Class of 2018 – Case1

留学形態:社費
勤務先:野村総合研究所
職歴:9年
職種:経営/業務コンサルタント
大学名:東京大学
大学時代専攻:教育学部教育心理学科
GPA:3.4
TOEFL:106(R30 / L29 / S22 / W25)
GMAT:710(V37 / Q50 / IR5 / AWA4.5)
海外経験:旅行程度

Why MBA?

完全純ドメであるがゆえ、どこかで無理にでもジャンプしないと将来立ちゆかなくなるという危機感は常々ありました。身持ちも固まりつつあったので、早めに機会を見つけなければと思っていたところ、幸いにも社費候補生に選ばれ、本格的にMBA取得を志すに至りました。年齢的にも、MBAに行くことで将来のチャンスを増やせるいい機会だと思いました。

Why Fuqua?

1. エッセイに書いたWhy
・Leader of Consequence への共感
Leadership、と一口に言ってもいろいろなタイプがあると思いますが、Fuquaが目指すリーダーシップは、”Leader of Consequence”です。どういう意味か未だ十分に理解できているわけではないですが、私なりの意見を言えば、それは、カリスマ性をもって自分のやりたいビジョンを他に強烈に提示するようなタイプではなく、チームの能力を最大限に発揮し、どのような状況であっても逃げ出さず、常にベストを尽くし続けるリーダーのことだと思っています。Fuqua にはLeadership 関連のclass が数多くあり、その多くでは、ただ学ぶだけでなく実際に実践する機会が与えられます。また、課外活動を通じてLeadership を発揮する機会も豊富にあります。手を挙げたらみんながサポートしてくれる。そのような環境での実践を通じて、自分なりに”Leader of Consequence” を目指していきたいと思いました。

・Team Fuqua への憧れ
 “Team Fuqua” という言葉は、合格する前も、後も、繰り返しいろいろなところで聞くフレーズです。他にも数多くの学校がCollaborative な校風を強調していますが、FuquaのTeam culture は本当に素晴らしいです。受験プロセスの全てでここまで在校生、卒業生にお世話になった学校はありませんでした。キャンパスビジットでは、ほとんどの日本人在校生とお話できて、どの人も本当に親身に話を聞いてくれました。また、日本人だけでなく、彼らのクラスメイトもどんどん自然に会話に参加してきて、国籍の別け隔てなくオープンに輪が広がる雰囲気にとても好感を持ちました。そのようなTeam の一員として学校生活を送ることができたらどんなに楽しいだろうかと思い、志望度が高まりました。

2. エッセイに書かなかったWhy
・住環境/気候
 実は、私が最初にDuke大学に興味を持った理由は、「緯度」です。Dukeがあるノースカロライナ州は日本とほぼ緯度が同じ。年間の気温の変化も、ほとんど東京と変わらない。これまで全く海外で暮らしたことのない人間にとって、住環境は非常に大切です。ダーラムは、緑に恵まれ、気候も穏やかで、実際にビジットした時にはなんとなく日本の避暑地にでも来たような気分になりました。車での生活が前提にはなりますが、周辺には多くのショッピングモールやスーパーがあり、生活環境として、自然の良さと都市の便利さの双方を備えていると感じます。また、キャンパスも森の中に校舎が点在するような素敵な環境で、このような中で勉強できたら幸せだろうなと思いました。

・Southern hospitality
 南部の人たちは非常にフレンドリーで親しみやすい、というのはよく聞く話ですが、実際に何度か行ってみて、それが本当であることがよく理解できました。タクシーやUberのドライバー、バーでたまたま隣に座ったおじさん、リーシングオフィスのスタッフ、スーパーのレジのおばさん、ありとあらゆる人がよく話しかけてきます。いろいろなところで人のあたたかみを感じるので、自分もすんなりとコミュニティに溶け込めそうな気がしました。

・Internationalに対する学生の考え方
 International 比率は学校によって意外と差があり、実は重要な選択基準だと考えます。International が少ない学校に行くと、どうしても白人主体のメインストリームに対して、自分はマイノリティであるという事実からは避けられません。場合によってはいかに折り合いをつけるか非常に苦労する人もいると聞きます。その点、Duke大学は、学校全体としても本当にたくさんのinternationalが在学していますし、Fuquaのinternational 比率は40%と、トップスクールの中でも非常に高い水準を維持しています。また、International の中でも、中国人、インド人が極端に多いわけではなく、他のアジア、中南米、ヨーロッパなど、多様な国から来た人ばかりですので、偏りがありません。逆に、アメリカ人の学生も、これを学校の特徴として理解し、多様な国の人との交流に興味をもっている人が多いため、学生生活に馴染みやすそうだと感じました。

受験プロセス

2013年10月:TOEFL初受験 79点 (ここから少しずつ独学でTOEFLの勉強開始)
2014年10月:社内公募に応募
2015年1月:社費候補生に選定されるとともに、TOEFL関係の塾に通い始める。特にアウトプット系。E4TG(S)、Web TOEFL(W)など
2015年4月:TOEFL106点獲得(計8回受験)。時間的な制約も考慮し、GMATの勉強に移行。Y.E.S、Affinityに通い始める。
2015年4~7月:GMAT勉強とともに、各種学校説明会、塾主催のイベント等に参加
2015年5月:メインカウンセラーをReveに決定
2015年8月初旬:妻子を実家に帰し、夏休みを取ってGMAT勉強漬け。朝5時から集中し、午後疲れ果ててテレビで甲子園を見る。
2015年8月:GMAT710点(初回)。元々苦手なQがたまたま50だったので、これ以上勉強しても無理だと思い終戦。
2015年10月:Fuqua含む3校にキャンパスビジット
2015年秋:1stでFuqua含む3校出願
2015年12月:Fuqua 合格
2016年3月:Fuqua進学決定
 

受験プロセス

TOEFL

なかなか一朝一夕に点数が上がらず、英語の基礎力を問われるため、いかに継続的に勉強を進めるかが大事だと思います。純ドメで、普段からほとんど英語を使う機会がない私のような人間にとっては、普段から英語に触れる環境を作ることを意識しました。あとは、アウトプット系(スピーキング、ライティング)は塾や予備校でテンプレートを覚えてしまったほうが早いと思いますので、どんどん活用しましょう。

GMAT

GMATはTOEFLとは違い、限定された状況の中でいかに早く正確に答えを見つけるかが重要なテストだと思います。ですので、早めに塾なりテキストなりを使って解法を学び、あとはひたすら演習を行うということが基本的な考えになります。ただし、私は、いきなり塾に通っても、どのような問題が得意/苦手で、何がわからないかがわからないと思いましたので、まずオフィシャルガイドを購入しある程度問題を解いてから塾に通いました。社費の人は特に、限られた時間の中でタイムマネジメントしながら集中的に勉強する他ないので、受験時期を含め、早め早めに計画をたてましょう。

エッセイ

“Team Fuqua Principles”
“25 Random Things” は多くの人が触れていますのでここでは割愛しまして、もう一つのエッセイ課題である、“Team Fuqua Principles” について書きたいと思います。この”Team Fuqua Principles” は、コミュニティに参加し、貢献するための基本原則のようなもので、6つのうちから自分が体現していきたいものを1つ選び、それについて過去の経験と、Fuqua でやっていきたいことを書く形になります。私は”Supportive Ambition”を選びました。コンサルテイングという仕事を続けてきて、やはり結局のところTeam で成果を高めるには、お互いが助け合い、補いあうことが不可欠だと感じてきましたので、そういったことを過去の経験を交えて書きました。

インタビュー

R1のインタビューは11月ごろ、インタビュアーのオフィスで行いました。日本人のalumnusとの面接でしたが、終始なごやかで、あまり緊張することなく会話を楽しめたと思います。聞かれる質問も非常にオーソドックスですので、きちんと準備した上で、素直に思うことを伝えていけばよいと思います。また、私はこれ以外に、キャンパスビジット時に、Admission officeとの非公式面談も行いました(10月末)。その時は、着いて比較的すぐだったのですが、町や学校、生徒の印象を感じたままにお話しました。とても共感してくれて、話しやすかったことを覚えています。

最後に

まだ実際にプログラムが始まったわけではないですが、Fuquaが私にとってベストな選択だったと確信しています。また、1人でも多くの皆さんに私と同じように感じてもらいたいです。この体験記を読んで少しでもFuquaに興味がわいた方は、ぜひコンタクト頂ければ幸いです。