Class of 2018 – Case3

留学形態:私費
勤務先:Johnson & Johnson
職歴:5年
職種:営業
大学名:慶應義塾大学
大学時代専攻:文学部人文社会学科
GPA:3.29
TOEFL:105(R27 / L28 / S23 / W27)
GMAT:710(V38 / Q49 / IR6 / AWA4.0)
海外経験:短期の旅行程度

Why MBA?

・将来事業会社のトップマネジメントを目指すにあたって海外でのMBA取得が必須であると考えたこと。
・5年間医療機器の営業を続けてきてそろそろ違う職種・業界を経験したいと思ったこと。
・営業経験を通して対人スキルは磨くことができたが、ハードスキルを身につけることができなかったためMBAプログラムで将来経営者になるにあたって必要となるハードスキルを体系的に習得したかったこと。
・純ドメでこれまで海外経験がほぼ皆無だったため一度は海外生活をし、異文化の中で揉まれる経験をしてみたいと思ったこと。

Why Fuqua?

1. エッセイに書いたWhy
自分がヘルスケアのバックグラウンドであったため、Health Sector Management(HSM)があるFuquaは最も自分の強みと今後のキャリアの方向性にfitするスクールであること、そして’ Team Fuqua’という言葉に象徴されるような真のTeam Oriented cultureが自分にfitすることをアピールしました。

2. エッセイに書かなかったWhy
ランキングが高いスクールであること。私費留学ということもあり、卒業後の就職先に影響するランキングは受験校の選定にあたって重要視していたポイントでした。Fuquaはリクルーターからの評価が非常に高いスクールとして知られています。これはFuquaのalumniが卒業後に入社した会社において高く評価されていることの証左であり、こういった「高く評価されるビジネスマン」を世に送り出すFuquaは私にとって非常に魅力的なスクールでした。
もう一点は、コストです。Fuquaはノースカロライナ州というのどかな場所にあるため、生活費が大都市圏のスクールより格段に安いことも一つの決め手でした。またFuquaはinternational student向けのnon-cosigner loanを提供しているスクールであるため、他のスクールに比べてローンが借りやすいのも非常に重要なポイントでした。個人的にはFuquaは非常にコストパフォーマンスのいいスクールではないかと思います。

受験プロセス

2014年 4月 MBA留学を決意し勉強開始。AGOSのTOEFLオンラインコースを受講。
2014年 5月 初回TOEFL受験(73点)。これから立ち向かう壁の高さに若干引く。
2014年 8月 濱口塾通学開始。TOEFLは毎月2回のペースで継続。5回目の受験でやっと90点獲得。
2014年 11月 営業部を異動することになり、研修とTOEFLの勉強の両立に苦しむ。スコア低迷期。
2015年 1月 TOEFL受験13回目で100点獲得。
2015年 3月 TOEFL受験16回目で105点獲得しTOEFL卒業。つらい思い出しかない中津の試験会場には一生近寄らないと心に誓う。
2015年 3月 GMATの勉強を本格的に開始する。(濱口塾)10年近く数学から遠ざかっていたため、分母の有利化の方法すら忘れている状況からスタート。自分の数学の出来なさ加減に失望。
2015年  6月 GMAT初回受験で710点。GMAT受験関連のテキストを全て闇に葬る。
2015年 7月 ネタ出し及び出願エッセイの執筆開始。
2015年  8月 推薦者に推薦状執筆の依頼。エッセイ執筆継続。
2015年 9月 FuquaにEAで、その他3校に1stで出願。9月下旬に東京にてFuquaのインタビューを受験(日本人卒業生の方に実施してもらいました)
2015年 10月 Fuqua合格受領。他校の結果を待たずFuqua進学を決定。

 

受験プロセス

TOEFL

TOEFLはMBA受験の中で最も苦労した部分です。1年間かけて計17回受験し、何とか出願スコアである105にたどり着きました。まずAGOSのTOEFLのオンラインコースを受講し基礎固めをしました。その後は濱口塾のTOEFLコースを受講しました。濱口塾のTOEFLの教材はAGOSより難しめなのでいい感じで英語力をストレッチできたかなと思います。特にMatthewが授けてくれたリスニング・スピーキングのtipsはすごく役に立ちました。

GMAT
GMATは奇跡的に一回目の受験で710が出たためあっさりと終了しました。GMATは濱口塾で対策をしましたが、濱口塾の指導が自分に合っていたのだと思います。いくつかのGMAT対策塾がありますが、どの塾の指導が合うかは人それぞれだと思いますので、いくつかの塾の授業を覗いてみて自分に合いそうな塾を選ぶと良いのではないかと思います。個人的には英語にかなり自信のある方以外は潔く塾に入って「GMATの解き方」を習うことをオススメします。GMATは難解なテストですのでその道のプロに教わるのが一番の近道だと思います。

エッセイ

“Why Fuqua”
Fuquaにどうしても行きたいという気持ちが強かったので出願前に多くの卒業生の方や在校生の方にコンタクトを取り、より説得力がある熱い’Why Fuqua’を書くように努めました。私自身のバックグラウンドであるヘルスケアと卒業後のキャリアの方向性もFuquaのカリキュラムにフィットするものだったため、スムーズに書き進めていくことができました。エッセイの中では「これまでのキャリア」「Fuquaで得たいもの」「MBA後のキャリア」について触れ、その一貫性を強調しました。’Why this school?’というタイプのエッセイ課題は、①ロジカルに説明できるWhy this school(例えば、自分のキャリアを考えた際に何故このスクールが自分にとってベストなのか?自分はこれまでの経験からどのようにしてスクールに貢献できるのか?など)と②ロジカルには説明しにくいwhy this school(例えば、キャンパスビジットをしたりAlumniと会った結果自分にfitしていると感じる。何となくそのスクールに心を惹かれる。など)の二点をうまくバランスをとって盛り込んでいく必要があると思います。意外と②については言語化することが難しく、相手の心に訴えることが難しい部分ではないかと思います。私の場合はどれだけFuquaに本気で入りたいと思っているのかを示すために、出願前に計13名ほどの在校生・AlumniにコンタクトをとってFuquaのことを深く理解しようとしたことや、彼らとのやりとりの中で印象的だった点をエッセイに盛り込みました。

“25 Random things”
Fuqua特有のエッセイ課題で、最初は何を書こうか本当に迷いました。幸いにして在校生の方に実際にその方が出願された際の25 random thingsを見せて頂く機会があったため、そこからは出来上がりのイメージをもって書き進めていくことができました。このエッセイ課題は、自分がどういった人間なのか?を分かってもらうために書くものなので自分の性格・趣味・生き方・生い立ちなど、多岐にわたるトピックを記載するようにしました。良いところばかりではなく、「こういうダメな面もあります」といったことも一つか二つは入れていた気がします。その方がリアルな自分を分かってもらえるのではないかと思ったためです。自分の両親・友人・会社の人などに自分はどういう人間か聞いてみるのもいいかもしれません。あまり深く考え込まずに、楽しんで書くことが面白い’25 random things’を書く秘訣ではないかと思います。
 

インタビュー

インタビューは10月に東京でAlumniの方に実施してもらいました。それまでの徹底した事前準備から、Fuquaへのコミットは誰にも負けない自信があったためリラックスして臨むことができました。インタビューそのものも和やかに進み、伝えたいことをしっかり伝えることができたのでインタビュー終了後には妙な達成感がありました。

最後に

ダーラムへの引っ越しを二週間後に控え、引っ越し準備に追われながらこの体験記を書いています。自分のプライベートの時間をほとんど潰してMBA受験に捧げた二年間はある意味で人生における「空白の二年間」でしたが、この受験プロセスを通して心身ともにタフになりました。そして何より人間的魅力に溢れた多くのMBAホルダーの方々との出会い、苦楽をともにした受験仲間との出会いに恵まれました。これはMBA受験を経験したからこそ得られた財産だと思います。そしてこれから始まるFuquaでの二年間はこれまでの「空白の二年間」を補って余りある「最高の二年間」になると確信しています。純ドメのため言葉の壁にもぶつかると思いますが、それさえも楽しんで乗り越えていきたいと思います。このHPをご覧になっているMBA受験生の方々が志望校の合格を勝ち取られることをダーラムの地から祈念しております。そしてその志望校がFuquaであればこれに勝る喜びはありません。See you in Durham!