Class of 2017 – Case5

留学形態:公費
勤務先:官庁
大学時代専攻:経済(学部)
職歴:5年
職種:公務員(企画立案・リサーチ等)
海外経験:なし

Why MBA?

1.    ビジネスについての理解を深めること(特にヘルスケア分野)
今後の役人としてのキャリアを考えた際に、プレゼン・交渉などのソフトスキル、会計・ファイナンスなどのハードスキルがあればもっと良い仕事が出来るようになるだろうという確信があったこと。また、その中でも個人的に強い興味・関心があり業務経験のあったヘルスケアビジネスについて掘り下げて学びたいというのがMBAに進学しようと思った動機です。

2.    英語の環境下でイニシアチブが取れるようになること
自分はこれまでドメスティックなキャリアを経験してきましたが、今般の留学をきっかけに対応可能な業務の幅を広げたい(具体的には国際機関での勤務や国際交渉担当部署など)と考えています。これはMBA以外のコースでも達成可能な目的ではありますが、テキストによる自習や講義中心の授業スタイルではなくディスカッションやグループワークなどにより、oral communicationのexposureが増すMBAがベターと考えました。

Why Fuqua?

1.    HSM (Health Sector Management)の存在
今やヘルスケア分野の授業やクラブが存在しないスクールは殆どないと思いますが、MBAの中にヘルスケアのための特別なコースを設けている学校はあまりないと思います。Why MBA? で述べた自分のラーニングゴールを達成するためには最適な学校と考えました。

2.    カルチャー(Team Fuqua)
これまでの業務経験や学生時代にやっていたバスケットボールでの経験を踏まえると、自分は何かを一人でやるよりも仲間と同じ目標に向かって一緒に努力するといったことからより大きな満足感を得られるタイプの人間だと分かっていたので、Fuquaのカルチャーはそういう自分に合っていると感じました。また、全ての授業でグループワークが求められることも、Why MBA? の2で述べた留学目的と合致すると考えました。

受験プロセス

2013年6月:ぼんやりと受験のことを意識してTOEFLを受け始めるも、業務多忙で勉強は殆ど出来ず。(以後TOEFL受験は継続)
2014年4月:仕事が多少落ち着き、週末を利用して予備校に通い始めると共にカウンセラーを決定。
2014年8月:TOEFLスコアメイク完了、 GMAT1回目受験
2014年9月:GMAT2回目受験、なんとなくエッセイの中身を考え始める
2014年11月:GMAT3回目受験、エッセイを本格的に書き始める
2014年12月:GMAT4回目受験、推薦状をお願いする
2015年1月:出願(MBA3校、公共政策大学院2校)
2015年2月:面接(2校)
2015年3月:Fuquaより合格通知、もう1校からWaitlistの通知→Fuquaに進学決定

TOEFL
純ドメですので、例によって大苦戦しました。TOEFLの細かい勉強法は他の方々や様々なブログで取り上げられていると思いますので、ここでは個人的に費用対効果があったと思うものだけ取り上げますと、
・レアジョブでの英会話
・アンディ先生(http://andymina.blog136.fc2.com/#entry617)の勉強会、教材
・YESの基礎文法コース
振り返って特に苦労したのはリスニングです。シャドウイングや通勤中のPodcastなど色々試してみましたが、最後までスコアはぶれまくりでしたし、苦手意識が拭えませんでした。私のように純ドメの方は早期に対策を開始されることをオススメします。

GMAT
MBA受験で最も苦労したパートです。私はバーバルが苦手で、最後の最後まで目標スコアに遠く及ばなかったため、エッセイへの取りかかりが遅れただけでなく、受験直前期に精神的に追い込まれるなど、本当に苦しめられました。GMATの勉強法についてもいたるところでノウハウが共有されていると思いますし私が言えることは特にありませんので、対策方法はそちらに譲るとして、私の失敗から得られた教訓としては、
・Vervalは詰まる所リーディングの試験なので、テクニックに拘泥せずに、単語力をつけて地道にリーディング能力を上げる努力を怠らない。
・SCは多くの方には独学が難しいと思いますので、予備校などを活用することをオススメします(個人的にはAffinity英語学院の野口先生の授業及び個別指導を推薦します)。
・PREPの結果に一喜一憂しない。
といったところでしょうか。

カウンセラー選び
カウンセラーの選定にあたっては、自分が帰宅するのがほぼ毎日夜中だったため、時差などを考慮するとアメリカに在住されている方にお願いした方がベターと考えていました。他方で、自分の考えを丁寧に説明出来るほどの英語力は当時ありませんでしたので、ネタ出しなどは日本語で行いたいなと思っていたところ、Reveの存在を知りました。Reveではネタ出しは日本人カウンセラーの田中さんと行い、その後英文エッセイは英語カウンセラーと進めていきます。 私の英語カウンセラーを務めて頂いたセシリアさんは非常に人気のあるカウンセラーなので、彼女にお願いをしたい場合は早めにコンタクトをした方がいいと思います。振り返って、カウンセラーをReveにお願いしたことが自分のMBA受験の中での最良の意思決定だったと思います。

エッセイ
エッセイは9月頃から構想を練り始め、本格的に筆をとったのは11月頃からでした。自分の場合はGMATのスコアが低かったためエッセイでの巻き返しが必須でした。エッセイ一般として重要なことは、自分のこれまでのキャリアとキャリアゴールをつなぐものとして、なぜビジネススクールに行かなければならないか、その必然性がロジカルに説明されていることかと思います。その他、エッセイ作成にあたって私が意識したことは、
・自分の特異なバックグラウンドを強調すること
・自らの差別化要因がどのようにスクールへの貢献につながるか説明すること
・学校の特性やカルチャーがいかに自分にフィットしているかを強調すること
・官庁出身なので、公共政策大学院や経済学の修士課程ではなく、なぜビジネススクールに行きたいのか(直接問われているわけではありませんが)透けてわかるような内容にすること
・課外活動(自分は医療制度の勉強会に参加していたことなどを書きました)など仕事以外の自分の側面を見せること

インタビュー
カウンセラーのセシリアさんに加え、自分のことを既によくわかってくれている人以外の方からの視点も必要と思い、江戸義塾のエド先生にモックインタビューをお願いしました。その他、Clear admitのページで既にインタビューを受け終わった人達の質問内容を確認し、その想定問答を作成すると共に、skimatalkというウェブ英会話のサービスを利用し、デリバリがスムーズに出来るようになるよう訓練しました。

最後に

 

オリエンテーションで「Which is better, to be good or to be lucky?」という質問を学生に投げかけられた講演者の方がいらっしゃいました。その際、ある学生が「luckyじゃなければgoodであろうとするための努力をするチャンスすら回ってこない。だから私は自分がたまたま努力できる立場にあったことがluckyだったと思うし、そういう気持ちを忘れたくない」と言っていて、私はこういうクラスメイトを持てたことを本当に嬉しく思っています。
この文章をご覧になられている方々は大なり小なりMBAに興味があり、社費・私費の如何を問わず、そのチャンスがなんとか頑張って手を伸ばせば届きそうなところにある方々が大半ではないかと思います。仕事をしながらの受験は何かとしんどいことが多いですが、皆様がご自身のチャンスを最大限生かし、悔いのない受験をされることを心よりお祈りするとともに、その結論がDukeという選択肢になればこれほど嬉しいことはありません。受験相談等ございましたら全力でサポートさせていただきますので、いつでもご連絡頂ければと思います。

 

以上