Class of 2020 – Case 1

プロフィール

留学形態:社費

勤務先:総合商社

職歴:7年

職種:営業 (新規事業開拓・事業会社管理)

大学名:筑波大学

大学時代専攻:体育専門学群

GPA:3.79

TOEFL:105 (R29/L28/S22/W26)

GMAT:690 (V35/M48/IR5/AWA4.5)

海外経験:海外駐在 (フィリピン 3年間)

 

Why MBA?

・海外の事業会社で働く中で、経営に必要な包括的な知識及びスキルが不足していることを痛感しました。また、自分とは異なるバックグラウンドを持つ同僚とチームを組み、目標を達成することの難しさと面白さを学びました。この経験から、経営を体系的に学ぶことができ、かつグローバルビジネスで通用するリーダーシップスキルを習得できるMBAに惹かれました。

・海外留学を経験した知人からは、必死になって勉強したという言葉を必ずと言って良いほど聞きます。一方、私はこれまでサッカーを最優先に置いて進路(高校・大学)を選んできたため、必死に勉強に打ち込んだ経験はありません。徹底的に勉強せざるを得ない環境に身を置くことで、自分自身を鍛えたいと考えました。

 

Why Fuqua

1.エッセイに書いたWhy

① チームワークを重視する校風

Team Fuquaに象徴される通り、非常にチームワークを重視する校風です。コア・選択科目共にグループワークが成績の一定割合を占め、グループで上手く成果を出すことが求められています。サッカーで1つ上のカテゴリー(U-18)で全国大会に出た際、Jリーグ下部組織の高校3年生を相手に、中学生と高校1年生を主体としたチームで1勝をあげることができました。この経験から、個々人の能力では劣っていても、チームワーク次第では個々人の能力の総和を上回ることができると知りました。ビジネスでチームワークを最大化するためのノウハウを学びたいというのが一つの動機でした。

② マーケティングが強い

駐在時代に市場分析・商品企画・広告宣伝を担当していたこともあり、マーケティングの知識を深めたいというのが一つのMBAの目的でした。そのため、US Newsのマーケティング分野で継続的にトップ3に入るなど、マーケティングの研究に力を入れているFuquaに惹かれました。

2.エッセイに書かなかったWhy

エッセイを提出後にキャンパスを訪問したため、エッセイには書けなかったのですが、キャンパスビジットで最もフィットを感じたのがFuquaでした。授業の聴講では、教授のファシリテートが上手く、学生の意見を引き出しながらも重要なコンセプトはしっかり抑えている点が好印象でした。在校生とのコーヒーチャットでは、在校生3名と話ができ、親身に相談に乗ってもらいました。また、キャンパスで学生間の仲の良さが伝わってきました。この大学に来れば間違いなく充実したMBA生活が送れると感じました。

3.合格後に気が付いた魅力

想像していた以上に協調的なコミュニティでした。Class of 2020の日本人は私1人なので、入学前は非常に心細く感じていました。しかし、英語圏での経験が少ない留学生を対象にしたInternational Student Bootcampでは、韓国人の友人は「もう韓国人コミュニティのメンバーだから安心しろ」と言ってくれました。1年生が共に授業を受けるセクションでは、息子の誕生プレゼントを試験前にくれたり、週末のパーティーに半ば強引に誘ってくれる(笑)など、コミュニティの一員であることを実感する毎日です。人種・国籍・職歴などバックグラウンドは一切関係なく、友人・仲間として楽しんでいます。

 

受験プロセス

2011年8月:TOEFL初受験 (60点)

2013年6月:GMAT 初受験 (570点)

2013年12月:社費選考落選 (1回目)

2014年8月:海外赴任開始

2015年12月:GMAT 690点取得

2016年3~5月:目黒の予備校のエッセイ対策コース受講 (レジュメ・Why MBA)

2016年11月:目黒の予備校の社費選抜対策コース受講

2016年12月:社費選考合格 (2回目)

2017年6月:エッセイカウンセリング開始、TOEFL 105点取得

2017年9月:海外赴任終了、インタビュートレーニング開始

2017年10月:1st Roundにて3校出願 (Fuqua含む)

2017年11月:キャンパスビジット (Fuqua含む6校)

2017年12月:Fuqua面接、Fuquaより合格通知

2018年1月:2nd Roundにて2校出願

2018年3月:Fuquaに進学決定

 

受験対策

TOEFL

Reading:29~30点で安定したので、特に勉強はしませんでした。

Listening:TOEFL Official Guideを2倍速で聞いていました。

Speaking:インタビュー練習を繰り返すことでスコアが上がりました。

Writing:予備校の添削コースを3ヶ月受講した後は、添削後の解答例30個ほど暗記した結果、26~28点で安定しました。

  • 巷では、スロットのように運次第で点数が出るという噂が流れていますが、私は実力がないとスコアも出ないテストだと感じました。海外赴任前はどんなに勉強しても100点しか取れませんでしたが、帰国後は100点を下回ることは少なくなり、104~105点が連発しました。全セクションの最高点を足すと110点でしたが、受け続けたからと言って点数が揃うものではないと悟り、エッセイ及びインタビュー対策に切り替えました。
  • オススメの試験会場は御茶ノ水ソラシティと武蔵小杉テストセンターです。これらの会場は、他会場と比べて机が広く、スピーキング時でも隣の受験生の声は全く集中の妨げになりませんでした。

 

GMAT

Verbal:渋谷の予備校の練習ソフトに加え、GMAT Prepの追加問題集を使用しました。Prepでは40点台後半が連発していましたが、本番ではPrepほどの点数は出ませんでした。

Math:オンライン教材を使用しました。

IR:GMAT Prepを繰り返すだけでスコアが安定しました。

AWA:渋谷の予備校のテンプレートを使用し、前日にテンプレートを暗記しました。

  • GMAT同様、英語力が上がらなければスコアも向上しないテストだと感じました。海外赴任前はどう頑張っても600点前後でしたが、海外赴任に慣れ、英語力が向上してからは680点前後が連発しました。
  • 690点を取った後、出願前にもう一度受けようとTOEFLの学習に移りましたが、2016年12月に規定が変更され、生涯で8回以上は受験できないことになってしまいました。既に7回受験していた為、再受験するチャンスを逸しました。

 

出願校選び及び出願戦略

  • テストスコア向上の可能性が限られている中で、出願戦略こそが勝負を分けると考えました。
  • 2017年4月頃から各種ランキング、分野別ランキング、「日本人のためのMBA ベストスクールガイド」、Clear AdmitのSchool Snapshotを使用し各学校の特徴を把握しました。
  • 2017年6月頃に、過去の経歴とキャリアプランに沿ってMarketing及びGeneral Managementに強く、Collaborativeな校風を持つ12校を選定しました。各学校が公開しているGMATスコアの80%レンジ下限値及び合格実績データからDream・Target・Safetyに分けてポートフォリオを組みました。ランキングの上から順に有名校を受けたくなる衝動に駆られましたが、現実的に合格の可能性がある学校に絞りました。
  • 1st RoundでTarget校の3校に出願し、2nd RoundにDream校を出願しました。 (幸運にも1st RoundでFuquaから合格通知をもらったため、Safetyに分類した学校には出願しませんでした。)
  • 出願する学校には必ずキャンパスビジットを行うこと、公式説明会に参加することを決めました。キャンパスビジットをしていない、また公式説明会にも行っていない状況では、面接時に必ず聞かれるWhy this school?の質問に対して、説得力のある回答ができず、コミットメントを示せないと考えました。
  • キャンパスビジットでは、足を運ばなければ分からない事を見て・聞いて・感じることが出来ました。一般的に協調的な校風を持つと言われている学校でも自分には合わないと感じたり、生活環境や学生同士の仲の良さを知ることができたりと、出願校を決める上で貴重な情報を得ることができました。Fuquaではアドミッションとの面談を申し入れ、20分程度の自己アピールを行いました。
  • 各校が公式説明会を開催する6~8月はフィリピンに赴任していた為、ほぼ毎週末LCCで日本へ帰り、公式説明会に出席しました。他にも台湾でFuqua、韓国でAndersonの公式説明会に出席しました。公式説明会の30分程前に会場入りし、説明会のためにフィリピンから来ているという熱意をアドミッションにアピールしました。アドミッションに顔と名前を覚えてもらったことで、卒業生を紹介してくれたり、後々コーヒーチャットに飛び入りで参加する許可をもらったりと後々動きやすくなりました。
  • 在校生・卒業生訪問では、常に親切に対応していただきました。出願校の在校生及び卒業生には想像を超えるサポートを頂きました。在校生および卒業生との会話では、エッセイ及びインタビュー対策のために、校風を表すエピソード、私が興味を持っている選択科目の詳細、強く印象に残っている選択科目、Experiential Learningの機会の4点を必ず聞くようにしました。

 

エッセイ

  • 最も時間と労力をかけたのがFuqua特有のエッセイ課題「25 random things」でした。妻にも相談しながら何回も書き直した結果、インパクトあるエッセイに仕上がりました。合格したFuquaからは、このエッセイの独創性が評価されたのだと思います。

 

推薦状

  • 新入社員時代の課長かつ出向先の事業会社でも上司だった方、入社以来のメンター(指導員)で出向先の事業会社でも上司だった方の2人にお願いしました。

 

インタビュー

  • 準備方法に関しては、基本的な質問に対する回答のコンセプトをSTAR構造でパワーポイントに書き込み、繰り返し読み込みました。アドミッション及び面接官がエッセイ・レジュメ・経歴から想像しうる私の人物像を考え、より強調したい点及び補足したい点をインタビューで話すことを心掛けました。
  • 「日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策」に載っている質問集をExcelに転記し、想定質問リストを作成しました。加えて、Clear AdmitのInterview Reportに掲載されている質問も上記Excelに書き込み、学校毎に質問をソートできるように加工しました。学校によって面接の位置づけやスタイルは異なる為、Clear AdmitのSchool GuideとInterview Guideの情報も有益でした。
  • 面接官からの質問にひたすら答えるという一方的な面接は窮屈だと感じたので、途中で面接官への質問を挟むことを心掛けました。例えば、Japan Tripの話をする際に面接官に参加したか聞いてみるなど。万人受けするスタイルではないかもしれませんが、質問を投げかけた時に、面接官とアプリカントの間に存在する「見えない壁」を壊すことができました。

 

最後に

同じ受験生の中には、GMATの参考書と出願料以外に費用はかけなかったという方やエッセイカウンセラーは起用しなかったという方もおり、彼らもトップスクール合格という結果を残しています。一方で、私はTOEFLもGMATも出願できるスコアを獲得するまでに時間がかかりました。自分の能力を過信せず、時間がかかるものだと見越して準備を進めたからこそ、Fuquaから合格をもらうことができたと感じています。

少しでもFuquaに興味をお持ちの方はこちらのリンクからお問い合わせください!

以上