Class of 2022 – Case 2

プロフィール / Profile

留学形態(Sponsored or not): 私費
勤務先(Previous job): 参天製薬
職歴(# of years at job): 9年
職種(Function): 事業企画
大学名(University): 東京大学
大学時代専攻(Major): 法学部
GPA: 3.0
IELTS:Total 7.0 (R 8.0/ L 7.0/ S 6.5/ W 6.0)
GRE:Total  321 (V 155/ Q 166/ AW 3.0)
海外経験(International experience):幼少期アメリカに10か月滞在

 

Why MBA?

製薬企業で新規事業開発や全社戦略の策定にかかわる中で、“General Managementの体系的な知識”や“ヘルスケア業界の最新トレンドに関する理解”が不足していることを痛感し始めました。焦って本を読んだりしてみたものの、仕事をしながら独学で学ぶのは限界があると考え、ビジネススクールへの留学を志望しました。

また、これはエッセイに書きませんでしたが、学部時代に身を入れて勉強しなかったことへの“後ろめたさ”がありました。ビジネススクールで学ぶことで、そろそろこの“後ろめたさ”を払拭したいという思いもどこかにありました。

 

Why Fuqua?
1. エッセイに書いたWhy / Why Fuqua you discussed in your essays

(1)ヘルスケアへの強み

今後もヘルスケア業界でキャリアを築きたいと考えていたので、Health Sector Managementというヘルスケアに特化したコースがあることは大きな魅力でした。提供される授業や講演(Healthcare Bootcamp等)だけでなく、ヘルスケアに興味がある学生と交流ができるという点も魅力に感じました。

 

(2)Team Fuquaに象徴される協調的な雰囲気

competitiveな雰囲気では怖気づいてしまうタイプなので、入学後に自分が伸び伸びと発言できるcollaborativeな雰囲気か?を重視しました。とはいえ、その学校の文化がcollaborativeかどうか?は相対的なものですし、各人の性格によっても感じ方が変わると思います。実際に授業のディスカッション等を観察して、自分に合っているかを見極めるのが良いと感じました。

 

2. エッセイに書かなかったWhy / Why Fuqua you didn’t discuss in your essays

(1)キャンパスの美しさ

ビジット時Dukeの荘厳なチャペル、森の中にあるような緑豊かなキャンパスにすっかり魅了されました。ここで2年間勉強出来たら幸せだろうなと強く感じました。

 

(2)ダーラムの住みやすさ

寒さや雪が苦手、賑やかな都市よりのんびりした雰囲気の町が好き、私費なのでなるべく生活費は抑えたい、、という自分にとって、ダーラムはピッタリに思えました。

 

(3)Southern Cultureへの興味

アメリカ滞在歴はあったものの、南部には行ったことがなく、馴染みもありませんでした。せっかく留学するのだから、これまで触れたことのないSouthern Cultureを感じてみたい、というのも大きな後押しになりました。

 

3. 合格後に気が付いた魅力 / Anything about Fuqua you have found appealing after your enrollment

Fuquaに限らずかもしれませんが、授業やセミナーで“Diversity & Inclusion”について学んだり考えたりする機会が予想以上に多いです。Diversityが(人権的な意味合いだけでなく経済的にも)なぜ大切なのか、Diversityの良さを生かすには組織はどうすれば良いのか等々を自分の頭で考え、議論する良い機会になりました。

 

受験プロセス / Application history

13年5月: 職場の先輩がMBA留学することになり、興味を持ち始める。

13年9月: TOEFL初回受験(99点)

13年10月: 当時興味のあった学校にビジット。素晴らしい環境だったが、今の自分に必要なのは留学でなく転職ではないかと悩み始める。

14年3月: 悩みつつもAGOSに通いながら、TOEFLの受験を続ける(2回目103点、3回目108点)。その後転職、結婚準備で頭がいっぱいになり、留学は一旦保留にすると決める。

(そして5年の月日が流れる。好きな洋書を読んだり、CNNを見るなどして、何となく日々英語には触れていた)

19年3月~6月: 新規事業や全社戦略の検討過程で、能力の限界を感じインプットの必要性を痛感。過去に検討した “MBA留学” が頭によぎり始める。

19年7月: 本当に留学すべきか踏ん切りがつかないまま、IELTS初回受験(まさかの出願スコアとなる、、)。

19年8月上旬: まだ踏ん切りがつかないので、キャンパスビジットをして決めることに。ビジットの結果、Fuquaにすっかり魅了され、ようやく腹が決まる。慌ててカウンセラーを探し始める。

19年8月下旬: GRE初回受験(まさかの出願スコアとなる、、)。

19年10月: GRE2回目受験。点数が下がり落ち込む。エッセイのネタだしも難航し、どっちつかずの状態だった。カウンセラーと相談し、エッセイに集中することに決める。

19年11月~12月: ひたすらエッセイを書いては、カウンセラーに添削してもらう日々。在校生の方にも親身に相談にのっていただく。まずは、締切が早いA校に出願。

20年1月: Fuqua含む4校に出願。続けてA校のオンラインインタビュー。その後、2週間ほどぼんやり過ごしてしまう。加えてA校Waitlistとなり、とても落ち込む。1月下旬からようやくギアを上げ、4校のインタビュー対策を開始。

20年2月: B校、C校は現地のキャンパスで、D校とFuquaは東京でインタビューを受ける。

20年3月: Fuquaから合格通知の電話!共に闘ってくれた夫と泣いて喜ぶ。

 

受験対策 / Your approaches and know-hows to each application item

1. IELTS (TOEFL)

IELTSは特に対策せず受けたのですが、TOEFLの勉強で培った英語力なしには点数が出なかったと思います。

TOEFLは半年ほどかけて、AGOSに通いながら点数を上げていきました。特にWritingとSpeakingは、予備校でのフィードバックを受けながら、TOEFLで使えるネタの引き出しや表現の幅を増やすことで点数が上がってきました。

 

2. GRE

出願まで時間がなかったので、GMATとGREの問題を両方解いてみて、短期間で合格水準に届きそうなGREを選びました。GREの方が、RCの長文が読みやく解答もひねらず素直、SC対策の負担がない、前の問題に戻れる、生涯受験できる上限回数というプレッシャーがない等々の理由で、自分に合っていると感じたためです。

受験対策は主にオンライン受講できるMagooshを使いました。

Math:Magooshの問題をひたすら解きました。解いてみて、知識があやふやと感じた分野はマスアカを読んで復習。

Verbal:RCはMagooshの問題を解いて、どのくらい回答に時間をかけて良いか?の感覚を養いました。TCとSEは別途単語対策が必要と感じたので、GREの単語集(BARRON’SのEssential Words for the GRE)とフラッシュカード(Manhattan Prepの500 Essential Wordsと500 Advanced Words)を使って集中的に覚えました。

 

3. エッセイ / Essay
ネタだしからエッセイの推敲まで全てAGOSの岡田さんにお願いしました。出願予定校のエッセイをどの順番で仕上げていくか、持っているネタをどう表現すれば伝わりやすいか等を戦略的にアドバイスいただけました。

また、エッセイを書き始める前に、AGOSのパッケージに入っていた“Great Applications for Business School”という本にざっと目を通し、エッセイの構成や表現のイメージをつかんだのも役に立ちました。

Fuquaのエッセイ(特に25 Random Things)は何を書けば良いか迷いましたが、在校生の方に出願時のエッセイを見せていただいてイメージを膨らませました。エッセイの推敲を重ねる中で、自分の人生の“判断軸”のようなものが浮かび上がってきたので、それが伝わるようなエピソードを時系列に並べて仕上げました。

エッセイのプロセスではないですが、岡田さんにはWaitlist入りして落ち込んでいた時、インタビュー直前にナーバスになっていた時にも力強く励ましていただき、精神的にもサポートいただきました。

 

4. インタビュー / Interview

AGOSのDanielさんに加え、合格体験記でよく目にしていたMatthewさんと練習を重ねました。練習相手が一人だと、相手も内容を覚えてしまって練習効果が上がりづらいかな?と考えたためです。当初は、あらゆる質問にきちんと答えなければ、、と自信なさげに回答していましたが、途中から相手の質問を利用して“自分がアピールしたいこと”を堂々と話す姿勢に切り替えました。

 

加えて、Ed義塾からセミナー資料を購入して最新のインタビュートレンドに触れておくようにしました。Edさんから直接指導を受けることはなかったですが、受験予定校が過去インタビューでどのような質問をしたか?もシェアしてもらい、大変役に立ちました。

 

最後に / Message to applicants
MBA留学を意識してから足かけ7年(!)かかっていて、我ながら要領が悪いなあと笑ってしまいました。一方で、心の底から納得しないと次に進めない自分の性格上、仕方がなかったなという気もします。

優柔不断な私の背中を最終的に押したのは、キャンパスビジットでした。在校生の方々とのcoffee chat、授業見学、キャンパスの雰囲気を肌で感じた結果、迷いを捨てて出願準備に集中することができるようになりました。留学するにしろしないにしろ、後々後悔しないために、一次情報を得て自分で判断するというプロセスが必要なのだろうと思います。

今年はCOVIDの影響でキャンパスビジットもままならない状況ですが、オンラインで出来る限り現地の様子をお伝えしたいです。Fuquaに興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問合せいただけると嬉しいです。

 

以上