェンジをするにあたり、自分が何を分かっていて何を分かっていないか、一度確かめてみようと思った。
あと、子供が小さいうちに、一緒に遊ぶ時間を作りたかった。

why Fuqua?
Social Impact関連が充実している学校のうちのひとつであったから。他の学校に比べて、住環境がいい(=田舎)というのも、家族にとって良かった。

エッセイ/インタビュー
(予備校とかの存在を知らなかったので)自力ですべて書いた。普通に考えていることを書いただけ
日本人のAlumnusと東京でインタビュー。エッセイに書いたことを繰り返した+チームワークについてどう思うかの話のみ。

その他なんでも
MBAに行こうと思ったのが今年1月。TOEFLとGMATを1回だけ受けて、そのままエッセイ開始。最終ラウンドにApply。基本的にMBAに関する予備知識がなかったので、予備校にも行かず、勉強もまったくせずでした。


F.M.

職歴
金融機関6年

海外経験の有無
全くなし。但し直近3年は日常業務で英語を使う環境にあった。

why MBA?
新しいビジネスモデルを導入するプロジェクトに携わった際に自分のビジネススキルのなさを痛感し、勉強したいと思っていたところに社費派遣の話が来たため、受験を決意。また職場で活躍するMBAホルダーの姿を見ていたことも留学を希望する一因となった。

why Fuqua?
会社の指定枠がアメリカのTOP15のビジネススクールであったため、当初から選択肢の中にはあった。出願しようと決めたのは、9月のMBA Fairで話をした在校生がとても感じのよい人だったことと、その翌日のAdmissionによる学校説明会でAdmissionの人の人柄と彼女が話す学校の魅力に強く惹かれたため。4月のBlue Devil Weekendという合格者向けイベントに参加して学校の雰囲気を直接感じ取り、またその場で同級生候補となる各国の合格者たちに会い、自分に合った学校だと確信した。また生まれてからずっと東京に住んでいたので、2年間くらい田舎暮らしを楽しんでみたいと思ったこと、治安もよく過ごしやすい気候であることもFuquaを選んだ一因。

エッセイ/インタビュー
元々文章を書くのが苦手かつ9校に出願したため、エッセイは予備校に頼りっきりで、過去の業績やキャリアゴールを聞かれる質問については、多少ホームページや説明会で得た学校の特徴を織り込みつつも他校に出したものと大差ない内容だった。ところが、その年は「Team Fuqua」に関する質問があり、この質問ばかりはなぜかすんなり書きたいことが浮かんできて、振り返ればネタ出しから仕上げまでほぼ独力でやったほぼ唯一のエッセイだった。
日本在住のアメリカ人アラムナイとのインタビュー。初めての英語インタビューで最初は緊張したが、返答に困る質問もなく、こちらからの質問に対してはとても丁寧に答えてくださり、楽しいインタビューだった。「Fuquaで特にお好きなところは」という質問に対してはとても熱く様々な魅力を話してくださり、このインタビューによっても志望度が高まった。ちなみにインタビューはエッセイ提出後2週間程度で行われ、また話の内容からも、エッセイを読まずに面接をしていると思われた。

その他なんでも
今このページを読んでくださっているということはFuquaに多少なりとも興味を持ってくださったということだと思いますので、まずはそのことにお礼を申し上げます。他のMBAスクールにも様々な魅力があると思いますし、MBA留学以外の選択も考えられている方もいらっしゃるかと思いますが、充分に比較検討していただいた上で、Fuquaで2年間を過ごすことが魅力的だと感じていただければとても嬉しいです。私にとってFuquaの一番の魅力は何といっても人のよさですので、みなさまにも日本で、あるいはビジットしていただいて、多くのFuqua関係者に接してみていただければと思います。


N.U.

今回私は後がありませんでした。5年前に社費派遣の権利を得たもののことごとく有名校の受験に失敗し、会社の中でかなり厳しい立場に立たされました。しばらくの休息期間を経、今回、雪辱で、再度社費派遣の権利を得、TOEFL, GMATのテストもそれなりのスコアを出しました。5年前の失敗は、受験スケジューリング方法のミスに原因がありました。10年前以上にかかれたMBA受験参考書を当てにし、最近の受験生の一般的なスケジュールについての知識がありませんでした。その時は、エッセイのネタ出しを始めたのがクリスマスぐらいで、エッセイに充分な時間を費やすことができませんでした。今回は早い段階でテストのスコアが出ていたため、エッセイのために費やす時間は充分あり、7月初からインターフェイスという予備校を利用し、1stラウンドでの出願につなげることができました。

以下、私の勉強方法&体験を示しておきます。
◇TOEFL(273点)
– Listening
私は、仕事では英語を使ってはいたものの純ドメであり、MBA受験の中でこのTOEFLのListeningが一番の難関でした。結果、TOEFLは5回ぐらい受験することになりました。
* CATVに加入し、CNNやDiscoveryチャネルで英語を勉強
* DVDで英語&日本語字幕を切り替えながら映画鑑賞
– Reading
* アメリカの歴史の勉強をした。
* 駅の売店でInternational Herald Tribuneを購入
– Structure
* 問題集を解き、パターンを覚えた

◇GMAT(700点)
– Verbal:
1st Step
SC: 「MBA留学GMAT完全攻略」を熟読した。
CR: 「Verbal Workout for The GMAT」を熟読
RC: International Herald Tribuneを1週間に2回駅の売店で購入し、基本読解力を上げた。
2nd Step
「The official Guide for GMAT Review」を暇な時にやった。
3rd Step
「Kaplan GMAT 800」で難易度の高い問題にトライ

– Math:  「Kaplan GMAT800」のMathの部分をやった。
– AWA: 「The Official Guide for GMAT Review」の解答を見て雰囲気を掴んだ

エッセイ/インタビュー
◇エッセイ
インターフェイスという予備校を使った。インターフェイスのエッセイカウンセリングは異常に厳しくカウンセラーとのやり取りは精神的に苦痛に満ちたものになると噂で聞いていたため、当初はかなり身構えて通ったのですが、私の担当になったロアのカウンセリングは拍子抜けするぐらいソフトなものでした。数多くの学校のエッセイの題材について議論していく中で、独りよがりになりがちな私のエッセイ案に対して、ロアから、その題材がダメな理由およびその代案の考え方についてアドバイスを得ました。例えば、とある学校の自己アピールについてのエッセイで、その内容をレビューしてもらった時など、当初、私はボランティアをした経験などが米国人に受けそうに思い、阪神大震災で3週間ぐらい泊まりこみでボランティアをした経験などを中心に書いていたのですが、ロアに言わせれば、「ボランティアをしているから自分を善人だと強制的に押し付けがましく認めさせようとしているようなエッセイだ。それでは、読んでいる人の気持ちが萎えてしまう。」とのことで、「もっと学生時代や会社で長期間一生懸命打ち込んだことを中心に自己アピールした方がよい。大学時代で何を勉強したの?」という話から始まって、結局、大学時代の研究テーマ(学習するコンピューター (ロボットの頭脳として))の将来像についての題材を元に、小説を書くというアイデアが生まれ、それを元に非常に独創的なエッセイを書き上げることができました。結果、その学校からは合格通知を得ることができました。その際、第三者のエッセイのレビューの重要性を改めて痛感しました。
◇インタビュー
インターフェイスという予備校で5回程度トレーニングを受けた。相手の質問が聞き取れ、それなりの回答ができれば、最後は熱意が重要になると思います。

その他なんでも
最後に、これからMBAを受験される方にぜひとも言いたいのは、MBA受験におけるスケジューリング戦略の重要性です。仕事を持ちながら、テスト対策、エッセイ対策、面接対策、出願のための膨大な雑務処理(書類取り寄せ等)を行うのは、非常に負荷の高いものです。また、リスク分散のために、数多くの学校をうけざるを得ないため、出願のデッドラインが集中する11月初、1月初の直前の忙しさは、並々ならぬものがあります。受験準備を始める前に、MBA受験の全体像(それぞれの項目の準備にどれくらい時間がかかりそうか)に関して予備校や受験経験者を通じて情報を収集され、出願予定の学校の出願予定のラウンドのデッドラインから逆算して、一度線表を引かれることをお勧め致します。いつまでに何をすれば良いのか、どの時点に出願作業が集中することになっているのか、事前に把握しておくことは、受験準備を手際よく進めるためにも非常に大事だと思います。
皆様の成功を心よりお祈りしております。


Class of 2005 受験体験記

T.H.

職歴
総合電機、7年、経理

海外経験の有無
旅行以外では出張でメキシコに3ヶ月いたのみで、後は長期滞在経験はありません。純関西人で海外はおろか京阪神エリア以外に住んだこともありませんでした。

why MBA?
(1) 自分のバックグラウンド(経理)以外の分野を短期間で俯瞰し、ビジネス全般に関する視野の広さを得たかった。
(2) 経験と知識の融合による相乗効果:仕事上の経験から得た様々な考え方、ノウハウのようなものが、学問的なバックグラウンドで補強することによってより自分の血肉となるのではないかと考えた。

why Fuqua?
(1) バランスが取れていて、かつソフトスキルの養成に配慮したプログラム
(2) メジャーを決める必要がなく、自分が取りたい科目を自由に組み合わせられる点
(3) “Team Fuqua”という言葉にもあるようにTeamWorkを重視したカリキュラムで、授業からだけでなく学生相互間のInteractionから多くを学びたいと思っていた私にあっていた。

エッセイ/インタビュー
Fuquaへの出願は3rd(1/30)でした。当然複数校出願するので、エッセイのテーマによっては同じような内容になるものもありますが、特にWhy Fuqua?はDukeへの思いいれが伝わるようにかなり時間をかけました。どこの学校でもそうだと思いますが、その学校の個性にフォーカスしていないGenericなエッセイではアピールしにくいと思います。Interviewは、出願時にリクエストしていたのですが、いったんは人数の都合がつかないということで、InterviewなしとAdmissionから言われたのですが、Alumniの方がVolunteerでやってくださることになり、東京で受けました。Interview自体はオーソドックスな質問で、質問の時間をたくさん取っていただきました。インタビューは学校のことを知るよいチャンスだと思います。特にキャンパスビジットをしない人は「インタビュアーはその学校のことを知る貴重な情報源だ」と思っていっぱい質問されると良いと思います。

その他なんでも
来るまではあまり感じていなかったFuquaの良い点としては施設が充実していることがあげられます。ちょうど数年前にFoxセンターという新しい建物が出来ました。ここはカフェテリアになっていますが、テーブルやソファがたくさんあり、ここで勉強している学生も多いです。高い天井、ガラス張りの壁にBGMの流れる環境は、ハードな勉強で疲れた心身を癒してくれます。それ以外にもコンピュータルームやチームルーム、クラスルームにも最新のITが惜しみなくそろえられていて、勉強に関しては何をするにも不自由を感じることがありません。

あと、これは個人的な意見ですが、Fuquaにおいて受験者がFuquaを選ぶ、また学校側が受験者を選ぶプロセス、両方に共通して一番重要なことは、お互いのカラーがフィットしているかどうか、ということではないかと思います。Fuquaは学生のInvolvementが重要視されている学校です。裏を返せば、学生自身が自分達の要望、希望を反映させることが出来るということ。従って、Fuquaのカラーはそこにいる学生のカラーそのものだと言えます。例えば、FuquaにはTeamwork, Innovation, Technology, など学校のCultureをあらわすキーワードがいくつかありますが(この3つだけには限りません、もちろん)、アドミッションが求めているのは、このCultureを自ら形作ることの出来る人ではないか、と感じています。


T.H.

職歴
通信、5年、法人営業→人事

海外経験の有無
旅行(アジア中心)、米国出張2回(日本語オンリー)。はっきり言っていまだに英語は苦手です…

why MBA?
・スタッフ部門の経験を生かしつつビジネス部門にキャリアチェンジしたかったこと。1つのビジネスを風上から風下まで見渡せるフレームワークや視野を身に着けておきたかった。
・5年間一つの会社で働いてきて、仕事に対する考え方やものの見方がよくも悪くも自社流に染まってしまっているのではないかと思っていたこと。日本ましてや自社にいたら絶対経験できないような多様なバックグラウンドを持つ人たちが集まるビジネススクールという世界を経験することで、一度頭の中をリセットしたかった。

why Fuqua?
(1) Dukeは日本での知名度こそあまりありませんが、アングラは常に全米Top5クラスであり、ビジネススクールも若くて勢いのある先進的なイメージがあったこと。
(2) ビジネス全般について幅広く学びたかったため、たとえば”ファイナンススクール”のように特定分野に強い学校ではなく、あらゆる分野で定評のある学校で学びたかったこと。Fuquaはほとんどの分野で 高い評価を得ています
(3) なんといっても”Team Fuqua”に代表されるチームワーク重視の校風。
(4) 多くの名門スクールが北部にある中、気候と住環境に恵まれた南部という立地。実際に来てみて、人々の気質もどこかのびのびとした雰囲気な気がします。

その他なんでも
(1) Dukeは出願するラウンドによって、GMATの受験期間に制限があります。私の場合3rdラウンド(1/30)で出願したのですが、GMATは12月中旬までに受けておく必要がありました。実はその時点ではスコアが足りておらず、1月になってようやく良いスコアが出たのですが、ダメもとで出願してみたところ 、運良く合格。結局のところ、一番良いスコアを見てくれていたのかもしれません。GMAT受験期間が指定されているために迷っている方、諦めずに出願してみることをオススメします。
(2) キャンパスの新しさ、快適さは特筆モノです。学校中に無線LANが張り巡らされ、いつでもどこでもネットワークにアクセスすることが出来ます。それでいて、学校の周囲は緑にあふれ、かといって生活に困るほど田舎でもなく、環境には非常に恵まれていると思います。
(3) 毎週金曜に開かれるFuqua Friday(ビアパーティのようなものです)やInternational Food Festival(各国料理を持ち寄ってのパーティ)、全米最強クラスであるバスケットボールのチケットを入手するためのCamp Out(2日間徹夜で騒ぎます)などなど、皆で騒いで楽しめるイベントもたくさん用意されています。これが試験前後にあったりすると結構つらいときもありますが(笑)。


Y.N.

職歴
システム系コンサルティング会社にて5年勤務。日本の製造業会社を中心にERP(Enterprise Resource Package)パッケージの導入コンサルティングに従事した。

海外経験の有無
入社後に会社のトレーニングの一環として、2ヶ月ほどフィラデルフィア近郊に滞在した。

why MBA?
理系のバックグランドだったため、入社当初からある程度実務経験を積んだ後でビジネススクールに留学し、よりスキル・知識を深めようと考えていた。実際、システム導入の仕事を通して会計およびシステムに関する知識、スキルは習得できたが、マネジメント・HR・マーケティングなどについてはほとんど触れる機会がなく、このような分野も含めて一度ビジネスを総合的な視点で考えたいと思っていた。